信じる者は救われる(ケントク買い・サイン馬券)

これもちょっと馬っぽい。
これも前に使ったな。。。

 

競馬を始めてすぐ、それほど人気通りに決着するものではないことに気付いた。当たり前だ。そうでなければ賭けが成立しない。だが、つまりは血統や実績、調教、馬体重、前走などからいくら考えても当たるわけではないということだ。ならば、どうせならそんなことは無視して高配当を狙った方が得、と考えて賭けても当たらない。そこで恵はケントク買いに手を出した。

 

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初めはいわゆる「サイン馬券」。誰に向けてのサインなのかはよく知らないが、とにかく出走表に隠された「暗号」を解読するのだ。かと言って、そんな大したものではない。たとえば、同じ種牡馬の馬が入った枠を狙うとか、馬名の末尾が音引き同士の枠を狙うとか、とにかく「なんか変」と感じるものを活かすのだ。サイン馬券の創始者はそれを確か「異様枠」と呼んでいたように思う。

初めてケントク買いを試したのは、競馬を始めてまだ一ヶ月も経たない頃の高松宮杯(現・高松宮記念)。結果1着はロンシャンボーイ、2着はナリタタイシン。当時は馬連までなので複勝を買わない場合は3着は馬券に関係がない。



恵はこのレース、単勝厚め馬連薄目で当てた。1着のロンシャンボーイは7番人気で、2着のナリタタイシンは1番人気。馬連40倍は大したことはないが、単勝49倍はなかなかのものだった。しかも14頭立て7番人気でだ。これは皐月賞馬のナリタタイシンの他にも桜花賞馬のシスタートウショウや善戦マン・マチカネタンホイザなどの上位に人気が集中したためだった。

で、なぜロンシャンボーイを選んだかと言うと14頭立てで「ロン」だから。創始者の言う「競馬の麻雀性」だ。麻雀は13枚の牌を持ち、14枚目の当たりを自分で引いた時は「ツモ」だが、他人の捨て牌に当たりが出た時は「ロン」と言うのだ。

たったそれだけの理由だった。だが、それでもこのたった1レースで、競馬を始めてからそれまで一ヶ月分の負けは全て取り返せた。それほどの金額を投入したわけでもないのに。おそらくこの経験が、それ以降の恵の馬券の買い方に影響を及ぼしているように思う。



それからの恵は何か「変」と感じるものを捜しては馬券を買った。例えば、ある日の1着馬が

1R  1番人気
2R  2番人気
3R  3番人気
4R  4番人気
5R  5番人気
6R  7番人気

だったとしたら、皆さんは7レースの単勝に6番人気の馬を狙わないだろうか。恵は狙った。単勝厚めに。その日はウインズ(場外馬券場)にいたのだが、困ったのは、6・7番人気が接戦だったことだ。恵はぎりぎりまで待ってもう時間がないので窓口に行こうと思った時にまた人気が入れ替わってそれを買った。

結果、6番人気馬が1着で恵は馬券を取った。



また別の時、競馬年鑑(テレビではなく本の方)を見ていて、たまたま「ラビットボール」という馬名が目を引いた。「うさぎ玉ってなんやねん」と思っただけだったのだが、よく見ると、この馬ゾロ目の時に連対を外したことがない。ゾロ目とは第55回とかの方のことではなく、5回京都5日目、2回小倉2日目など、こちらの方だ。ゾロ目でない時にも連対していたが、ゾロ目の時に3着以下がなかったのだ。

結果、恵はそれでカシオペアステークスの馬券を取った。だが、残念なことに、このラビットボール、その2週間後の福島民友カップで1着したのを最後に引退してしまったので、これは1度しか使えないサインとなった。ちなみに、その福島民友カップはゾロ目ではなかったし、ラビットが1番人気だったこともあって、恵は馬券を買っていない。

 

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少し話が前後するが、ケントク買いを始めて2ヶ月目ぐらいから、恵は「陰謀馬券」も始めた。理論はよく分からないが、とにかく「競馬番組表を読む」らしい。恵には全く理解できない理論だったのだが、確かに番組表を見ていると面白いことがよくあった。一番は「枠連動」。確か函館・札幌だったと思うが、この2会場のある横1列がずっと連動していたのだ。「メインレースが」とかではない。番組表は通常のレース順で縦には並んでいない。馬齢やグレードで縦の並びがレース順とは少し違っているのだ。それなのに横一列が見事にずっと連動しているのだ。

「枠連動なんて結構な確率で起こる」とケントク嫌いの人は言うが、恵はその人に「では、もしそれが十数日間連続で同じ形で続いた場合は?」と訊きたい。はっきりとは覚えていないが、確か、1日目の2着枠が3日目の1着枠となり、2日目の2着枠が4日目の1着枠になるとかだったと思う。奇数・偶数日でそれぞれ2着から1着の順で連動し続けていたのだったと思う。



これは開催が終わってから気付いたので馬券にはできなかった。が、これをヒントに、また別の雑誌でも各重賞レースの過去からの連動のことを書いてあったので、次の重賞である小倉記念の過去レースを見てみた。

4-7
1-3
7-4
3-6
4-6
7-3
1-7

この順で来ていたら、皆さんは次に何が来ると思われるだろうか。恵は「2-3」だと見た。ちょっと今はその理由を思い出せないでいるが、とにかく絶対「2-3」以外ない、と思った。恐らく当時はもっと古いレースからの連動を参考に割り出したのだったと思う。

恵はこの時の小倉記念、枠連2-3を馬連で買って4点で285倍を取った。

職業_男女向け

最後に、タイトルの「信じる者は救われる」の意味だが、ケントク馬券だけでなく、どんな方法でも、恵の場合は「これはすごい」とか「これ行けるかも」と思って試した時はいつも当たっている。だが、それが本当に陰謀やサインなのかは分からない。でも当たる。だから「信じる者は救われる(信じたら当たる)」とした。

最後の最後に、ちゃんと付け加えておかなければならないことは、「当たるのは初めだけ」だったということ。理由はよく分からないが、あくまで恵の場合は、同じ方法で長く勝ち続けることはできていない。どれも1回2回で終わりだ。

次回、ケントク買いの続きと、それ以外の面白い買い方で当てた外したことについて書きたいと思う。



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