ロシアW杯 日本 金星発進

ただの白星どころでないので金星とした。やはり西野監督は「持っている」のか? アトランタ五輪でリバウド、ロベルト・カルロス、ロナウジーニョ擁するブラジルを倒し、今度はW杯で初めて南米のチームを下した。しかも、前大会でボコられたコロンビアをだ。

 

 

勝敗には実力以外に数多くの要素が絡んでくる。今回はコロンビアのエース・ハメスが不調だということと、開始5分ほどで相手チームの1人が退場になったことが勝因に大きく関係しているように思う。

が、退場になった理由は「当り前」といえるものだった。手を出さなければゴールに入っていた軌道だったし、恵は「これで香川がPKを外したら目も当てられん」と思ったぐらいだ。もし、あそこで外していたら、一気にコロンビアの流れになっていただろう。

心臓に毛が生えている本田とは違い、繊細な香川は、恐らくあのPKだけでハーフ分(45分)ぐらいの精神エネルギーを使ったように見えた。実際、後半に入ってすぐに、彼はもう使い物にならないぐらいヘロヘロになっていた。

 

勝って良かったな、父ちゃん。
アタシも遠吠えしといたろ。

 

だが、恵は今回の香川は非常に良かったと思う。初めて彼の「想い」「意地」を感じた。元々彼が非常にうまいことは当然知っていた。南アフリカ大会の時は「監督はなぜ香川を使わないのか」と、今回の中島のことと同じように、恵は当時怒っていたぐらいだ。

だが、その後、「うまいが気迫がちょっと……」というプレーが多いように感じていた。またいつもの干支で言うと、巳年はうまいがハートの部分で少し難を感じる場合が多い。あくまで恵的にはだが。

他に例を挙げると清武やテニスの錦織も巳年。本田・岡﨑・長友は恵から見るとハートの強い寅年。中島は野球の大谷と同じ安定感が高くバランスの良い優等生タイプの戌年。

 

ビアネージュ(バスト)

恵からすると、男子監督にあまり卯年を使える人物が現れないのが少し悲しい。なでしこの佐々木前監督は永里・阪口・鮫島・有吉など、多くの卯年をうまく使っていた。男子にも卯年の良い選手はいると思うのだが、メンバー入りしているのは一か八かタイプの槙野ぐらいか。オシム監督は柏木(卯年)を非常にうまく使っていたのだが。。。




まあ、それはいい。香川に話を戻すと、巳年は非常にうまい選手が多いが、卯年の恵からすると試合中にエネルギーの浪費が見えて仕方がない。錦織に対しても、いつもそれでやきもきしている。できれば、今のその状態で(その状態から)勝つ方法だけを模索してほしいと思うのだが、何となく、それ以外の事柄でエネルギーが漏れ出ているように感じるのだ。

言っているニュアンス、分かりますか?

ちなみに、卯年のテニスプレイヤーはジョコビッチ、マレー、イバノビッチ、シャラポアなど。これらの選手と錦織や香川の試合中のマインドの保ち方を比較してもらえれば、少しはご理解いただけるかもしれない。

だが、それも「特徴」だから仕方がない。恐らくはそういう性質であることも彼らの「うまさ」に関係しているのだろうし。しかし、スポーツ、特にサッカーでは「気合」が足らないとどうしても活躍できない。

その「気合」が今回の香川からはすごく感じられた。恵からすれば開始6分のあのPKを自ら蹴ることを選択し、ゴールを決めただけで、昨日の試合の香川は満点だ。香川に対しては、この気合いを恵はずっと前から待ち望んでいたのだ。

この流れで行けば、今大会は香川にとって「本当の実力」を発揮する大会となるのかもしれない。そううまく行くかどうかは分からないが、是非そうなってほしいと思う。

 

 

ただ、香川だけでなく、昨日の試合はたった一人を除いて皆非常に良かったように思う。特に大迫と柴崎。大迫は彼が高校3年生の全国大会の時に初めて知ったのだが、その時から飛び抜けてうまかった。恵は彼は必ずA代表に挙がってくる選手だと思っていた。

ただ、その進化は思ったより遅く、すぐにはブレイクとはならなかった。だが、彼の良いところは日に日にうまくなっていることだと思う。18歳からのほぼ10年間、本当に見るたびに進化しているように思う。サッカーを観続けてきた中で、意外にそういう選手は少ない。




柴崎はパニクりやすい申年にも関わらず、非常に冷静に「必要なこと」をしていたと思う。同じ申年でも「頭真っ白で何も覚えていない」とゴールシーンを振り返る武藤とは正反対のタイプだ。

ボランチにああいう冷静で判断が良く精度の高いパスを出せる選手がいる国は強い。なでしこにもかつては澤・宮間・阪口(現役)という素晴らしいボランチがいたことが強さの秘訣だと恵は思っている。

トップ下より敵に絡まれにくい位置で、まず流れを作り出す場所だからだ。また、ディフェンスの要とも言える位置にもかかわらず、状況によっては攻撃参加もしなくてはならないし。ヤットさん(遠藤)の代わりがどうしても必要な日本には、彼の出現は非常にうれしい限りだ。前監督は、なぜか途中で柴崎を使うことを辞めてしまっていたが、あれは怪我か何かが関係していたのだろうか?




他にも途中出場ですぐに点に絡んだ本田はさすがだと思ったし、今までそれほど意識していなかった昌子も非常に良かった。とにかくみんな良かった。たった1人を除いては。

敢えて名前を挙げる。ダメだったと思うのは乾。

だが、恵はそれは有り得ることだと思っていた。乾は元々そういうタイプだから。槙野以上に一か八かタイプ。良い時はとびっきり良いが、ダメな時は空回りしていて何をやっているのか分からない。

恵は基本的に乾は交代要員だと思っている。先発に向くタイプではないと思う。後半、両者疲れてきて試合が膠着状態の時に使うと、あの速さとドリブルで引っ掻き回せるだろうから。




ただ、監督の対戦相手を考えての作戦もあるだろうから、その采配には文句を言う気はない。また結果を出されたら文句を言うこともできないし。コロンビアには同僚がいることもあってか、本田は非常に警戒されていた。そこらへんも考えての、本田のスタメン落ちだったりもするだろうから、乾のスタメンも何か考えてのことだったのだろう。

昨日の乾は、いつもの空回りを通り越していたためか、「やる気がない」ようなプレーに見えることが多かった。緊張しすぎていたのだろうか、力が入っていないように見えた。その証拠に彼が何度グラウンドに転がったことか。

ただ、後半はディフェンスのために長く走ったり、やる気が少し見え始めた。次からは出場当初から空回りせず緊張しすぎず、活躍してもらいたいと思う。嵌れば爆発力は抜群なので。

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中島翔哉のことで怒っていた恵だが、、、やはり大会が始まってしまうと応援しないわけにはいかない。カズ・北澤、中村俊介、香川など毎回のようにサプライズカットには怒っていたが、それでも日本を応援してきた。これはしょうがない。サッカーが好きなので。

とにかく次戦でセネガルに勝ってほしいと思う。せっかく流れがある時だから。だが、その後も気を抜かず必ずポーランド戦も引き分け以上にしてもらいたい。冒頭の通り、西野監督の「ジャイアントキリング」はアトランタ五輪の時と同じだが、グループの最終結果まで同じになると困るからだ。あの時は3チームが2勝1敗の勝ち点6で並び、2勝しながら得失点差でリーグ敗退したからだ。

今大会でも有り得そうな話。もし次戦、日本がセネガルに負け、コロンビアがセネガルに勝ち、ポーランドが全敗したら、3チームが勝ち点6となる。それで決勝トーナメントに出られなかったら、それは非常に悲しい結果だと言えるので、そうならないために是非とも無敗で(2勝1分け以上で)リーグを終えてほしいと思う。

ガンバレ! 日本!

 

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