初め、CMでこの歌を聴いた時、何て言っているのか全く分からなかった。
「ヨーソコノワッケノ」
ん? 何語?
何度目かのCMの時に、画面の隅に表示されている名前に気付いた。
「竹原ピストル? ああ、これが松ちゃんの気に入ったっていう歌手か」
下積みの長かった竹原ピストルがダウンタウン・松本に見いだされ、「さや侍」という映画の主題歌を歌い、出演もしたことは知ってはいた。だが、恵はたまたまこの映画を見ていなかったので、その時はそう思っただけだった。
ただ、なぜかこの歌、耳から離れない。何時間後でも頭に流れていたりする。
彼の歌を初めてしっかりと聴いたのは今年に入ってからだった。確かMステではなかったかと思うが、「forever young」という曲だった。
「・・・・・・」
呆気にとられた。呆然として聴いていた。こんなに魂のこもった歌を聴いたのは初めてだ、、、と思ったが、一人いた。だから二人目だ。そのことは、彼のyoutubeを観ていて後に気付いた。
それから数か月後、今度はかの有名な「Amazing Grace」に竹原が歌詞を付けた歌をやはり生番組で聴いた。涙が出そうになった。家族が近くにいたので、しばらくは顔を背けていた。
その2週間後ぐらいにまたテレビの生放送で、今度は「よー、そこの若いの」「Amazing Grace」の2曲を披露していたのだが、彼の歌は何度聴いても呆気にとられる。毎回同じ熱量なのだ。完全に持っていかれる。
それからはよくyoutubeで彼の曲を聴いていたのだが、その中に「万年補欠の大声援」という曲があり、何となくかけてみると、なんと一緒に歌っていた。「もう一人」が。そう、玉置浩二だ。恵が「最大熱量」だと思うもう一人の歌手だ。
この曲は作詞がピストルで作曲が玉置なのだが、まずピストルが歌う。「おおっ」となる。玉置の作った曲でもピストルは迫力満点。と思っていたら、玉置が歌い出し、「さすがっ」と思う。
この二人、似ているようで似ていないようで、でも似ているって感じか。どちらから入るかによる。似ていないと思って聴けば共通点を見出すだろうし、似ていると思って聴くと違う部分が見えてくる。当然、声も歌い方も違うんだけどね。
ただ、どちらもハートに響く歌い手であることには変わりはない。ちなみに、恵は玉置浩二の曲で一番好きなのは「メロディー」。まあ、玉置好きはみんなそうだろうけど。。。
アタシは竹原に関してはノーコメント。。。
玉置と決定的に違う点が一つあることを今思い出した。
竹原ピストルの歌、BGMに向かない曲NO.1だと思う。
うちは全員が音楽好きなため、よく食事中にCSの音楽チャンネルをかけていたり、録画してあるPV集などをかけていることが多いのだが、残念ながら竹原ピストルのPV集はないため、youtubeのものをテレビで流したことがあった。
「ああ、うるさっ」
5分もかけず、そういって消しに行ったのは他でもない恵自身だった。
車でも同じことが言える。当然ながら、恵は車で音楽を聴いているのだが、一人の時は竹原の歌をすごく良いと感じる。吸い込まれる。そのせいか非常にリラックスする。が、同乗者があり、話している時などにかけると、やっぱり「ああ、うるさっ」となるのだ。ここまでじっくり聴く場合とBGM時の差がある歌手は初めてだ。
逆に、玉置浩二はオールマイティー。どんな時でも問題なく良い。ただ、そのせいか、集中して聴く場合は恵にはピストルに軍配が上がる、かな? 玉置、とんでもなくうまいけどね。また良さが違うから、どちらとも言えないか。
最後に、いつも通り、おすすめをしたいのだが、竹原ピストルに関しては恵は新参者だ。そんなに良くは知らない。youtubeで結構聴きはしたが、アルバムはまだ2枚しか聴いていない。野狐禅(竹原の以前のフォークバンド)時代からのファンの方からは鼻で笑われるぐらいしか知らないのだが、一つだけ言えることはある。
「どれを聴いても合う人には合う」ということだ。つまり、金太郎飴のように「どこを切ってもピストル」って感じ。どの曲を聴いても彼の味わいは感じられるのではないか、と思うのだ。
恵は「PEACE OUT」「youth」を持っているのだが、この2枚のどの曲も好きだ。一番と聞かれても竹原の場合本当に困る。強いてあげれば「例えばヒロ、お前がそうだったように」かな。後、「ドサ回り数え歌」や「最期の一手」や、野狐禅時代の「ぐるぐる」なんかも良い。「youth」も良いし、「じゅうじか」は朝トイレで(頭に)流れる確率NO.1だ。嫁は「ただ己が影を真似て」らしい。うん、この曲もすごく良い。
こうしてみてみると「PEACE OUT」の曲の方が少し多い。また、バンド編成の「youth」より、日頃の竹原らしさという点では、初めて聴くのなら「PEACE OUT」の方が良いように感じる。が、まあでも、「youth」はまた毛色の違う曲が多く収録されているので、できれば両方をおすすめって、、、恵はその2枚しか知らないんだけどね。
結局、恵は年内の竹原ピストルのライブは取れませんでした。残念。
今、本当に売れてるのね。。。