これって、もしかしてヤバイ病気?

今回は少し恥ずかしい話をする、、、って、今までもちょくちょく恥ずかしい話をしているが、今回はもっと、と言う意味だ。

 

何ナニ、父ちゃん? 何か笑かしてくれんの?

 

初めに断っておくが、これは恵が20代の、嫁と結婚する前の話であって、決して最近のことではないので、くれぐれもお間違いのないように。

 

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ある朝トイレで小用を足していると、何か違和感がある。で、詳しく調べてみると、

「ん?」

ブツの裏側に小豆より少し小さいぐらいの塊がある。

「何や、これ?」

痛くも痒くもないが。。。

「大丈夫か、これ?」

そうは思っても、現代とは違い、インターネットもない時代なので、ササっと調べることもできない。ただ、我々世代の男性なら誰でも10代の頃にそういう知識を少しは聞き齧って知ってはいたので、

「ちょっと、ヤバイんちゃうん? これ……」

と青くなった。HIVのまだない時代において、一番ヤバイ病気の症状として聞いていたものに近かったからだ。

「梅〇? えっ? うそやろ? 〇毒になるような覚えは……」

なくはなかった。いや、激しく遊んでいたからとかいう意味ではなく、そういう経験はあると言うだけの意味で。未経験なら、まずならない病気だから。

当時の恵は、確かその病の潜伏期間のことは知っていたはずだ。だからその第一期の症状が出る3週間から3ヶ月以内にそういう経験があったのか、それとも、焦って潜伏期間のことを忘れてしまっていたのか。恐らく前者だと思うが、よく覚えていない。。。てか、そんなことはどうでもいい。

恵は即座に病院に向かった。

恵は日頃、物凄く優柔不断なのだが、時として物凄く行動に出るのが早い時がある。だが、そういう時に限ってミスをする。

歩いても行けるぐらいの場所に個人の総合医院があった。ここには恵のばあちゃんがお世話になっていて、いつも車で送り迎えをしていたから泌尿器科があることは知っていた。

だが、保険証を出してからミスに気付いた。

「ここ、診察室、1つしかあらへんかった……」

つまりは、、、

「漠田恵さ~ん」

呼ばれて診察室に入ると、男性の医者と若い女性の看護師1人が笑顔で出迎えてくれた。

この医院は、診察室がいくつもに別れていてそれぞれの科に別々の医師がいる総合病院とは違い、医者は1人だけで診察室も1つだけなのだ。つまり、、、

「あ、あ……」

固まっている恵に、

「どうしましたァ?」

と医師は聴診器に手を掛け訊いた。「風邪ですか? お腹が痛いんですか?」とでも訊くような感じで。相手からすれば、大多数を占めるそういう病気だと思うわけなのだ。

隣で看護師もニコニコしている。年は当時の恵とさほど変わらないぐらいだろう。

「あ、あの……」

えっ? ここで出すんか? この若いおねえちゃんの前で? いや、それはちょっとうれしいけど、って、これは冗談。そんな趣味はない。ええっ、、、どう言うたらええ? チ〇チ〇に……はアカンやろな。陰〇か? それやと、なんか無粋な感じが。照れ笑いで言うべき? おねえちゃんもおるしな。けど、それって、何か変か? チ〇チ〇出す前にヘラヘラ笑ってたら、キモイか。変態みたいか。。。

などと、意味不明のことを考えていると、もう一度医師に「今日はどうされましたか?」と訊かれ、

「ペ〇スの裏に小豆大のしこりができまして!」

と、反射的に軍人のような話し方で答えていた。ブツの呼び名は自然に横文字にしていた。結果的にはベストだと思う。

「……そうですか」

医師がそう答えて目を伏せ、聴診器から手を放した。

いよいよか? いよいよ出すんか? ここで? ねえちゃんの前で?

そう思って期待した……いや、覚悟を決めたが、違った。

「では、こちらへどうぞ」

そう言って示された先には、カーテンで仕切られた中に細長いベッドがあった。

ねえちゃん、、、いや、その若い女性の看護師は、微笑んでいるのか半笑いなのか分らなかったが、そんな感じの表情を浮かべたまま、こちらも目を伏せて、残念なことに、、、あ、いや、とにかく奥へ去って行った。

促されるまま仕切りに入り、ベッドに横たわる。

「はい。脱いでください」

物凄く狭い仕切りの中でズボンとパンツを脱ぐと、男性医師がしげしげと恵の股間を覗き込む。

これもまた、違った意味で強烈なエヅラやな。。。

そう思っていると、何を思ったか、その医者が急に恵のブツのしこりをつまんだ。

「これか? これのこと?」

そう言って、また何故か意味不明にその手を振る。ブツがそれに従って左右に振れる。

「あ、はい……?」

恵はブツを揺さぶられたまま答えた。

「ああ、、、これは違うな。単にばい菌入っただけや」

なぜか、その医者は、恵のブツをつまんでからはタメ口になった。

一応検査はするが、まず心配はないとのことで、ホッとした。抗生剤を飲んでいるだけで通院の必要もなかった。

実際、数日でそのしこりは小さくなっていき、やがて完全になくなった。その後も特に梅〇の第二期の症状のようなものは出ていないし、あれから30年経つ今も、恵はピンピンしている。

だが、その数年後、恵はもう一度ブツに変化が出て、病院に行くこととなる。

 

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ある日を境にブツを見ると、なぜか粉を吹いているような感じがする。

「ええっ、、ちゃんと綺麗に洗ってるのになァ……」

そう思いながら少し擦ると、垢が出るようにポロポロ落ちる。よく洗っても変わらず粉を吹いているので擦って落としていると、次第にヒリヒリ痛くなってきた。

これはアカン。。。

そう思って病院に行くことにした。

が、今度は前回の失敗があるので総合医院に行く気はなかった。恵は当時住んでいた場所から近い専門病院を電話帳で探した。すると歩いて行けるところに皮膚科があったので、すぐに行った。

が、恵は待合所に入って、また自分の愚かさを呪った。

「そうや、、、皮膚科って、アレルギーとか、いろいろな症状の人が来るもんな……」

と、横に座っている若い女性を見ながら思った。

診察室に入ると、ここは医師一人で看護師はいなかった。そのせいか、症状を言うとそのままそこで脱がされた。

「ああ、これか?」

そう言いながら、その医師は恵のブツの皮を少しつまんだ。そして、やはりその手を左右に振った。

何故か恵のブツはつままれる。そして振り回される。そういう決まりでもあるかのように。

「これはカビやな」

ブツから採取した皮膚の粉を顕微鏡で見ていた医師がそう言った。

カンジタというらしい。女性の大半が保菌しているものだが、通常あまり男性に移ることはないという。

「免疫が下がってる時でもないかぎり」

それを聞いて、恵は理由が分かった。

小説」に書いたが、その頃恵は平均睡眠3時間ほどで仕事の時以外ずっと小説を書いていた。それにより免疫が極度に下がっていたためか、1年の間に風疹・おたふく風邪・41度の熱(風邪?)と3度寝込んだ。カンジタになったのもこの同じ時期である。

しかし、免疫が下がると、子どもの病気にも大人の病気にも罹るのね。。。




これまでは自分の体験談なので、何か少しふざけたような書き方をしてきたが、ここからは真面目に書く。

恵も今だから笑えるが、その当時は結構慌てふためいていた。だから、当時の恵と同じように、何かそういった不安を抱えている人にとっては、非常に深刻な問題だということはよく分かるからだ。

こういった病気に関しては、恥ずかしいし怖いし、なかなか病院に行くのには勇気が要ると思う。また、近くに専門の病院がない場合、恵と同じような目に遭うか、遠くの病院まで行くしかない。

恵の体験談で分かったとは思うが、泌尿器科や皮膚科の専門医院でも、医師は膀胱炎やアレルギーの受診に来た人との見分けは付かないから注意。つまり、総合病院の性病科などに行くしかないと思うが、家から遠くにしかない場合も多いだろうし、性病科は性病科で入るのに勇気がいる気もする。

「そんなことは気にしない」という人はすごいと思うし、是非直接病院に行っていただきたいと思う。それが一番だと思うので。ただ、「それはちょっと」という人は、郵送による検査を考えてみてほしい。

そう言うのも、そういった病気は時が経てば経つほど問題が深刻になっていくものが多いからだ。また、パートナーなどにうつす可能性も高く、自分一人だけの問題ではない。家庭を持っている人なら尚更で、家族にまで危険が及ぶ。だから、病院に行くことをためらっている人は、迷わず郵送による検査を決断してほしい。

恵が調べたところでは、次の2つの検査機関が良いように感じた。

まず1つ目は「さくら検査研究所」。



淋病・クラミジアだけの検査から、B・C型肝炎・HIV・梅毒・トリコモナス・カンジタなど8項目の検査まで目的に応じて選択できる。また、咽頭(のど)の性病検査も可能。

さくら検査研究所は16年の実績を持つ衛生検査所で、郵便局留めも選べるので誰にも知られずに検査を受けることができる。また、プライバシーマークを取得しているので、個人情報の保護に対してしっかりと取り組んでいる。匿名で申し込め、オンラインで検査結果を確認することもできる。

もう1つはこちらの「GME医学検査研究所」。



クラミジア・淋菌・HIV・梅毒などに代表される様々な性感染症だけでなく、こちらはガンの郵送検査キットもある。匿名で好きな時間に誰とも会わずに、注文から検査結果確認までのすべてがPCやスマホでできる。

性感染症郵送検査のパイオニアであるこのGMEは、検査のほとんどを外注に委託することなく自社のラボで検査していて、しかも検査は業界唯一365日稼働なので、検査結果を最短で出すことができる。

また、臨床検査技師が常駐しているため、質問にはオペレーターではなく専門知識をもった検査技師に直接対応してもらえる。

いずれも広告をクリックすれば公式サイトで詳しいことを見られるので、その心配のある人は、自分に合った方を選んで1日でも早く検査を受けて頂きたいと思う。

焦ることはないかもしれないが、あまりぐずぐすと放置しておくのはお勧めしない。どんな病気でもそうだが、早期発見・早期治療が完治の鉄則。早く治せば、それほど問題なくすぐに完治する場合もある反面、放置すれば、とんでもなく深刻な状況に陥ることもあるので、とにかく速やかに対処してほしいと思う。

 

 

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