う、馬っぽい。。。
アン・推定5ヶ月時
恵は麻雀やパチンコはやらないが競馬はする。理由は「金の取り合い感」が強いものは苦手だからだ。賭け麻雀は確か違法だったと思うが、「社交程度」のものは実際には罰せられることはないようで、多くの人が知り合いなどと行っているようだが、恵は全くしない。
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ルールは一応知っている。恵が小学校2年の時に父が麻雀を覚え、家で知り合いと毎週末やるようになった頃、練習相手が欲しかったのか、父に覚えさせられたからだ。だから子供の頃ゲーム感覚で金も賭けずによくやったため、周りが麻雀を覚える高校・大学の頃には全く興味がなくなっていた。
だいたい面と向かった相手、しかも友人と金の奪い合いをするというのが性に合わない。悪いとは言ってないし善人ぶっているわけでもない。恵はベッタン(関西の四角いメンコ)は取り合っても平気だったが、あれも金で買っているのだから同じようなものだし。それは分かっているが、それでもなぜか苦手なのだ。たぶん、知人同士のその場での金の受け渡しに違和感を覚えるのだと思う。
パチンコでもまだ店との金の取り合い感がある。玉を一杯出されて喜ぶ店のオーナーはいない。向こうは客が有り金をできるだけスッていくことを望み、こちらは金を増やして帰りたい。店は多くの客に来てほしいが、それは金を落としていくためであって勝つ客には早く帰ってほしいのだ。
恵もパチンコは少しやった時期があるのだが、全然玉が出ていない時の店員は「えっ、もう帰んの? もっとやっていきぃや」という感じなのに、よく出ている時は「もうそろそろ帰ってぇや」という感じに変わるのだ。向こうは商売なのでしょうがないことだとは思う。が、それを感じるとやはり「取り合い感」を覚えてしまうのだ。ゲームセンターとは違うなと。
それらと比べると競馬にはそういう感じは全くない。どちらかと言うと宝くじに近い感覚がある。店(JRA)は何万倍の高配当を取られようと何億の配当を支払おうと痛くもないからニコニコしていられる。てら銭として初めに25%差し引いた分を収益にしているからだ。基本的に残りの75%がどのような形で誰に支払われるかは関係がないわけだ。だから、パチンコのような店との取り合い感はない。
客同士にしても、やはり取り合い感はない。馬券が外れた人間が当てた人間を見て「こいつに俺の金を奪われた」と考える奴はまずいない。「くそーっ、羨ましい」ぐらいのものだろう。
本当にイメージだけの話なのは分かっている。競馬でも客の人数を減らして、たとえばたった4人の知り合いだけでやれば麻雀と何も変わらなくなる。原理的には同じでやはり金の奪い合いだ。
が、それでも恵にとっては全く違うのだ。実際に「怨念」が生まれるかどうかは大きな決め手なのである。もし競馬が4人程度で奪い合うものだとしたら、恵はやはりやっていないだろうと思う。
麻雀・パチンコが好きな人、ごめんなさい。
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ただ、これは善悪・正邪の話をしているのではなく、単なる「好み」の話をしているのだ。「その金の奪い合い感がゲームとして面白い」という考えもあるだろうと思う。恵がベッタンで感じた時と同じように。だから本当に麻雀好きパチンコ好きが悪いと思っているわけではないのだ。
過去記事を読んでくれている人はご存じだと思うが、恵は格闘技が大好きで、自分も昔ちょっと齧っているが、「殴り合いは性に合わないから嫌い」という人もいると思う。あれと同じだ。そういう人が、必ずしも格闘技を、格闘技好きを見下しているわけではないのと。
また、株などはどちらかというと競馬や宝くじに形式的には近い感じがするが、大型投資家の中には「マネーゲーム」として、「賢い俺が馬鹿な奴らの金を奪い取ってやる」という楽しみ方をする人がいるような気もする。だが、それをいえば競馬でも同じかもしれない。
今から25年ほど前、競馬を始めたばかりの頃、恵はよく競馬雑誌を読んでいた。その中の一つの記事で、馬券師同士による「覆面対談」をやっていたのだが、その中に1レースで数千万単位で利益を上げる人物がいたのだが、その人は競馬で損ばかりしている人間(大半だが)をやはり少し馬鹿にしている感があった。
その中に恵も含まれているわけだが、まあ、しょうがないか。。。
他にも、恵が競馬だけはする理由はいくつかある。まずは「出無精」だから。競馬なら家でパソコンだけでやれる。もう一つは麻雀もパチンコも恵には「疲れる」から。好きな人は疲れないのか、ストレス解消に行く人も多いようだが、恵はパチンコ店に長くいると騒音のせいか頭が痛くなる。
そして、「金の奪い合い」以外での最大に理由は「使う金額を制限できる」ことだ。恵はパチンコに行くと、ある程度プラスが出るか、負ける場合は財布にあるだけ全て使い切らないと帰れない性格だ。場合によっては一度家に金を取りに戻ってまた行ったこともある。
その点、パソコンでやる競馬は、出掛ける労力も使っていなければ電車賃も使っていないので100円でも楽しめる。パチンコ店に100円だけ持って行く奴はあまりいないだろう。せっかく来たのに一瞬で帰ることになる可能性大だから。だが、競馬の場合、1レースにつぎ込む金額や点数でその1レースの楽しみが変わるわけではない。ただ当たる確率が減るだけだ。いくらだろうと1点だけだろうと、賭けていれば当たる可能性もあり、それなりに楽しめるものだ。
実際には1レースにもう少し賭けるが、即パット(クレジットカードで追加金ができるシステム)にしない限り、銀行に入金した分までしか使えないから、最終レース分が200円しかない、ということはよくある。
つまり、「家競馬」の場合は、1200円あれば1レースから最終の12レースまで、ただの一度も当たらなくとも楽しむこともできるのだ。パチンコで玉が出ずに、その金額で朝から夕方まで楽しむことはまずできない。
今は家にいても中央競馬だけでなく、地方競馬・競輪・オートレースまで楽しむことができる。確かに会場に足を運ぶとまた違った楽しさはある。それはライブ好きの恵にはよく分かる。が、だからと言って毎週競馬場まで行くことは恵にはできないし、何より面倒くさい。
JRAは確か恵が競馬を始めたちょうどその頃からPAT会員(ネット投票会員)の募集人数を増やし始めたのだったと思う。恵は初めの頃は初期型のファミコンを使って始めた。
出無精には持って来いの遊びが非常にタイミングよく見つかってしまって、25年経つ今も、恵はほぼ毎週競馬を楽しんでいる。
最後になったが、タイトルの「家競馬のすすめ」というのは、あくまで「ギャンブルをやるなら」という意味で、「ギャンブルのすすめ」ではないことだけは断っておく。