菅井さんのいない音楽チャンプ(不定期バージョン)

えっ? 父ちゃん、ああいう人がタイプなの?
いや、そういう意味ちゃう、つうの。。。

 

菅井さんがいないとねえ。。。

まあ、もう以前とは番組自体の形式が違うので菅井さんが入る意味すらないとは思うが、「音楽チャンプはなぜ終わる?」で書いた通り、恵にとっては初めて全ての意見が一致する審査員だっただけに、かなり寂しい。

他局でもいいから、彼を活かせる審査スタイルのコンテスト番組を、どこかやってくれないだろうか? 今のご時世では、それはかなり難しいことなのだろうけど。

 

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また、イカ天も復活させてほしいと思う。あの番組によって、今の日本独自のロックが出来上がっていったとさえ、恵は思っているぐらいだから。

スタッフや出演者の不祥事に関しては、人選をしっかりして両者にしつこいぐらい注意を促せば、時代が違うこともあるので、もうそれほど出ないのではないかと思う。

また、審査を生放送にする必要もない。録画で良い。そうすれば、怒ってパンツを脱ぐ子が出ても対処できるし、審査員に向かって「うるせえ、バーカ」などと暴言を吐く不快なシーンもカットできる。

恵はバンドが好きなので、いろんなスタイルのバンドがもっと出てくる流れを、バンド大国復活の流れを作る番組ができてほしいと思うのだが、、、今回は音楽チャンプの話なので、それはまた別の機会ということで。




不定期バージョンの音楽チャンプも良い。カラオケ採点で100点出した子供を主に取り上げるが、推薦枠(救済枠)が結構多く、90点代前半の子でも優勝争いしたりする。そして、結果、上位者全員が100点を出していない子ばかりだったりするのだ。この辺はやはり音楽チャンプならではだと思う。

特に最新の開催では、ワイプせずメインで取り上げた子たち全員が、恵の趣味と一致していたから嬉しい。カラオケバトルでは点数制のため、なかなかそうはならないからだ。

予選から気に入ったのが、佐藤くららちゃん、三坂咲ちゃん、斎藤花耶ちゃん。残念ながら、くららちゃんは部門別決勝(準決勝)で2位となり、決勝には進めなかったが、恵には予選で歌った「You Raise Me Up 」より部門別決勝で歌った課題曲「花」の方が良かったので、それを聞けただけでもうれしかった。

とにかく、彼女の歌は「揺らぎ」がすごい。あそこまで揺らぎを入れる感性はどこから来たのか? 低音が出ないことも関係しているとは思うが、とにかく低音は沖縄風の味わいがあり、高音はカンツォーネを思わせる響きを持つ。

ただ、心配なのは、くららちゃんがまだ7歳だということ。それぐらいまでの年齢の子の場合、大人になっても必ず今持つ感性を維持するとは限らないからだ。

恵は4~7歳ぐらいと思春期に発現する感性は維持し辛いと思っている。なぜかはよく分からない。が、自分や子どもを見てきた経験から、そういう風に感じているのだ。




恵の娘は5歳か6歳の頃に、英語に関することなら何でもすぐに吸収できた時期があった。小学生用の児童英検の勉強はすぐに終わってしまい、一般英語に移っても滞りなく高校2年レベルまでを理解できた。

当然、まだ表現能力が低いので、それを駆使するとまでは言えなかったが、テストしてみても単語も覚えているし理解できていた。そしてその勉強した期間も、それほど長いわけでもなかった。ほんの1~2ヶ月間のことだったと思う。

が、小学校に上がってから、その理解力・吸収力は極端に落ちてしまった。というより「なくなった」と言っても良いほどまでに。これは日本の左脳教育が原因だとも思う。恵がいくら「いらぬ概念を持つな」というニュアンスのことを言っても、もうその頃には恵が言っている意味すら読み取れなくなっていた。

ある子は同じ年齢の頃、車の後部を斜めから少し見ただけでも全ての車種を見分けられたが、大人になってから聞くと「そんなことあった? 覚えてないし、今は全く車種なんて分からん」と答えた。

また、娘が中学生の時、何の気なしにワニの絵を描いたのだが、構図といい陰影のつけ方といい、それはプロのイラストレーターが書いたもののような出来だった。だが、娘はそれまで絵を描いたことがほとんどなかったし、その数年後に訊くと「どうやって書いたか覚えていないし、今は書けない」と答えた。

くららちゃんは、歌の感性だけでなく、それがたとえ英語の歌詞であっても、3回聞けばすべて覚えられるそうだが、そういうのも含めて、これからも維持できるかどうか。

恵自身は7歳以前の「超能力発揮」は全く身に覚えがないのだが、中学生の頃は描くもの彫るもの、また歌でも何でも教師からその感性を称賛された時期があった。

当時、鬱屈したガキだったので、それが出ていただけだと思い、後年、自分自身では当時のことを「俺が『妖怪』を生み出していた頃」という表現で話すのだが、その時期以降まで残ったものは歌に関してだけだと思う。

ただ、それが息子だけは違うのである。




恵も一応、中学の時は漫画研究会に所属していてマンガを描いていて、模写は少年誌から記念品が贈られる程度には描けたのだが、その恵から見ても、中学生だった息子の模写はとんでもなくうまかった。その作者自身が描いたとしか思えないぐらいに。

そして、その能力は高校を卒業した今も衰えてはいないのである。そのため、いまだにオタクから作画依頼された時は書いているが、本人は元々絵にそれほど興味はなく、練習せずに初めから描けただけなのである。

同様に、彼が中学生の時に音楽の才能を開花させたことは「楽器やダンスはリズム感が命、って当たり前か。。。」などで書いた通りだが、それもいまだに消えていないので、音楽の道に進むことを承認したのである。

つまり、恵が言いたいことは、「誰でも1度や2度は何かに関して天才的な力を発揮する時期があるが、それをずっと維持できることは稀だ」ということである。そして、それを維持できた者は、その道に進むにふさわしい人物だと感じるということである。

くららちゃんにも是非、これからもあの独特の感性を維持してほしいと願うばかりである。

 

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次に、三坂咲ちゃんについてだが、予選を見た途端に「この子はそのままプロとしてやっていける」と思った。まず、見た目が可愛い。恵はいつも「歌が良ければ見た目はどうでも良い」と言うが、それは恵がそうなだけで皆がそう思っているわけではない。そして、恵でも「見た目も良いなら、それに越したことはない」とは思うので。

そして、一番はやはりリズム感である。予選ではリトグリの曲を歌っていたが、複数人のパート全てを一人で歌っていてかなり大変そうではあったが、それでもリズムはきっちりと取っていた。というより、ちゃんと「ノッて」いた。

その証拠に、隣にいたアナウンサーが踊り出すとという事態を生み出した。先ほどの「楽器やダンスは……」に書いたことだが、歌でもダンスでも演じている本人がちゃんとノッていないと、視聴している者が乗ることは難しいのだ。

リズムのある音楽を生まれた時から聞いていて。授業にダンスが取り入れられた世代ならではだとも言えるが、それでも(今の子でも)リズムを細かく刻んで歌える子はそれほど多いとも思えないので。

そして、部門別決勝(準決勝)では課題曲クリス・ハートの「I Love You」を熱唱した。非常に技術のある子だが、その技術のことは忘れて「ちゃんと」歌ったために、しっかりとこちらにメッセージが届く良い歌となった。

その反対に、この後に歌った咲ちゃんのライバルと目されていた子の歌は、あまり良い出来とは思えなかった。「能力がない」と言っているのではない。あくまで「この日の出来が良くなかった」と思っただけである。

恐らくは、自分より前にライバル視する咲ちゃんが歌い、その歌がすごく良かったためにプレッシャーがかかってしまったのだと思う。前回出演した時はもっと「うまかった」と思うからだ。

『君はロックを聴かない』がたまらん(あいみょん再び)」など様々なところで書いているが、恵は「素」で歌を感じているだけなので、基本的に聞こえてくるのはメッセージなのである。声の質や技術は、メッセージを伝えやすくする道具なだけである。

だから、先ほど咲ちゃんの評として「技術を忘れてちゃんと歌った」と書いた。技術に関しては練習の時に考えれば良いのであって、本番は歌詞や想いに集中すべきである。歌っている時に瞑想していることが、そのまま聞き手に伝わるからだ。

だが、そのライバルの子は、プレッシャーのために余計なことを考えてしまい、歌詞に関する自分の持つイメージを伝えるという基本を忘れ、咲ちゃんに勝つための「技術的な巧みさ」に意識が移行してしまっていたのだと感じた。

だから、恵には「ここではこう歌う」「ここではこんな声を出す」という「説明文」ばかりが伝わってきて、とても歌を聴いている感じがしなかったのである。

もしかしたら、かなりテンパっていて、1つ1つそうやって確認しないと歌えなかったのかもしれない。ただ残念だが、そうなるとやはりその「確認」がメッセージとして伝わってきてしまうのである。




なんか、咲ちゃんをほめるために敗者に鞭打つような発言になっていることを、今申し訳なく思った。

ただ、ライバルの彼女も、もう十分技術はあるし、この点(歌っている間は技術のことは忘れて自分の想いに集中する)だけに気を付ければ、非常に良い歌手になると思うし、彼女自身、分かっていることなのだとも思う。

つまり、恵はここで彼女を非難しているつもりもないのである。ただ単に「ああ、歌う順番によるプレッシャーから今回は失敗したね」と言っているだけなのだ。そして同時に、この子は次に出演した時、必ずここを修正して「ちゃんと歌う」だろうとも思っている。




決勝の曲は、同じsuperflyでも「Wildflower」などの方が良かったかも、と思った。その方が歌いやすかったのではと、ちょっと難しい曲を選択したな、と思った。少し課題があることを露呈する選曲だったように感じたのだ。

まあ、それも伸びしろではあるが。なんせ、越智志帆さんは日本を代表するシンガーの1人だから、中3の子が、まだそれに追いついていないことは全く問題ではないし。

だが、歌い終わった後、もしかしたら、そうではないかもしれないとも思った。なぜなら、観客に泣いている女の子がいて、咲ちゃんは歌っている途中でその子に気付いたようだったからだ。つまり、少し難点があったのは、もしかしたら「泣きそうになったため」かもしれないということである。

これは恵も経験があるのだが、泣きそうになると、とても歌えるものではない。完全に泣いてしまうと声も出ないのである。だから、歌のうまい子が直前のインタビューなどで泣きそうになると、「ああ、やめろ! 泣かすな。歌えんようになる!」と、いつも司会者などに叫んでいるのだ。(聞こえないけど。。。)

咲ちゃん自身が歌い終わった後にそのことに言及していたことを考えても、その影響はあったと見ている。だから、できれば次回、もう一度superflyの曲を歌ってみてほしいと思う。できたら恵の好きな「Wildflower」を。




最後に斎藤花耶ちゃんについて。

彼女は面白いシンガーだと思う。あくまで恵の感覚でのことだが、ある意味竹原ピストルと通じるものを感じた。

「なんなや、それ? 全く違うやろ?」と言われると思う。いや、当然、声も歌い方も全然違う。が、一番大事な部分が近いと思うのだ。それは聴衆を「連れ去る能力」である。

以前、「よー、そこの若いの」で「竹原ピストルの歌はBGMに向かない曲NO.1」ということを書いたが、花耶ちゃんの歌もBGMにはあまり向かないと思う(花耶ちゃん、ごめん!)。

ただ、BGMとは言っても、「一人でゆったり聞く場合」は良いと思う。ダメだと思うのは誰かと話をしながらなどのイージーリスニングに向かないという意味である。そういう「ちゃんと聞かない場面」では暑苦しく感じてしまうのだ。

勘違いしてほしくないが、これは貶しているのではなく褒めているつもりである。竹原ピストルについても同様。それだけ「熱量のある歌」ということなのだ。

そして、2人とも「連れて行く」のがうまい。聞いているうちに、彼らが連れて行きたい方へと連れ去られてしまうのである。

2人の歌には、なぜか歌い始めから惹きつけられ、注意を外せなくなり、そして知らぬ間に彼らが感じている想いにどっぷりと嵌ってしまっているのだ。聞いている者皆が、シンガー自身のマインドと1つになってしまうのである。

それを竹原さんの場合は、間や強弱によって可能とするが、花耶ちゃんの場合は、物凄く細分化した音一つ一つを非常に丁寧に扱うことによって可能としている。ダンサーで言うと「指先にまで神経が行き届いている」タイプ。恵には彼女の歌はそういう風に聞こえる。

当然、どちらもメッセージを届けようとしているうちに出てきた自分なりの方法なのだと思う。つまり、2人とも、メッセージを伝える能力が高いと思うのである。

また、花耶ちゃんは若いのに、歌っている時非常に色気が出ると思う。いや、大人の色気とは違うのだが、それでもやはり女の色気を感じる。そういう女っぽい感性を持っているのだろうと感じた。

そして、そういう面を持っていることも、じっくり聴いた時に連れ去られてしまう要因であり、逆にちゃんと聞かない時にはうるさく聞こえる理由なのだと思う。




結果として花耶ちゃんが優勝したが、恵からすると咲ちゃんと花耶ちゃんに関しては甲乙つけがたいものがある。が、あくまで決勝の出来で言えば、花耶ちゃんの勝ちでおかしくないと思った。

ただ、プロとしてすぐに活躍できると思ったのは、咲ちゃんである。

彼女は予選でグリーを歌ったが同時にR&Bを歌えることも示し、ブロック決勝でバラードを、決勝でロック系ポップスを歌えることを証明したので、そのルックスもあり、恐らく音楽関係者が放っておかないと思う。

花耶ちゃんに関しては、どうなのだろう? あのまま「歌力」で圧倒するアンジェラ・アキのような歌手として売り出すのか、それとも本人の希望通り「歌のお姉さん」になるのだろうか?

恵はあの「女っぽさ」も考えると、、、ふむむ、、、どっちが良いのだろう? 女っぽさなら普通は大人向けの歌手ということになるだろうが、恵はどちらかと言うと歌のお姉さんになってほしいような気もする。歌のお姉さんには、やはり女らしい人になってもらいたいと思うので。




まあ、その辺はプロに任せるとして、恵はできるだけ音楽チャンプを頻繁に放送してほしいと思う。できれば上記で述べてきた子たちの歌をもう一度聴きたいし、また、新しい子たちが出てくることも楽しみだから。

恵にとっては、今一番将来を期待している「子ども」は、佐久間彩加ちゃんなのだが、彼女のライバルになるような子が、もっとどんどん現れてくれることを期待している。

彩加ちゃんは本当に天才だと思う。なんせ、大人でも理解に苦しむ鬼束ちひろの歌詞を、感覚で「理解して」歌えているので。これは年季によって得られるような能力ではなく、ほとんど生まれつきのものなのだと思う。

そして、どの世界でも代を経るほどに「天才」は多く現れてくると思うから、恵は音楽に関して多くのことを「子ども達」に期待しているのである。

 

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音楽チャンプはなぜ終わる?

イカ天

楽器やダンスはリズム感が命、って当たり前か。。。

『君はロックを聴かない』がたまらん(あいみょん再び)

よー、そこの若いの

 

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