競馬を始めたきっかけ

 

これも馬っぽい。
前に使ったな、この写真。。。

 

今から25年ほど前の6月、仕事やいろいろなことで少し煮詰まっていたので、嫁とまだ1歳にもならない娘を家に残して、土日を利用して旅に出ようと思った。行き先は決めていなかったが、1泊2日しかないのでそう遠くへは行けない。「三千院辺りかなあ」と漠然と思いながら、朝早く出た。

 

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京都に向かう電車に乗っている時、ふと「ああ、競馬やってみようかな」と思い付いた。朝早く目が覚めてそのまま出たが、早すぎるので少し時間を潰してからでないと宿にチェックインもできないし、関西に生まれ育って京都に親戚までいる恵には、改めて観光するほどの場所も残っていなかったからだ。

ここで競馬に詳しい方はお気付きだと思うが、6月に京都では競馬は開催されない。恵はそれまで競馬を全くしたこともなくほとんど興味もなかったから、「いつでもやっている」と思っていたのだ。この「いつでも」は本当にいつもだ。つまり「毎日」という意味。いや、当然、365日やっているとは思ってはいなかった。が、そこまで深く考えてはおらず、何となく平日も含め、だいたい毎日のように開催されているものだと思っていたのだ。

 

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髙の原かどこか忘れたが、乗り換えのホームで恵は競馬新聞を買った。これはよく覚えている。「競馬ブック」だった。そして恵は淀に着き、新聞を持って前を歩く人に従って競馬場に向かった。

その日、淀では競馬が開催されていたのだ。中京競馬場改修工事に伴う代替開催。中に入ると場内はガラガラだった。知識のない恵はその時は「こんなもの」なのだろうと思っていたが、実際には、代替開催の土曜日の朝イチでしかも雨が降っていたから人が少なかったのだと今は思う。



賭け方もよく分からないまま、競馬ブックに従って1レースを少し買ってみる。今の恵からしたら有り得ない賭け方だが、1点1000円2000円で数点。外れる。2レース目も全く当たらない。そうする内、金が減ってきたので5・6レース目辺りから1点の金額を300円500円ぐらいに変えた。馬連だけでなく単勝も買ってみた。すると、単勝だけ当たった。確か500円が数千円になった。

結局その日はほとんど当たらないまま5万ぐらいスった。持って出た金の大半である。それで恵は最終レース後、そのまま家に帰った。「どうしたの?」と訊く嫁に競馬の話をし、翌日恵はまた金を持って淀へ向かった。もう旅行に行く気はどこかに消えていた。

 

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それから恵は毎週日曜日に京都競馬場へ行くようになり、京都で開催されなくなると、今度は難波のウインズ(場外馬券場)に毎週土日に行くようになった。仕事で行けない時は嫁に代わりに買いに行ってもらっていた。

程なくしてPAT会員を募集していることを知り、応募すると当たったので、実家からファミコンを取ってきて「家競馬」をやり始めた。その時はまだパソコンを持っていなかったからだ。

それ以来恵はほぼずっと毎週「家競馬」をし続けている。それ以降も何度かウインズにも淀にも行ったが、どちらも面倒くさいし、人が多すぎる。初日のあのガラガラの京都競馬場が懐かしかった。空いている競馬場の雰囲気が良くて競馬に嵌ったところもあると思うので、その辺は今も少し寂しい。



前回「家競馬のすすめ」で書いたPAT会員数拡大だけでなく、恵が競馬を始めた最大のきっかけは「運」だ。「流れ」である。

「その日、旅行に行こうと思ったこと」
「京都を目的地に選んだこと」
「電車で競馬のことを思いついたこと」
「その日が土曜日だったこと」
「中京競馬場が改修工事のため、京都で代替開催されていたこと」

このうちのどれが欠けていても、恵は競馬を始めていなかったかもしれない。その日まで、恵が競馬をやることになるとは全く思ってもいなかったからだ。それぐらい意識になかったし興味もなかった。

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何であれ、結果やることになることには流れがあり、する予定にないものは、いくら頑張ってもできなかったりする。良いことであれ悪いことであれ、半世紀生きてきて恵はそういう経験をたくさんしてきた。

ギャンブルをすることに対する「運命論者の言い訳」だと言われると思う。だが、恵はギャンブルをすることを正当化したいとは思わない。間違っているとも正しいとも思わないからだ。ただ、確かに恵はどちらかと言うと運命論者だ。だが、運命論者になったのは、それらの経験をしたためなのだ。

この競馬の経験などはそういう点では大したものではない。もっととんでもないものを何度か経験している。一度などは、あらゆる偶然が短時間に重なり続けて恵の目の前で目まぐるしく展開し、気付くと恵自身が大して何もしない間に事が収まった、というのも経験した。また機会があれば詳しく話したいと思うが、この時の経験が恵を運命論者にしたのだ。

今回は「読み物」としてつまらなかったと思う。(ん? いつも?)

まあ、とにかく、、、今回は次に書き始める「こんな方法で競馬して当たったことや外れたこと」のための布石なので、ご了承願いたい。



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