男の人生はウエイトトレーニングで一変する

こいつが来て恵の人生は一変した。泣くから出掛けることもできんし、一緒に寝ていて動くと吠えるので、寝返りを打つためにはいちいち起きてその場で身体を回すしかない。3年以上の間それが続いているため、睡眠とは「寝返りのたびに起きるもの」「寝ている時は微動だにしないもの」となってしまった。だが、それでも今も、彼女がいることがとんでもなくうれしい。毎日。毎瞬間。アンも恵と出逢って人生(犬生?)が一変した、と思ってくれているだろうか?

 

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大げさに聞こえるかもしれないが、実際、ウエイトトレーニングを続けている人の中に、「人生が変わった」と思っている人は多いと思う。恵自身がそうであることは「バーベル・魔法の道具」に書いたので、そちらをお読みいただきたい。また、今すぐ身体づくりを始めたいという人は「男性のウエイトトレーニング法・導入編」あたりから読み始めてもらいたい。




我々が若い頃のスポーツ選手は、27・8歳がピークで30歳ぐらいで引退というのが常識だった。当然、例外はあるが、だいたいはそんな感じ。だが、現在は40歳を超えても一線級で戦い続けているスポーツ選手も多く、恵はその理由がウエイトトレーニングとサプリメントにあると思っている。

寿命の延びによる変化も多少は関係しているかもしれないが、もし、これらを取り入れずにいた場合は、今でも選手寿命は変わらないのではないかと思う。成長ホルモンがだいたい25歳ぐらいで急激に減少するので、やはりピークは27・8で30歳を過ぎると筋力の衰えを感じて引退となるだろう。

だが、ウエイトトレーニングを続けていた場合、まず筋力の衰えは全く感じずにすむ。正しい方法でそれを行ってさえいれば、筋力は30歳どころか40歳を超えても伸ばし続けることができるからだ。これは通常では人体のメカニズム的にあり得ないことである。

後、年齢を重ねて問題となるのは関節。筋力は維持できても関節が壊れやすくなって引退というケースも多いと思う。関節が壊れると筋トレもうまく続けられなくなるので厄介である。こちらに関してはサプリメントで何とかするしかないのだが、今回は「ウエイト」の話なので、サプリについては下記のページなどを読んでもらいたい。

 

選手生命を延ばしたいならこれを試すべき・グルコサミン

筋肉が付かないと悩んでいる人はこれを試すべき・ビタミン

筋肉が付かないと悩んでいる人はこれを試すべき・亜鉛

筋肉が付かないと悩んでいる人はこれを試すべき・タンパク質

青汁が良いのは分かっているが、味が……

筋肉増量を目指す人に

 

元々日本はウエイトトレーニング後進国だったと思う。今でこそそうではないが、恵が若い頃はウエイトトレーニングに対する偏見により、「正確な」トレーニング法を実施している団体は少なかった。

「ウエイトトレーニングで作った筋肉は見せかけで使えない」「プロテインは薬」などという誤った知識が横行していて、そのためそれらを毛嫌いし、競技練習と自重トレーニングだけをさせ、「ご飯を一杯食べろ」と言うだけのスポーツの指導者も多くいた。

しかし、実際には認識不足なだけで、日本も古くからこの双方を取り入れていたのだ。野球部などがよくする「タイヤ引き」や「土嚢挙げ」なども立派なウエイトトレーニングだし、「筋肉をつける為には肉を食べろ」と昔から言われているが、プロテインは「タンパク質」とただ英語で言っているだけである。

しかし、タイヤや土嚢では重量を変えることが難しく、肉や豆を食べるにも限界がある。筋肉は同じ負荷ではそのうち刺激を受けなくなり発達が止まってしまうし、牛肉などを食べ過ぎると動物性脂肪という厄介なものを多く摂取してしまうという欠点もあり、筋肉だけでなく脂肪も増える。

後者には鶏のささみという手があるが、それだけで必要分を摂取するとなると相当量を食べなければならなくなる。それらの問題を解消するためには、やはりバーベルなどの器具やサプリメントを用いるのが適切だと思われる。




30年以上前に遡ると、プロの野球選手でも150kmを超える球を投げられたのは中日の小松投手ぐらいだった。それが今では甲子園球児でさえ、150kmを超える球速の選手は何人もいる。これも恵はウエイトトレーニングとサプリのお陰だと思っている。

それを、まさか小松投手の時代で「食生活の違い」という人間がいるだろうか? 恵は小松投手よりは年下だが、確か5つも違わないので分かるが、我々の幼少期は日本の高度経済成長期で生活水準は低くはなく、むしろレトルト・インスタント時代の現代よりは食生活はマシかもしれないぐらいである。

そういうことではなく、やはり、ウエイトトレーニングやサプリメントに対する認識の違いだと思う。恵の中高の頃の野球部はバーベルは使ってはいたが、10kgぐらいのもので回数を挙げるものがほとんどだったと記憶している。しかも来る日も来る日も同じ重量での。先ほど言ったように「ウエイトの筋肉は偽物で使えない」という意識から来たトレーニング法のようだ。なら、10kgのバーベルも使わなければ良いのに。。。




小松投手の頃は「走り込みによる下半身の力と身体のしなりで投げる」という考え方が主流で、「肩や腕の筋肉を付けるとコントロールが悪くなる」と言われていた。それらが間違いだとは言わないし、基本的な考えとしては賛成である。確かに初めから身体や力に頼ると技術が伸びにくいのは本当だと思うし、恵がやっていた空手でもそう言われていたぐらいである。

ただ、野球はほんの小さい頃から皆やっているわけだし、技術についてはだいたいその頃に染みついている。高校生ぐらいからウエイトを取り入れてもそれほど悪影響がないことは、現代の高校生や大学生、ルーキーの投手たちが示している通りである。

走り込みとフォームで150km超の球を投げていた小松投手が、そこからウエイトトレーニングを取り入れていたら、と考えてみてほしい。それが現代の投手の姿なのだ。現代はドラフトでの触れ込みが「ベンチプレス140kg」などという投手までいる。




なぜ、こんな昔のことまで書いて力説しているかと言うと、「いまだにウエイトやサプリに対する認識が間違っている人が多い」からだ。それは当然若者より中年以上の人に多いのだが、恵はそれがもったいないと思っているのだ。

バーベル・魔法道具」や「一生モテキとして過ごす」などで書いたように、恵が20歳まで177cmで54kgしかない虚弱体質だったのは母方の血筋のせいで、父親は戦前生まれにしてはかなり大柄の174cmで80kg以上の体格だった。しかもウエイトもやらずサプリも摂らずに、である。それでも身長は男兄弟の中では5人中4番目という巨漢家系。母親が153cmしかないのに恵が177cmになれたのは、父親の血筋のお陰なのだろう。

恵の父親は昔柔道をやっていたこともあって力も強く、恵がまだ60kgぐらいだった頃に腕相撲をしても簡単に負けた。20歳対50歳前でだ。ただ、その父親でさえ、ウエイトとサプリに対する認識は間違っており、恵がそれらを取り入れていることをかなり軽視していた。

だが、自分が高齢になり、身体にガタがき始めた頃に友人から誘われたかなんかだと思うが、70歳からウエイトトレーニングを突如開始したのだ。医者信仰者なので、なかなか医者が言わないことは聞かないのでサプリには今でも否定的だが、食事には執着心が強いし何でも食べるので、それである程度は賄えているのだろう。

「俺と同じ重量を扱える同年代の人間は誰もいない」

といつも自慢している。それを聞いて恵は以前、「ウエイトトレーニングでも才能?(ハードゲイナーへ・その②)」の後半で書いた「マッスルメモリー」が、それほどの年齢からでも働くことを感じた。父は45歳ぐらいまでは肉体労働系の仕事をしていたが、それ以降はほとんど力を使わず暮らしていたからだ。それでも、やはり柔道や力仕事をしていた頃持っていた筋力が、70歳を過ぎてからウエイトを始めても発動したのではないかと思うのだ。

父は最近83歳になった。そして、今でも元気にウエイトに通い、「俺と同じ重量を扱える人間は」と言い続けている。ただ、1つだけ難点がある。関節サプリを飲まないことだ。そのため、常に膝が痛くて頻繁にヒアルロン酸注射を打ちに医者に通っている。

以前、恵が関節サプリを1つ渡したのだが、「医者が、こんなものは気休めだと言っていた」と言って飲まないのだ。これだけはどうしようもない。父にとっては医者が神なので。その横で、ウエイトをしていない母は大人しく関節サプリを飲んでいるのだが。。。

医者にもよると思うが、関節サプリを肯定してしまうと患者が減るからか、本当にそう思っているからか分からないが、グルコサミンなどのサプリを否定する医者は未だにいるようである。




日本の中で正確なウエイトトレーニングをいち早く取り入れた団体は極真会館(空手)だと思う。創始者の大山倍達氏が日本のウエイトトレーニングの第一人者で「怪力法」を書いた若木竹丸氏に師事していたため、若い頃はベンチプレスのマックスは200kgを超えていたそうだ。サプリメントがなく食生活も酷い時代に、しかも80kgぐらいの体重でこれは驚異的だと思う。

恵はこの極真会館から別れた団体にいたため、空手を習い始めてすぐウエイトトレーニングに対する偏見はなくなったので運が良かったと思う。恵の通っていた道場ではプロテインまで売っていたし。

それでも、先輩たちに習わず、自宅で自己流でやっていたため、今考えると間違いも多い。そのためもあって、腰を壊し肩を壊し、それからいろいろ調べ試行錯誤することによって現在に至っているわけだが、「当時に知識があれば」とは今でも思う。




ここまで書いてもまだ「いや、自分は絶対一生細いままだ」と思っている人がいるかもしれないが、そういう人には「ウエイトトレーニングでも才能?(ハードゲイナーへ・その②)」を読んでみてほしい。また、やる気はあるが、ジムで軽い重量を扱うのが恥ずかしいという人には「男性のウエイトトレーニング法・羞恥心の克服」を是非読んでみてほしい。

そういう人たちのために、もう少しここでも例を挙げてみたいと思う。

日本でウエイトトレーニングを広めることに尽力されてきたチャック・ウィルソンさんをご存じだろうか? オールスター感謝祭という番組内の相撲で、いつも藤原喜明さんと戦っていた、あの外人である。

彼は15歳の時ウエイトトレーニングを始められたのだが、それまでの体重は48kgで、10kgのバーベルしか挙げられなかったそうだ。それが1年後には178cmで100kgにまでなっていたのだ。たった1年で52kg増である。確かに彼がその1年間、すごいトレーニングをしていたのは間違いない。1日6~8時間、毎日トレーニングし続けたそうだ。

そこまでできる人は少ないと思うが、恵よりガリガリから、やり方次第では1年でそこまでになれるという良い例ではあると思う。特に単に細いだけでなく、力もかなり弱かったことが分かるからだ。ほぼ同じ身長で54kgだった恵で、初めての時に55kgをベンチで挙げている。そして2週間後には70kgも。

これは腕立て伏せを中一から欠かさずし続けていて100回以上できていたことと、既に空手で突きの練習をしていたことが関係していると思うが、多くの人間が初めてでも40kg前後は挙げられる。だが、それをチャック氏は10kgというある意味驚異的な非力な人間だったのである。

上記に挙げたページなどでも書いているが、「初めて挙げた重量」などどうでもいいことがここでもよく分かる。恵が少し強い方だとはいえ、ウエイトをしていなければ、マックスたった55kgの人間である。これ、そんなにすごいことか? それよりはたとえ、初め10kgという超ひ弱であれ、トレーニングして100kg以上挙げられるようになれば「100kgオーバーの人間」である。その方が良くないだろうか?

そして、100kgを挙げられるようになった頃には、まず一般人からは「良い身体」と思われるようなスタイルに変身していることだろう。




恵は格闘技を観ることが好きなのだが、その中でウエイトトレーニングに関して思うところがある選手が2人いる。五味隆典選手と井岡一翔選手である。

五味選手はプライドで王者に君臨していたファイターで、戦い方が非常に恵の好みの選手である。最近もライジンで良い戦いを見せてくれているが、彼に対して1つ残念に思っていることがある。それは、本格的なウエイトトレーニングを導入したのが遅いことだ。

身体を見て思うのだが、最近の五味選手はウエイトをやっているように見える。だが、UFCで連敗した時期まではやっていなかったと思うのだ。既に書いている通り、20代まではそれで行けても、30代になると筋力が落ちてくるので、いくら技術があっても倒せなくなっていくのは当たり前である。

魔裟斗選手のように、20代からうまく本格的なウエイトトレーニングを導入するのが理想だと思うが、五味選手もせめて30歳前後から取り入れていれば、彼なら30代半ばでもUFCで君臨できたのではないかと思う。

まあ、今やっているようなので、これからの活躍に期待するが、彼ももう40歳。選手としてやっていられる期間ももうそれほどは残されていないかもしれない。

ただ、UFCでは40代半ばでヘビー級チャンピオンに返り咲き、47歳まで一線級で戦い続けたランディー・ク―トゥアの例もあるし、五味選手も長くライジンなどで活躍してくれることを期待する。なんせ、あんな味のある戦い方をする選手はそんなにいないので。

 

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もう1人は井岡一翔選手。ご存知の通り、3階級制覇した非常に強いチャンピオンである。一翔選手(恵は叔父の弘樹氏のファンでもあってそちらを「井岡」と呼ぶので、こちらは下の名前で書く)が、あまり力が強い選手ではないことは見ていても分かったし、本人のコメントからも知っていた。ドキュメンタリーやニュース特番などもチェックしていたので。

ただ、本当に力が弱かったことを知ったのは、つい最近、アメリカで再起戦をした直後のニュースでだった。10分ぐらいの特集だったが、そこでアメリカでのトレーニング風景が映っていて、ウエイトトレーニングをしているシーンがあった。

その時、彼はベンチプレスもスクワットも60kgぐらいを必死で挙げていたのだが、それを見ていて恵は「ああ、やはりあまりパワーがないんやな。でも、まあスーパーフライ(52kg強)ぐらいだと十分かな」と思ったのだが、アナウンサーの追加コメントを聞いて驚いた。元々日本では20kgでスクワットをしていたというのだ。

やったことのある人なら分かると思うが、20kgだと担いでいる気がしないぐらいだ。20kgだとベンチプレスでさえ挙げている気がしない。

「その力で、倒していたというのか?」

これが一番驚いたことである。

一翔選手は日本でプロ最軽量のミニマム級(48kg弱)からフライ級(51kg弱)で戦っていたが、それほど軽い階級でありながらKO率は60%ぐらいあったのだ。

倒した相手が弱かった、などということはできない。3階級ともベルト獲得時の相手はKOしているからだ。1冠目のミニマムの時は36戦無敗のチャンプを5RでKOしたし、ライトフライの時は6R、フライ級獲得の時は判定だったが、後に再戦して11RでKOしている。




パンチは投球と似ていて、下半身から力を伝えて身体のひねりで打つため下半身と背中の筋肉も大事だから、ベンチプレスの重量だけでは測れないが、現・日本ボクシング協会会長・大橋秀行氏は選手時代、確かベンチプレスは80kgぐらいでトレーニングしていたと記憶している。

これはかなり強い方だと思う。彼はストロー級(現ミニマム級)の選手で、48kg弱のクラスだったから。記憶違いでなければ80kgを5~6回は挙げるようなことを言っていて、同門のミドル級(72kg強)の選手が腕相撲で大橋選手に負けるとも言っていたから、かなり力があったようである。

ミドル級というと、あの村田諒太選手の階級である。つまり、村田諒太選手が女性ぐらいの体型の人間に腕相撲で負ける光景って、想像し辛いね。まあ、腕相撲とベンチはあまり関係がないから、彼は背中や前腕も相当発達していたのだろう。確か、懸垂もよくしていたと聞く。

とにかく、彼はハードパンチャーとして有名で、まだライトフライだった頃、王者の張正九との試合の時、ロープを背負ってタコ殴りにされ、もうレフェリーが止めるかも、という時に、手打ちで放ったパンチでチャンピオンが吹っ飛んで行くのを見たことがある。

そして、ジムを持った今も大橋会長はウエイトをうまく取り入れているように感じる。なぜなら、彼のジムの選手は皆ウエイトをしている身体をしていてパンチ力もあるからだ。

そして、選手が階級を上げて行く時、一翔選手のように、ただ食事制限を緩めるだけではなく、ウエイトをして身体を上の階級のものに変えていく、という方式を取っていると思う。通常、階級を上げるたびにパンチ力は足りなくなっていくものが、井上尚弥選手などは逆にパワーが増しているように見えるので。

 

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一翔選手は自分にパワーがないことはよく分かっていて、そのための倒し方を研究・実行していたことは、ドキュメンタリーを見て知っていた。普通に打っても倒せないので、間合いを詰めては下がり、詰めては下がりと、絶妙のタイミングを計り続け、後半歩でピッタリというところから、下がるとみて相手が打ってきたところにカウンターを合わせるなど、「行ってしまいたいのを我慢する戦い」をし続けていたらしい。

とにかく、大橋選手や井上選手のような怪力がいる世界で、20kgでスクワットをするぐらいのパワーで3階級を獲り60%のKO率とは、どれほどの技術力なのか? 恵は「これなら4階級以上も夢ではない」と思う。小松投手の話と同じだ。ウエイトなしでそれなら、ウエイトを始めたら、ということである。

恵は井上選手は4階級以上が可能だと見ている。飛び抜けた技術力に加え、それだけのパワーがあるから。ただ、一翔選手は苦しいだろうと思っていた。その理由は「さすがにパワーが足りないだろう」と思っていたからだ。

なぜ、ボクシングが1kg~1.5kgぐらいずつ階級が分かれているかを考えてみてほしい。たったそれぐらい変わっただけでパンチが通用しなくなるからなのだ。

昔、高橋直人というきれいに倒すボクサーがいた。新人王に続きA級トーナメントでもMVPを獲得するほどの逸材だったが、周囲の制止を振り切り1階級挙げてからは、華麗に倒すスタイルから、壮絶な打ち合い倒し合いの末KOするという形に変わり、最終的に脳内出血で引退した。

最近で言っても、恵の好きな長谷川穂積選手もバンタムの頃は1RKO、ワンパンチKO、相手がロープまで吹き飛ぶKOなど、圧倒的なパンチ力を見せつけていたが、彼は一気に2階級上のフェザーに挙げたためもあり、タイトルは獲ったが、やはりパンチ力が足りない感を否めない試合をするようになった。また、相手のパンチがかすっただけでもダメージを受けているようにも見えた。幸か不幸か、彼は間のスーパーバンタムが残っていたので、後にそこを獲って3階級王者となり引退した。年齢的なことと体重のことなどがあったためかと推測する。

なんか、ボクシングの話に変わってきたので、そろそろ締めくくる。




とにかく恵は、これだけシビアなボクシング界でも、うまくウエイトトレーニングを取り入れていけば、階級を上げて行くことは可能だと思うのだ。体重がギリギリの選手がウエイトをするとリミットオーバーになるので無理かもしれないが、階級を上げるタイミングなら可能だと思う。最近はそうしているジムを多く見受けるし、だからこそ3階級制覇する日本人ボクサーも多くなったのだと思う。一昔前までは2階級が限度だったので。

だからこそ今は思う。ウエイトトレーニングを始めた一翔選手は4階級以上が可能だと。非力で3階級を取った技術力にパワーが加わったら。そう思うと期待せずにはいられない。

ただ、チャンピオンになるならないには様々な要因が関係するので「絶対」とは言えない。一番心配なのは、名トレーナーの叔父・父親と離れたこと。それでも獲れるとも思っているが、マイク・タイソンの例があるだけに少し心配。

タイソンがどれぐらい強かったかは皆知っていることだと思うが、そのタイソンでも、恩師カス・ダマトが死に、その弟子でトレーナーのケビン・ルーニーが離れた途端精彩を欠くようになり、挙句の果てに東京ドームでKO負けしている。

まあ、一翔選手は非常に頭の良い選手なので、タイソンのような猛獣タイプと比べるのもどうかとも思うが。。。

あかん、ボクシング話が止まらん。。。

 

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これは推測だが、一翔選手が一度引退した理由に「パワー不足」という要因が入っていたのではないかと思う。それだけではないだろうが、3階級を獲り結婚もして、後輩には技術もパワーも兼ね備えた井上選手もいる。彼なら4階級以上行くだろう。だが自分は、技術だけでは4階級目はしんどいし、もうモチベーション的にも限界、となったのではないかと思う。本当に勝手な推測。

だが、やはり侍の血が騒ぎだしてすぐに復帰となったわけだが、ここで本格的なウエイトトレーニングと出会ったことは、彼の「第二章」の幕開けとしては明るいニュースである。

見事再起戦も、強い相手にパンチ力も見せつけての勝利となった。まだ急仕上げで、技術的にも完全には戻っていないようだったし、ウエイトで付けた筋肉の競技化(ボクシング化)も、まだ十分ではないようだったが、次が期待できる内容だった。

ええっ、、、と。

つまり、まとめると、選手生命が終わりと思われたよう選手でも、ウエイトトレーニングによって現役続行できたり、新味を出せたりするし、何より、「ひ弱」「虚弱体質」と呼ばれるほどの人でも、「たくましい」「力持ち」と言われるまでに変われるウエイトトレーニングは、「男の人生を一変させるもの」と言っても過言ではない、と恵は思う。。。ちょっと、苦しい?

でも、ほんとに、40歳過ぎの人はもちろん、60歳を過ぎた人でも、今からでもウエイトトレーニングを始めてほしいと思う。生活に張りが出てくるし、たいていの男性は「力強い自分」を欲していると思うから。

以前にも書いたと思うが、恵が通っているジムにも定年後にウエイトを始めてベンチで50kg60kgをほいほい挙げている「ご老人」が何人もいる。マックスをやっているのは見たことはないが、恐らく70kg80kgぐらいは挙がるのではないかと思う。一般男性(若者含む)の平均が40kg前後だというから、かなりの力持ちの部類だろう。

これを読んでいる男性なら、全く興味がないということはないと思うので、どなたも躊躇せず、すぐにでもウエイトトレーニングを始めてほしいと願う。

なんか、よく分からないけど、ウエイトすると嬉しくなるよ。たぶん、男性なら誰でも。

 

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