浜田省吾

恵が嫁からの影響で唯一興味を持ったものが、浜田省吾の曲である。それ以外の我々夫婦の共通の趣味・興味は全て恵から嫁の順である。これを言うと嫁はいつも怒るが、事実なので仕方がない。

 

アタシも浜省好き。だって寝やすいんだもん。

 

浜田省吾は「ロックの詩人」と称されるシンガーソングライターであるが、実際にはロックだけでなく、フォーク・ブルース・ロックンロール他、様々なジャンルの味わいの楽曲を数多く世に送り出している。バラードも結構多い。

恵も嫁に聞かされるまで、浜田省吾のイメージと言えば唯一知る「風を感じて」に由来するものだけであった。確かカップヌードルか何かのCMに使われていて聞いたことがあったのだが、正直、あの曲には恵はあまり反応しなかった。悪いとは思わなかったが、敢えて聞こうという気にはならなかった。だが、後で分かったことだが、どちらかと言うとこの曲は浜省の中では少し異質の作品だったのだ。(浜省を長く聞き、全体・背景を知った今は「風を感じて」も良い曲だと感じていることを付け加えておく)

 

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嫁と付き合い始めて、彼女が浜省が好きだと言うので、改めて聞いてみることにした。「DOWN BY THE MAINSTREET」という「MONEY」が収録されているアルバム。イメージが一変した。もっと軽いノリの曲ばかりだと思っていたのだ。

それから次々とそれまで出ていたアルバムを聞いていった。当時、嫁とは遠距離だったため、高速を使っても会いに行くのに片道3時間ほどかかったのだが、そのほとんどの時間を浜省を聞いて過ごすようになった。気付くとほぼすべての曲を聞いてしまっており、新作待ちになっていた。

当然、それから現在まで他のアーティストの曲もたくさん聞いてきている。「TOTO」で書いたが、声帯ポリープを患ってからの数年間は女性ボーカルのものしか聞いていなかったし、特に浜省は封印していた。全曲歌い回しまで完璧に再現できるほど歌いこんでいたからだ。歌わずに聞くことなど無理な話だった。

ただブランクがあるとはいえ、30年以上聞き続けているアーティスト(の曲)は他にはいない。浜省はデビューから既に40年越え。そんなミュージシャン自体それほど多くはないのだが。。。


去年は神戸と広島の二度嫁と浜田省吾のライブに行った。彼のライブはだいたい3時間半ぐらいある(ファン限定ライブを除く)。時には4時間を超すことさえあったりする。2時間ぶっ通しで曲を演奏し続ける前述のThe Birthday とは違って、間に長めのMCあり寸劇あり、トイレ休憩まである。

フェスに参加した人なら分かると思うが、ワンマンなのにそういったユッタリ感があってこれはこれで非常に楽しい。

もとよりクラブの乗りで暴れるだけ暴れて帰る、というような客は浜省のライブには来ないだろうし、年齢層もやはり高めだ。現在のメイン層は50歳前後。ただ、親子3代で来ていたりするので、若者や子供も結構見受ける。

ビジョンに何度も観客の姿が映し出されるのだが、子供からもう老人と呼んで差し支えない年齢の方まで皆本当に楽しそうに手拍子したり軽く踊ったりしている。それを見ていると、ファンの贔屓目ではあるだろうが、やはり彼はどの年齢層をも楽しませることのできる唯一無二のシンガーだと感じざるを得ない。

 

だからアタシも浜省好きだって。まだ2歳だけど。

 

恵が浜省の曲で一番好きなものは「家路」であることは「TOTO」でも書いた。これは「Home Bound」に収録されているものを聞いた時からそうだ。ちなみに嫁は「愛の世代の前に」らしい。

TOTO」ではこの「家路」に関してルカサーのギターのことを書いたが、この曲を気に入った理由は当然それだけではない。一番はやはり詩であり曲である。彼の人生観を現したようなあの歌詞の歌い終わりに入ってくるルカサーのソロがたまらないのだ。聞いたことのない人には、本当に一度じっくり聞いてほしい。恵にとってはこの世で一番好きな曲かもしれないから。



なお、浜省は何度でも自分の曲をいじくり回すことでも有名なのだが(曲調だけでなく歌詞まで手直ししたりする)、ニューバージョンの方もこれはこれで素晴らしく、こちらでも一番好きだと言えると思う。こちらは元のギターソロを町支寛二がアレンジしているのだと思うが、手直しされた曲の雰囲気に良くマッチしているのだ。ニューバージョンはMVを見ながら聞いてもらえると余計に雰囲気を感じることができると思う。

 

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ここで「一番って、おまえ、そんなにいろんな曲聞いてきたんか?」と言う声が聞こえたのだが、、、それは相対的なものなのでよく分からない、としか答えられない。また、たとえそうだとしても、好みの部分が大きいので誰もが気に入るとは保証はできない。要するにただの主観。

ただ、恵はどこに行っても音楽好きにはよく捕まる。そのミュージシャンや曲を知らない人に話しても面白くないらしく、知っている恵が捕まるわけだ。

恵の好きなアーティスト(曲)を挙げれば少しは参考になるかもしれないので、

クイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」
エルトン・ジョン「your song」
ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」
My little lover「Hello Again」
ジャーニー
ビリー・ジョエル
スティング
TOTO 特に3枚目まで
バンプオブチキン 特に「ハルジオン」「メロディーフラッグ」「K」
ラブサイケイデリコ
ダイアーストレイツ
The Birthday
ショパン 特に「ノクターン」
サイモンとガーファンクル
山本達彦 特に「フンダフルナイト」
MintJam
J.D サウザー
superfly  特に「Wildflower」

アカン、いくらでも出てくる。。。のに、こういうことをすると後で「あっ、肝心なヤツを忘れてる」となるんだろうな、絶対。。。



それとやはり好きな曲は少々古いものが多い、と書いていて気付いた。最近の曲も聞いてはいるが、そこまで気に入る曲がない、かな。

ONE OK ROCK 特に「beginning」「100%」
NANO  特に「no pain no game」
frip Side 特に「only my railgun」「level5」
glim spanky 「怒りをくれよ」
The Sherlocks 「Will you be there?」

う~ん、、、やっぱりあんまり出てこないな。たぶん、時間を書ければ古いのも新しいのもいくらでも出てくるとは思うが。恵はあまりジャンルにはこだわらないのでボカロでもヒップホップでも何でも聞くのだが、恵にとっては一過性のものが多いかな、最近の曲は。いつまでも好きなまま、という曲は少ないように感じる。

 

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ちなみに、若者はよく「年を取ると演歌が好きになる」と思うみたいだが、恵はそれは違うのではないかと思う。いや、確かにそう人もいることはいるだろうが、結局のところ、「自分が聞き育った音楽」「青春期を過ごした音楽」が好きなのではないのか、と思うのだ。

恵は子供の頃から現在まで、70年代には70年代の、90年代には90年代のというふうに、それぞれの時代の音楽を聞き続けてきたのだが、それでもやはり20代に聞いていた音楽やその要素を持つ曲を好む傾向がある。現代のもので例を取ればsuperflyやglim spankyがそうだ。彼らは現代の音に70年代の音をミックスさせた楽曲を多く持つ。

 

アタシはやっぱり浜省のバラードが好き。理由は、ムニャムニャ。。。

 

浜田省吾の場合、おすすめは難しい。どのアルバムにも珠玉の一曲があるからだ。ただ、最初に聞くのにはファーストは避けた方が良いかもしれない。もしかすると面食らうかもしれないから。恵は好きではあるが、少々暗い曲が多い。やはり6枚目の「Home Bound」以降が初めに聞くには良いように感じる。

 


Home Bound

 

少し後年のものになるが、「ON THE ROAD 2011 The Last Weekend」はライブアルバムでその雰囲気も味わえ、全時代の曲を演奏しているので大雑把に彼を知ることのできるものだから、これはおすすめできる。

 


ON THE ROAD 2011“The Last Weekend”

 

彼のライブは今でも結構倍率が高く、チケットを取るのもなかなか難しいのだが、参加できた時は非常に楽しいので、これからもチケット取りにチャレンジし続けるつもりである。ただ、彼も現在64歳。毎年ライブをやるわけでもないし、いつまで続けてくれるのか気が気でならない。

だが、ライブでのパフォーマンスを見ると後10年はやってくれそうな気もする。声は昔と全く変わらないし、その動きもとても60半ばには見えないからだ。つまり、2・30代の頃とさして何も変わってはいないのだ。



浜省さん、これからはできるだけ大きいホールで(人数が入れるので)、できるだけ多くの都市で(何度でも見れるので)、毎年ライブやってください。九州ぐらいまでなら都合つけて行きますので(実際今年の福岡を申し込んだ。落選したが)。



昨年は福岡ライブが浜省の体調不良で延期となった。既にかなり綿密に体調管理していることはパフォーマンスで分かるが、これからも身体に気を付けて、できれば生涯現役でいてほしいと思わせるアーティスト、それが浜田省吾である。

浜田省吾のライブ(ファンクラブ限定イベント 2018)に行ってきた

 

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