パーソナルジムに通うべき?

何、父ちゃん? 何の個人レッスン?
いや、そういうのじゃなくて。。。

 

これはゴルフやテニスなどの競技やリハビリのためのパーソナルレッスンについてではなく、今流行りのシェイプアップを目的としたパーソナルウエイトトレーニングジムについての話である。

そして、まず答えを先に言ってしまうと、「必要な人も必要でない人もいる」という当たり前のものになってしまう。ただ、付け加えるなら、恵は基本的には「大半の人にとっては必要がない」と思っている。

以下に理由を述べていく。

 

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まず先にパーソナルジムの利点について考える。

1.  他に人がいないので待たずにすむし、また恥ずかしくもない。

2. トレーニングと栄養に関する知識が皆無でも、トレーナーの言うとおりにしていればよい。

3.  2・3ヶ月という短いスパンで結果を出すメニューを考えてくれ、また、その結果を得やすい。

4. トレーニング中は当然励ましてくれ、メールやSNSでも食事についてなど管理してくれるので、自力でやる時より甘えずに成功しやすい。

これらが主な利点と言えると思う。

つまり、上記をまとめると、「お金に余裕があり、かつ、トレーニング経験が皆無で、人に強いられないとできないタイプで、2・3ヶ月でどうにかしなければならないという方」には必要と言えるかもしれないが、この要件を1つでも欠いていれば必要ないと言えるのではないか、と思う。




まずはパーソナルジム最大の欠点といえる料金について。

べらぼうに高いと思う。いや、設備費や人件費、内容を考えれば別に正当な金額なのかもしれないが、支払う側からしたら絶対金額が高い。

だいたいどのジムでも週2回・2ヶ月(全16回)で20万以上し、某有名店などは40万近くかかってしまう。この場合、食事管理など他の面はあるが、感覚的には1回のレッスン1時間ほどが2.5万となる。

全国にチェーン店がある超有名なゴールドジム(1店舗限定フルタイム)の料金がだいたいどこでも1ヶ月1万前後であることを考えると、その高さが分かると思う。

つまり、有名パーソナルジムでのたった1回1時間ほどの料金で、ゴールドジムなら好きな時間に2ヶ月間毎日でも通えて(60回ほど)まだおつりがくるのである。単純に言うと、月1万と20万の差であるが、行ける回数や時間を考えるともっと差が出るのだ。




「金などどうでも良い」という人なら問題ないのかもしれないが、貧乏人の恵には大問題である。ローンという方式もあるようだが、わずか2ヶ月のためにその後何年も払い続けるのはどうかと思うし、また、意外に多くの人が忘れているではないかと思うが、2ヶ月後からも維持するためにどこかでトレーニングは続けなければならず、その費用やサプリメント代もかかるということである。

その時、もしローンがあった場合は二重の出費となる。やはり、お金に余裕のない人はそこまで無理していく必要はないように感じる。40万もあればゴールドジムなら3年ほど通えるし、また、自宅にそこそこの器具を一式揃えることもできる。家にあれば、その後は半永久的に無料でトレーニングできるのである。

また、1つ目の利点「他に人がいないので待たずにすむし、また恥ずかしくもない」に関しても、家でトレーニングするならどちらも関係なくなる。

一般のジムに通う場合でも、ゴールドジムなどの大きなところなら、フリーウエイトもマシンも複数台ある場合がほとんどだから、どれかは空いているだろうし、複数台同じ器具があれば、待っている人のことをそれほど気にしなくても良いと思う。

そして、パーソナルの場合、待たなくて良いとはいえ、恵には「あらかじめ予約した時間に行かなければならない」というのが結構面倒である。腹の調子が悪い日など、万全までトイレにこもってから行く、とかできないし。

後、ジムでの「恥かしさ」については、既に「男性のウエイトトレーニング法・羞恥心の克服」に書いたのでそちらをお読みいただきたいと思う。

 

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次に、2番目の利点「トレーニングと栄養に関する知識が皆無でも、トレーナーの言うとおりにしていればよい」について。

知識不足の部分は通っている一般のジムのトレーナーに聞くなり、横でトレーニングしている教え好きそうなマッチョに尋ねれば良い。どこのジムにも1人や2人は必ずといってそういう人がいる。

また、ゴールドジムの場合は、初心者トレーニング説明会というのを無料で全6回受けられる。ここでトレーニングや食事に関する基本的な知識は全て得られるはずだ。その後もビギナーサポート、オリジナルサポートという形で、トレーニングの動作確認や個別メニューの作成・更新までしてもらえる。

恵からすれば、初心者がウエイトトレーニングで習うべきことなどそれほどあるとは思えないから、6時間も受けたらとりあえずその時に必要な知識は既にあるだろうが、それでもまだ足りないと思うなら有料でパーソナルレッスンも受けられる。

けど、現代はネットで検索すれば、いくらでもそういうことは載っているし(このサイトでもいろいろ書いている)、そこまでは必要ないのでは? ハードゲイナーの場合や中級以上で何か知りたいことがある場合は別として。

だいたい、恵自身も誰かに習ったという経験がほとんどない。ネットもない時代に自宅で我流で始め、社会人になってから、大学時代パワーリフティングをしていた同僚に手幅を広くすることと背中のアーチを作ることを習っただけである。こんなもの、ものの5分ぐらいで説明できる。つまり、レッスン時間5分だ。

まあ、でも、そのせいであちこち壊してはいるので、初めに基礎的な知識は持っておくことをお勧めはする。

そして、過去にトレーニング経験がある人は「マッスルメモリー」というものがあり、初めての場合とは違ってかなり短期間に身体が変化していくので、やり方次第で2・3ヶ月でも劇的に変身することも可能だと思う。

恵自身も7年のブランクがあり、腕立て伏せが10回しかできないところから半年足らずでベンチ100kgオーバーにまで持って行った経験を持つ。3ヶ月ぐらいでも80kgぐらいは挙げていたと思うので、その頃で既に身体はかなり変わっていたと思う。

これ、それほど急いだわけでも頑張ったわけでもない。厳密に言うと、再開当初は、腕立て伏せから始めて毎日回数を増やしていき(毎日1セット)、その後自宅で23kgぐらいのダンベルを二つ使ってダンベルフライだけ週2~3回、2~3セットやっていた期間を含んでのものである。トータル2ヶ月ぐらいだろうか。

その後、ジムでトレーニングするようになって1ヶ月後に80kgオーバー、その後3ヶ月以内に100kgオーバーという感じ。当然、特別食事制限もせず、プロテインも初めは飲んでいなかった。ただ週2~3回ジムで自分の好きなようにトレーニングしていただけなのだ。

これは恵が35歳の時の話であるが、恵はその後も事情で何度もそこそこのブランクがあるので分かるが、これがたとえ40歳以上であっても可能だと思っている。50歳を超えていても可能かもしれない。関節さえ壊れないようにすればだが。かくいう恵は関節を壊しまくりながら続けているのだがね。

つまり、過去にトレーニング歴のある人の場合は、パーソナルジムの必要はなく、たとえばベンチプレス時は肩甲骨を寄せて肩が動かないようにトレーニングするなどの基本さえ知っていれば、自宅でも一般ジムでも自力で短期間に変身できるということである。




3番を飛ばして先に4番目の「トレーニング中は当然励ましてくれ、メールやSNSなどでも食事についてなど管理してくれるので、自力でやる時より甘えずに成功しやすい」について。

これがパーソナルジム最大の利点なのだと思う。高い金を出しても「人に強いられる必要がある」人の場合は価値があるのだろう。そうでなければ、既に言ったように身体作りでしなければならないことなどそれほど変わらず、そのためのノウハウも、現代はいくらでもネットに転がっているから、自力型の人は通常のジムや自宅でいくらでも自分を追い込める。

恐らく恵などは逆にこの4番をうざく感じると思う。一般ジムでもトレーナーをうざいと感じているからだ。恵は自分のペースでやりたいのだ。「インターバルは短い方が効果的なので、さあ、始めましょう!」とか言われると、ジムに行きたくなくなる。その日の体調やひらめきでトレーニングのポイントを変えることができなくなるのが嫌なのだ。

だからいつも「寄ってくるな」という雰囲気を作っている。「補助要りませんか?」と訊かれたら「ああ、要りません。ありがとうございます」と即答している。恵はどちらかというとパワーリフティング型のトレーニングをするので、インターバルは長いしフォースドレップスはしない。

インターバルが短いと成長ホルモンの分泌などに有利だが、そのためには、「男性のウエイトトレーニング法・アドバンスド」で書いたレストポーズ法などを取り入れているし、「追い込む」ということなら、補助がなくても、限界まで挙げ切った後ラックに戻し、10秒以内にもう1発挙げ、また10秒以内にもう1発と、挙がらなくなるまでそれを続けるという方法もある。変則レストポーズ法と言えるかな?

まあ、とにかく4番は、「叱咤激励」が必要な人には価値があるとしておく。




最後に一番重要な3番の「 2・3ヶ月という短いスパンで結果を出すメニューを考えてくれ、また、その結果を得やすい」について。

結婚式が目前に迫っているなど、2・3ヶ月で結果を出す必要のある人もいるだろう。そういう人には確かに良いかもしれない。

だが、もしそこまで急いでいないのであれば、恵はパーソナルジムで2ヶ月で成し遂げることを、半年1年かけてやって頂きたいと思う。

そう思う理由はいくつかある。次回、それについて話したいと思う。

 

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あるパーソナルジムの悲劇

 

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