まついく(まつ毛用サプリってどうなの?)

お前、目の大きさの割に睫毛長くないんやなあ。。。

 

来月結婚する娘が「まついく」をしている。「睫育」と漢字で書けば意味がすぐ分かるが、会話ではどうしても理解できず、何度もサンドイッチマンの富澤になってしまった。

「何してるん?」

「まついく」

「マツエク?」

「マツエクちゃう。まついく」

「へっ? 松井君?」

「ん」

「えっ、それ、松井君っていうんか?」

「そ。まついく」

「ちょっと何言ってるのか分からないんですけど……」

 

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まあ、そんなことはどうでも良いのだが、この「まついく」、ツケマにマスカラ、マツエクに続き、今流行りのようであるが、それまでのものと違い「育毛」なので身体に害はないのかどうか心配になって、少し調べてみた。

プロスタグランジンという成分が入っていると、目の充血・色素沈着・虹彩色素過剰・眼瞼溝深化(がんけんこうしんか)・眼瞼色素沈着などの恐れがあるという。瞼が黒ずんだり脂肪が減ってくぼんだりするのは明らかにアウトだし、瞳が黒くなるのはマイナスなのかどうかよくわからないが、それでも変化があるというのはなんか怖い。

娘が使っているものにはプロスタグランジンは入っていなかった。ただ、それでもフェノキシエタノール・メチルパラベン・プロピルパラベンは入っているので、「安全」と言えるのかどうかは分からない。

これらはあまり害がないとされる防腐剤類なのかもしれないが、目の近くという非常に皮膚が敏感な場所なだけにアレルギーが出やすいかもしれない。実際、娘は「まついく」を始めてから「目の周りの色素沈着」「目ヤニ」を訴えている。そのせいだとは断言できないが、また否定もできない。

 

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娘の顔質は恵と嫁の両方に似ている折衷型だと思うが、残念なことに睫毛に関しては恵に似てしまったようで短めである。それを結構気にしている。なまじ母親がインド人並みに睫毛が濃く長いから余計に気にかかるのかもしれない。

そのためか、嫁と娘の化粧にかける時間が全く違う。それを見ていて、化粧というのは結局、「濃い顔」を作るためのものなのだなあと思った。嫁は東南アジア人やそのハーフに間違われることがあるぐらい濃い顔で、若い頃からほとんどメイクをしない。今でも日焼け防止や肌荒れ防止などのベースメイクだけだ。

男の恵はあまり詳しくはないが、アイシャドウやアイライン、ファンデーションやチークなどで「見栄え」を変えるメイクを、嫁がしているのを見たことがないのだ。理由を聞くと「濃くなりすぎるから」だそうだ。実際、近くで見ると、目の上の所謂「二重まぶた」とかいう部分は「何重まぶた」なのか分からないぐらい線ができるし、そのため皮膚が集まって目の上はシャドーを塗っているように色が濃くなっている。それらの原因は、目が前に飛び出ているからのようだ。

恵は目が細い部類に入るが、娘の目は細くはない。結構大きいのだが前には飛び出していない。そこが嫁との決定的な違いのようだ。目が飛び出すと、同時に上まぶたがめくれ上がり睫毛もその分長く見える。まあ、元の量(濃さ)が違うことは違うのだが、、、これは恵のせいだね。。。

だからといって、目を飛び出させることは基本的にはできないので、ビューラーで睫毛を巻き上げたり、睫毛エクステ、マスカラなどするしかないわけだが、かなり面倒でもあるという。それで「まついく」を始めたようなのだが、先の問題点が気にかかる。そこで恵が捜してみると、1つまた違った物が見つかった。




これは「塗る」ものではなく、恵の大好きな「サプリメント」である。身体に睫毛が濃くなる可能性のある成分を取り込む方法のようだ。当然、大事なのは「効き目」や「副作用」についてなので、それについても調べてみた。

この「バンビウィンク」の主成分はビオチンとポリアミン。

まずビオチンは、ビタミンB群に属する水溶性のビタミン。皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっている物質で、日本人の食事摂取基準(2015年版)では、ビオチンの一日の摂取の目安量を男女とも50㎍としているが、水溶性ビタミンであり、過剰に摂取しても尿として排出されやすく、健康被害が報告されていないことから、耐容上限量は設定されていない。

ただ日本のサプリメントとしての上限は設けられており、その数値は500㎍であり、バンビウィンクのビオチン量はその基準値内である。

では逆に、ビオチンが不足するとどうなるのかも調べてみると、これは結構怖い話が続々と出てきた。

そのメカニズムはここでは割愛するが、ビオチン不足による疾病の可能性を上げると、乳酸が蓄積して血液が酸性になる乳酸アシドーシス、リウマチ・シェーグレン症候群・クローン病などの免疫不全症、インスリンの分泌が低下し1型及び2型の糖尿病のリスクが高まり、乾いた鱗状の皮膚炎、 萎縮性舌炎、食欲不振、むかつき、吐き気、憂鬱感、顔面蒼白、性感異常、前胸部の痛みなど、数多くある。

ただ、ビオチンはいろいろな食品に含まれている上に腸内細菌によっても合成されるため、遺伝的な問題がない限り、通常の食生活で欠乏することはまずないそうだ。

さて、ここで皆さんはビオチンについてどう思われる?

遺伝的なビオチン欠乏患者には、200mg/日のビオチンを経口投与するらしいが、これらの患者においても健康被害が出ているという報告はないそうだ。

つまり、過剰摂取による健康被害の報告はなく、不足した場合のリスクは多い物質。ただ、通常はまず不足するようなものでもない、、、。

判定は難しいが、恵はビオチンについては「大丈夫かな」と思うのだが、どうだろう?

ちなみに、ビオチンが多く含まれる食べ物を挙げると、レバー、卵黄、ししゃもやアサリなどの魚介類、しいたけやマイタケなどのキノコ類、ピーナッツなどのナッツ類となる。

これらを多く摂る人はサプリの上限を超えてしまうかもしれないので少し注意が必要かもしれない。ただ、そのサプリの上限自体が、それほど根拠のあるものだとも言い難いようではあるのだが。。。



続いてポリアミン。

ポリアミンは、全ての細胞内で作られる、細胞の増殖に深く関連している物質である。このポリアミンを作る能力は、年を取るにつれ減少する。「老化はポリアミンを自分の細胞で作れなくなることから始まる」という説まであり、そのため、この物質を健康維持に必須のものであると考え、アンチエイジングの研究をしている機関も存在する。

また、このポリアミンの重要な役割の1つとして抗炎症作用が挙げられる。本来、炎症反応というものは生体を守るために起こるものだが、それが老化によって暴走することが多くなってゆく。小さな炎症が継続的に生じる慢性炎症は老化の主要因とも考えられているので、どんどん老化が進むというわけだ。炎症は、自己免疫系により炎症性サイトカインが分泌されることで起こるが、ポリアミンはこの過剰な分泌を抑制することが知られている。この点でもアンチエイジング効果が見込めるというわけだ。



また、ポリアミンの特徴として、「全生物が持つ」ということが挙げられる。これは「哺乳類なら」ということではなく、微生物まで含めた本当に全ての動植物が持つ物質だそうだ。恵は高3の時、理系クラスで生物を選択していて5だったが(自慢?)何十年も経ってほとんど覚えていないので、全生物が持つ物質と言えばDNAとRNA、それにATPぐらいしか思いつかない。それぐらい、無くてはならない物質ということで、また、ごく普通のものであるということか。

ここまでは良かったが、次に少し怖いフレーズが目に飛び込んで来た。「ポリアミンは癌を作る」というものだった。だが、これはよくよく調べると、どうやら「誤解」のようである。

実際にはポリアミンが癌を作るという報告は、世界中どこを探しても存在しないらしい。ではなぜ、そのような噂が広まったのか? それは癌細胞が自らポリアミンを作り出すため、ある種のガン患者の尿を調べると特定のポリアミンが増えるからのようだ。そして、この特性を生かして癌を調べるマーカーとして扱われて来た歴史があることも関係しているらしい。

ポリアミンは、細胞の成長に欠かせない物質なので、正常細胞にとってだけでなく癌細胞にとっても必要なものである。だから急激に成長する癌細胞は自らがそれを作り出し、環境中にあるポリアミンも吸収して増加する。

つまりは、ある種のポリアミン量が急激に増加した場合は癌の可能性が疑われるので、それを利用して腫瘍マーカーとして使われてきたのだ。正常細胞は急激に成長・増加することはなく、そのため、正常細胞による急激なポリアミン量の増加はあまり考えられないからだろう。

要するに、ポリアミンを投与しても癌になるわけではない。ただ、癌細胞を持つものにポリアミンを投与するとやはり癌細胞が増えるらしいので、そういう人にはバンビウィンクは向かないようだ。



そうや、バンビウィンク、まついくの話やった。忘れてた。。。

やっとそれを思い出したが、もう少しなので辛抱を。

まとめると、ポリアミンは全生物が持つ「普通」の物質で、アンチエイジングに良さそうなものであるが、細胞の増殖に関連するので癌細胞でも増殖させることになる。が、癌でなければ癌化するわけではない、となる。

もう一つ付け加えると、ポリアミンはDNAの突然変異を抑える力が強いので、むしろ癌の発症を抑える作用があるとも推測されている。つまり、癌でない人にはプラス(癌のリスクが減る)かもしれないということだ。

とはいえ、まだ確定された「常識」ではないようなので、癌の人だけではなく、癌家系(家族親戚に癌の人が多い)の人は、要注意なことは間違いないと思われる。癌家系なのに、「癌の発症を抑えられるかも」とポリアミンを多くとるようなことは、恵なら怖くてできない。

さて、皆さんのポリアミンに対しての判定はどうだろう?

これもビオチンと同じく、恵には「それほどリスキーではないかな」と思われるのだが、どうだろう?

当然、「まついく」をしなければ良いだけの話だが、そんなことを言えば何でも同じだ。あれも必要ない、これも必要ない、となる。恵が長い間摂っているプロテインでさえ、継続的な摂取は肝臓に負担がかかると言われた時期もあった。だが、今はその説に対しても否定的な人が多い。

サプリはさておき、薬などは元々「毒」を摂取しているようなところがある。でも、それで病気が治る。だが、過剰摂取するとまずいことになる可能性は高い。

つまりは何でも「適量」ということかと思う。

実際に口コミによるバンビウィンクの副作用の報告は、「ほぼ無い」と言って良い。女性ホルモンに作用するわけではないので婦人病とは関連しないし、また、体毛が濃くなるという話もないようだ。これも当たり前かもしれない。体毛は男性ホルモンが関係しているのだから。

ただ、睫毛だけでなく、爪や髪の毛、眉毛も同時に伸びたりするらしい。それを嫌う人には「副作用」と言えるかもしれない。だが本当は、それは「健康」になっていると言い換えることもできることだと思うのだが。女性の場合、爪や髪は良くても、眉毛は手入れが面倒臭いか。。。

申し訳ないことに、恵は男だから自分では試せないし、また、恵の性質的傾向から、ただの「まついく」の話から訳の分からない話になってしまったが、、、まあ、それでもバンビウィンクを試そうかどうか迷っている人には、いくらかの参考にはなるのではないかとも思う。

後は、公式サイトを見てご自身で決めて頂きたいと思う。ちなみに娘は試してみるそうなので、また変化があれば報告したいと思う。眉毛も伸びることに関しての娘の返答は、「元々あまりちゃんと生えて来なくて薄いのでかえって良い」ということだった。



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