ただ聞き流すだけで、本当に英語の語順が身に付くの?

この質問に対しては、恵自身の体験から、自信を持って「はい」と答えたいと思う。当然、そのための教材は厳選しなければならないが。そして、それを可能にする教材がスーパーエルマーである。




この教材を簡単に説明すると、まず、よくある聞き流し教材は、英語一文の後に日本語訳一文となっているものがほとんどである。恵自身、この手の物もいくつか持っている。が、スーパーエルマーはちょっと違う。そして、その違いが一番重要な部分なのだ。

Millions of people fear the dentist, the doctor who fixes teeth.

こういう一文に対して、後に訳を付けるのではなく、

Millions of people 多くの人は fear the dentist, 歯医者を怖がります、

the doctor つまり医者を who fixes teeth. (彼は)歯を治す。

このように、センテンスごとに日本語訳を挟んでいるのだ。

だから、慣れないうちは日本語訳ですら理解し辛い。この日本語をそのままつなげても日本語の順序とは違うからだ。

だが、その分かり辛さが日本語脳と英語脳の違いによるものなので、これをまた頭の中で「日本語の語順に直す作業」はするべきではない。そうしてしまうと、せっかく英語脳への切り替え作業をしている時に、同時にまた日本語脳に戻す作業をしていることになり、意味がなくなるからだ。

直さなくても慣れてくれば、そのまま「感覚」で理解できるようになってくる。そして自然に、訳によってではなく、英語のままで意味を理解するようになるのである。

 

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恵が思うに、日本人が英語をマスターし辛い大きな原因の1つは、「訳す癖」だと思う。頭に英語をキープして、それを日本語に置き換える作業をすることだ。こんな作業は当然ネイティブはしないわけだし、第一長々と話されたら絶対この作業をしていては追いつかない。

相手が短い1文を話すごとにポーズを置いて、日本人が頭で翻訳し理解して返答するのを待って次の1文を話す。

こんな感じで会話が成立すると思われるだろうか? 正味の話、アメリカ人などはせっかちが多く、少し返答に困っただけで、恐らく「あっ、(もう)いい」と片手を上げてどこかへ去ってしまうだろう。

これは逆の立場で考えるとすぐに分かると思う。

「あのさ、昨日、俺、USJに行ったんだけど、君、行ったことある? あのウォーターワールドって、やっぱり夏が最高だよね。暑い季節だと水しぶきがうれしいけど、冬に濡れるのってちょっと嫌だしさ」

これに対して、相手が、

「あ、うう、、、」

となったら、「あ、ごめん。(もう)いい」とならないだろうか?

これを、

「昨日、私は、USJに行きました」 ポーズ

「あなたは行ったことありますか?」 ポーズ

「ウォーターワールドは夏が良いですね」 ポーズ

「暑いので水しぶきがうれしく感じます」 ポーズ

「ですが、冬に濡れるのは嫌です」 ポーズ

こんな会話、したいだろうか? たいした話をしているわけでもないのに?

そして、日本人に対してこんな風に会話してくれるのは、日本の学校に来ているアシスタントティーチャーと語学学校の先生ぐらいである。

 

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当然、そういう会話トレーニングもフレーズ1文ごとに対訳がある教材も役には立つ。が、これらのトレーニングから「本当の会話」までには、非常に大きな溝があるのだ。

これは恵自身の体験から話していることである。恵もそういうトレーニングから始めたからだ。が、次へのステップがなかなか見つからなかった。しょうがなく、海外ドラマを副音声(英語)にして聞いてみたが、さっぱり分からない。

テレビ英会話やラジオ英会話も結構続けたが、話せるフレーズが多くなり、聞き取れる定型フレーズが多くなっただけで、やはりフリートークを聞き取れるようにはなかなかならなかった。

そういう時に知って試したのがスーパーエルマーだったのである。

「英語脳に変える」「英語の語順が身に付く」

このキャッチコピーに、「これだ」と思った。

だが、やはり恵も最初は「何だ、これ?」と思った。訳がチンプンカンプンだったからだ。いくら聞いても日本語の意味さえ、よく意味が分からない。「対訳もイマイチ理解できなくて、こんなもので、英語が理解できるようになるのか?」と思った。

が、初めに言ったように、そこが一番大事な部分なのだ。

 

アタシが来る随分前のことよね?

 

もう買ってしまったので、疑心があっても試すしかなかった。このスーパーエルマーには、先ほど書いた1センテンスごとの英語の間に日本語訳が挟んであるパートと、英語だけで1センテンスごとにポーズを取ってあるパート、そして一気に全てを流すパートの3種類があった。

恵はほぼ運転中の車の中でしか聞かなかったため、それほど集中して聞くことはできず、初めのうちはほとんど日本語だけを聞き取って、「お話」を楽しんでいただけだった。分かりにくい日本語であっても、何度も聞いているうちにだいたいの内容は分かってくるからだ。

そして、だいたいの意味が取れたら、今度は英語だけのパートに意識を移すようにした。と言っても、今言ったように運転中なので、それほど集中して聞いたことはない。

通常はレッスン1からレッスン2へと前から順に学習すべきなのだろうとは思うが、恵は性格上「きっちり」は無理なので、順序も無茶苦茶、学習時間もマチマチだった。気の向いたものを気に向いた時に気がすむ程度に聞き流していた。

当時の通勤時間は片道1時間ほどだったが、往復2時間とも聞くということはほとんどなく、実際には行きの行程の半分ぐらいまでしか聞かず、残り半分は音楽を聴いていた。だから一日30分というところだろうか。時々は帰りの半分ぐらいも聞いていたと思うが。

ただ、それだけでいつの間にか英語を英語のまま、日本語と同じように前から理解するようになっていったのである。




スーパーエルマーにはTOEIC600点ぐらいを境にして、2種類教材があり、恵は初め簡単な方のVOAコースを買ったのだが、すぐに難しい方のCBSコースも買って聞くようになった。理由はどんなものか興味があったからだ。

こちらはさすがにかなり難しかった。VOAはナレーターがお話を読むだけだが、CBSコースはCBSニュースをそのまま教材として使っているため、日本のニュースとほぼ同じような構成になっている。アンカーマン(司会進行)が口火を切ってリポーターを呼び出し、リポーターが振りを入れて街頭インタビューなどによって一般人が話す、という形。

アンカーマンでさえ、特徴を出すためか結構癖のある話し方で何より少し早口だし、リポーターは外にいたりするので騒音がかなりうるさく、そのため強い口調の場合が多い。

そして、極め付きは一般人である。これはもう千差万別。アンカーマンやリポーターはプロなので理路整然と聞き取りやすく話すが、一般人はそんなことにはケアしない。とんでもなく早口の人間もいれば、すごく訛っている人やしわがれ声の人もいるのだ。

日本語でその感じをたとえると、こんな風である。

もし、それをプロが話す場合、

私はこの漁村で生まれ、父から漁の仕方を教わりました。私にとってこの海は生計を立てる術であり、私の人生の全てです。

となるものを、

オラァよ、この村で生まれてよ、この漁師村でよ。親父から教わったんだわ、漁をよ。オレにとっちゃあ、海はメシのタネよ。海がオレの人生よ。

となっているのである。インタビューだからしょうがないのだが、本当に聞き辛い人も多い。一般人だから、当然その話し方は皆バラバラなのだが、恵はその騒音・早口・訛り・癖なども非常に役に立つと思っている。なぜなら、実際の会話の時にはこれらは付き物だからだ。




少し余談になるが、恵はテニスをよく見る。その中で、ネイティブでない錦織とシャラポワに同じ語り口調の部分があることに気付いた。彼らは同じボロテリーアカデミーというテニススクールで育ったから、コーチか英語の先生が同じで、その癖が移ったものかもしれないが、2人ともyou knowを多用するのだ。

まあ、他の英語圏と比べるとアメリカ人はこれを多用する傾向にあるようにも思うので、単にネイティブと話しているうちに自然とそうなったのかもしれないが、、、ちょっと表現は悪いが、あまり多用するとバカっぽく聞こえるので、大好きな2人には、少し控えてもらいたいとは思う。

まあ、2人の場合はそれほどではなく、普通の若者程度だとも思うが、ひどい人は1センテンスごとにyou knowを挟んだりするのだ。

こういう場合のyou knowは単なる「つなぎ」で、「〇〇でね」の「ね」や、「というか」ぐらいでほとんど意味はない。だからそれを多用すると、「あのね、アタシね、昨日ね、思ったんだけどね」みたいに幼稚に聞こえるのだ。

ここまで極端な人は少ないが、それでも多用されると、こっちも反射的にいちいち頷いてしまうので少々面倒臭い。「right?」ほどではないが、やはり少しは同調を促す意味を持っているためである。

日本語で、会話の間に何度も「わかる?」「そう思わない?」を挟む人がいるが、それと同等なのは「right?」や語尾を上げた「you know?」だと思うので、平音のyou knowの場合はほとんど頷かずに流しても良いとは思うんだけどね。

少し横道に逸れたが、つまり、そういう「要らない言葉」も会話には多く挟まれていたりするわけだが、我々中年世代が若い頃の英語教育では、つなぎ言葉は「let me see」ぐらいしか習わなかったので。そういう、一般人のいろいろな語り口調に慣れることができるのもCBSコースの利点だと思う。




恵自身のスーパーエルマー体験に関しては、「【英語】その画期的な習得方法」に詳しく書いたので、そちらをお読みいただきたいと思うが、当時の勤め先に日本語が分からないカナダ人が来た時、相手の話していることが日本語を聞いている時と同じ感覚のまま聞き取れたことに、自分自身非常に驚いたものである。

それを皆さんにも味わってもらいたいという想いが強く、こうして何度も呼び掛けている。

何歳からでも「遅い」ということはないと思う。恵がこのスーパーエルマーと出会ったのは確か37~38歳ぐらいの頃だったと思うが、それで十分だったし、55歳の今もまた再開しようとしているぐらいである。世には定年してから英語をマスターする方もいるわけだし、やりたければ、そんなことは気にしなくても大丈夫だと思う。

ちなみに、恵が持っているのはカセットテープバージョンである。当時はそれしかなかったので。だが今はCD版やデジタル音声版になっていて、内容も最新のものに変わっているようである。

それを知って、恵はそれらも欲しいと思っている。なぜなら、恵はここ十数年英語の勉強を怠っていて、またやり直したいと思っているからだ。

なぜ怠っていたかと言うと、一番の理由がその「カセットテープ」というところにあった。学習初期は別として、恵はもう運転中の聞き流ししかしたくないのである。が、車を買い替えた時点でデッキがCD用になってカセットテープをかけられなり、それから英語をあまり聞かなくなったのだ。

つまり、恵はスーパーエルマーが自分にとって一番楽で効果のある学習方法だと思っていて、それしかやりたいとは思わないのである。




そして、今のスーパーエルマーにはハイスピード音声まで収録されているという。これは非常に良い。恵はこれをまた別の教材でやったからである。当時のカセットテープ版にはハイスピードはなかったからだ。

スーパーエルマーのCBSコースの中にはかなり早口な人間も出てくるので、それだけでも十分速度について行けるようになるのだが、ハイスピード学習と単なる早口とはまた別だと思ったからだ。

ハイスピード学習の利点は一度試せばすぐにその良さが分かると思うが、同じセリフを一度ハイスピードで聞いてから通常の速度で聞くと、ものすごくゆっくり話しているように聞こえるのだ。

残念ながら、恵はこれは別の「普通の対訳」のもので学習したのだが、今のスーパーエルマーなら、それを同時にできるのだ。その分、効果も高いだろうし、何より費用が半分で済む。

だから、恵はもう一度英語をやり直すために、旧バージョンを2つとも持っているのにもかかわらず、またスーパーエルマーを買いたいと思っているのである。

ただ、昨年春から職場が変わったために今は通勤で車を使用していないことと、金欠なためにまだ買っていないのだが、また通勤に車を使用するようになったら、少し無理してでも最低CBSコースは買いたいと思っている。まあ、また両方買ってしまうと思うけど。

恵が買う場合は、もうその良さを知っているので一括で買うと思うが、まだ半信半疑な人には分割と言う手もある。そっちなら途中退会や再開が自由である。

何なら「無料視聴だけで返品」と言う手もあるが、できれば少しの間は続けてみてもらいたいと思う。そうでないと「何だ、これ?」で終わってしまうかもしれないから。エルマーの良さは「続けていくうちに、知らぬ間に英語を聴いた時、英語脳に切り替わるようになる」というところにあるので。

まあ、そうは言っても、有り得なく感じて、なかなか恵の言葉も信用できないだろうと思うので、まずは無料で試聴して、どんなものかだけでも知ってもらいたいと思う。



【英語】その画期的な習得方法

語学が堪能な人々

 

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