ダイエットに成功するコツとは?

おまえは、死ぬほどタンパク質摂ってるし、
筋肉の付きやすい体質やから、転居後、
庭走るだけで健康的に痩せられると思う。
って、なんや、眠そうな顔しとるな?

 

以前、テレビで「胸を洗えば痩せる」と言っていたのを聞いたことがある。

医者だったか医学博士だったか忘れたが、彼の理論は「皮脂も脂肪である。ダイエットとは脂肪を落とすこと。だから、皮脂が一番多く出る胸を洗って皮脂を落とせば痩せる」ということだった。

こんなこと可能かどうか、考えなくても分かるよね?

この理論で言うと、毎日風呂に入って身体をきれいに洗っている「普通の人」は、皆、日に日に痩せていく、ということになる。だが、実際にそうなっている人は聞いたことがない。その程度の分量の脂肪がなくなっても大差はないから、それは当たり前のことである。

こういう近視眼的な推論は別に珍しいことではなく、学者に結構見受けられる特徴的思考である。細かい部分を突き詰めていくうちに「木を見て森を見ず」という風になってしまい、頭の良いはずの人が、誰が聞いても「バカじゃないの?」と思うような発言を人前で平気でしてしまうのだ。

 

 

また、「〇〇ダイエット」と称する、たった1つの食物だけをひたすら食べ続けるダイエットがある。これはもしかしたら効果は期待できるのかもしれない。が、問題は「どういう痩せ方か」ということである。恐らくは「健康的な痩せ方」「リバウンドしない痩せ方」のものは少ないのではないかと思う。

目のかすみやぼやけ」に書いたが、ある一定量までなら身体に良い食物でも、度が過ぎるほど食べると弊害が出るものも結構ある。詳しいことはそちらを読んでほしいと思うが、たとえば、鉄分が豊富に摂れると言われるほうれん草でも、食べ過ぎるとかなり身体に害を及ぼす危険性を孕んでいるのだ。

加えて、一種類の食物だけで身体に必要な栄養素全てを摂取することはまず不可能である。「ミドリムシ」なら可能かもしれないが、現時点でミドリムシ(ユーグレナ)を大量に摂取するとなるとかなりの出費となる。

つまり、その辺にある食物1つだけを食べるダイエットは、後に身体を壊す可能性やリバウンドの危険性が高いものが多いのである。恵は過去に「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛」などの必要性について書いたが、これらのどれが欠けても健康に良くないし、筋肉も付きにくくなるからだ。




また、「ただひたすら走る」というダイエットの危険性は以前「有酸素運動と食事制限の落とし穴」に書いた通りである。

「胸を洗らうだけ」は今まで誰もがしてきて効果がないので期待できるわけがない。「1つのものを食べるだけ」と「走るだけ」は身体に悪い可能性が高いしリバウンドの危険性もある。

「じゃあ、どうすれば良いの? あまりいろいろしたり考えたりするのは面倒くさい」

そう思われる人は、まず、何も考えずに毎日1分間、腕立て伏せかスクワットをしてほしいと思う。食べるものはとりあえず今まで通りで良い。量も減らす必要はない。但し、増やすことだけはしないでほしい。量だけでなくカロリーも。

あまり難しく考えたくない人はこれだけを覚えていてほしい。

〇 摂取量を変えずに消費量を増やせば痩せる。

〇 消費は運動中だけではなく「ただ生きているだけ」でも行われている。

〇 筋肉がエネルギー消費するので筋肉量の増加に従って消費量は増える。

これだけである。

そして、身体で筋肉のボリュームが大きいのは胸・背中・脚である。そのうちの1つでも今より筋肉量を増やせば基礎代謝は上がるし、まず1分間の運動中だけでもいくらかの消費はある。

「たった1分で」と思われるかもしれないが、腕立て伏せでもスクワットでも高速でやれば1回1秒かからないので、慣れれば60回以上はできる。初めは10回しかできなくても良い。次の日に1回多くやるということを目指して続けていれば、そのうち1分間に60回以上できるようになるからだ。

それを、たとえば月・水・金は腕立て伏せ、火・木・土はスクワットという形でやり続ければ、数ヶ月後には何の運動もしていなかった時と比べて遥かに身体は締まってきて、軽く感じるようになると思う。

 

 

初めのうち、しばらくは少し体重が増えると思うが気にしないでほしい。これは長い間身体をあまり使っていなかった人には普通に起こる現象で、筋肉が付き始めてまだ脂肪があまり減っていないためである。

見た目には分らなくとも、筋肉は運動を始めた直後から付き始める。ただそれはほんの小さな変化である。が、筋肉は密度が高いためにボリュームに比べて重いため、脂肪が落ち始めるまでは体重が増加するのだ。

恵はこの時点(やり始め)ではまだ体重は気にしないでほしいのだ。問題は体脂肪率が高いことだからである。たとえば同じ体重90kgでも、体脂肪率10%と40%では全く意味が違うからだ。前者はボディービルダー並の締まった身体の人、後者はただ太った人だからである。

しばらく続けていれば、体重は増えたとしても体脂肪率は減り始めていると思うので、「体脂肪率ダウン」を励みに続けてほしいと思う。そして、その体重も、数ヶ月後には基礎代謝の増加により徐々に減っていくはずである。

そして、身体が軽くなって活動的になってきたら、ジムやヨガに通うことを考えてみてほしいと思う。そうすればもっと自分の理想に描く姿に近付けると思うから。



1日のうち、どこかで1分間だけ腕立て伏せかスクワットを数ヶ月続けることは難しいだろうか? たったそれだけで十分大きな変化に繋がるきっかけになると思うのだが。恵からすれば1種類の食物をひたすら食べ続ける方が遥かに苦痛を伴う行為だし、走るとなると着替えなければならないし時間も長くかかる。

また、「1分」というのもたとえである。それだけかかるのはかなり回数をこなせるようになってからのことで、腕立てやスクワットが10回しかできなければ十数秒である。そして、その日はそれで終わりで良い。

恵はできれば健康的に痩せてほしいと思うので、まずはこの方法を考えてみてほしいと思うが、逆に「ある程度痩せたら運動する気にもなる」という人で「〇〇ダイエット」に興味のある人は「スナック菓子でダイエット?」を読んでみてほしい。

これは1種類の食物でするダイエットではなく、通常の食事をしながら1食だけスナック菓子に置き換えるか、間食にスナック菓子を食べるダイエットである。これなら栄養の偏りもなく筋肉量も減りにくいので試してみてほしいと思う。




あるパーソナルジムの悲劇」でも書いたが、2ヶ月とかあまり短期のスパンで痩せようと思うと、挫折したり後でリバウンドしたり健康を害したりする可能性が高くなるので、少し気長に「この十数秒が痩せるきっかけになる」ぐらいの感じで始めてほしいと思う。

いきなり3時間運動しても2度とやらなければ意味はないし、たとえ1分でも数ヶ月続けていれば変化はあらわれてくる。

「どんな形であれ一度痩せてしまえば、それを維持しようという気にもなる」という人がいると思う。確かにそうである。それが筋肉量のある健康的な場合は良い。

だが、そうではなく筋肉も減るダイエットだった場合は、その後少し食べただけでも太るようになるし、それを気にして食べないようになると拒食症に陥る危険性が非常に高くなるので注意してほしい。

以前にも書いたが、拒食症はひどい場合は10年以上治療にかかる死につながる病気である。そして、実質的にも最悪である。

痩せたい理由って何だろうか? 健康に良いから。他人からスタイルが良いと思われたいから。または自分自身のスタイルに自信を持ちたいから。その内のどれか、もしくは全てだろうと思う。

が、拒食症になるとどうなのか。死にそうなほど不健康で、他人からは「何だ、あの身体は?」と思われ、本人は骨と皮だけになっているにもかかわらず「太い」と思ってしまうのである。つまり、痩せようと思った理由とは全く違う結果となってしまうのだ。




決してバカにしているとは思わないでほしいが、太っていて今まで何の努力もしていない人は「明日からやろう」と数ヶ月、数年間先延ばしにしてきたりするのではないかと思う。恵もものぐさだから、そういうことはよくある。

だから、「2ヶ月で」とか「一気に大幅ダイエット」とは思わず、「やろうやろうと、今まで何年も何もしなかったのだから」と気軽に気長に始めてほしいと思う。

数ヶ月間は腕立て伏せとスクワットを日替わりでどちらか1セットだけ、一息に続けてできる回数だけやったら終わりにしてほしいと思う。それを無理して何セットもしたり、腕立て伏せとスクワット両方を毎日したりすると、数日でやめてしまう可能性が高くなると思うからだ。

置き換えダイエットでも同じ。3食とも1種類の食べ物にするより、1食だけ栄養バランスを考えられているスナック菓子にするなどの方が良いと思う。

恵が思うダイエットに成功するコツは、毎日少しの量・短い時間から始めて1年以上かけて理想の体型を目指すというものである。「1年後か……」と思われるかもしれないが、1年後に突然変化が訪れるわけではない。当然、その途中の数ヶ月後や半年後でも変化はあるのである。

だいたい3ヶ月ぐらいで何らかの変化はある。それを励みにもう3ヶ月頑張れば半年後にはもっと変化しているはずである。3ヶ月以上経ってからその変化速度を速めたければジムに行くなりヨガに通うなりしてほしいと思う。

男性の場合でジムで扱える重量が低いことが心配な人は「男性のウエイトトレーニング法・羞恥心の克服」を読んでほしい。また、女性の場合でヨガスタジオで異性の目が気になる人は「嫁の胸を大きくする試み」で紹介した下記のサイトを見てほしいと思う。ここなら女性専用スタジオも多くあるので、そういう心配もないからだ。




ジムは初めからだと挫折しやすいと思うので上記の家トレを数ヶ月してからにした方が良いと思うが、ヨガなら初めからでも問題はないと思う。自分がついていける程度にやっていけば良いだけのことだから。

まあ、とりあえず体験レッスンを受けてみられたら、と思う。それで自分にとってどちらから始める方が良いかは分かると思うので。

 

 

 

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