築30年近い木造の2階にホームジムを作った

新居で殊の外くつろいでるねえ、アンタ。。。

 

とうとう作ってしまった、自分専用のジムを。

しかも、今年28歳になる木造中古住宅の2階に。間取り的にそこしか不可能だったためだ。

 

 

犬のために家を買う」など、一連の引っ越し関連記事の中で書いてきたように、4年近く前に引きこもり犬・アンがうちに来てから、恵はジムにほとんど行かなくなっていた。恵が出かけるのをアンがすごく嫌がるからだ。

そのためもあって、「辛ラーメンがやめられない」で書いたように、血圧が恐ろしいまでに上がっていて、このままでは死にそうだったのでジムに復帰しようと思ったのだが、結局、数回行っただけでまた行かなくなってしまった。

まあ、この数ヶ月については「もうすぐ引っ越して、家でトレーニングできるようになるから」という想いもあったためではある。

で、どんなジムを作ったかと言うと、こんなジムである。

 

 

メインとなる器具に関しては、以前、「おすすめ自宅トレーニング器具」で候補に挙げていたものだけで構成されているのだが、今回購入したものを個別に全て挙げてみる。

まず、ボディクラフトのパワーラック。以前書いたように、やはり、タフスタッフやパワーテックのバーフック(バーを掛けるところ)の形状が気にかかり、このF430にした。

 


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買った店も、ずばり上記の「和洋良品館」。新居に移ってすぐに欲しかったため、引っ越し前に日時指定など何かといろいろ注文を付けて購入したのだが、非常に親切に対応してもらった。恵としたら良いお店。

このBODYCRAFT F430はどこの店で買っても海外からの仕入れ元は同じ日本ボディビルで価格も同じため、後は販売店が在庫を抱いて腐らせたりしていなければ商品に問題はないだろうと推測した。だから、その観点で各店舗の口コミを見ていき、良さそうだと思ったこの店にしたのだ。結果、正解だったと思う。

そして、バーベルセットはアイロテックの254kgセット。

 


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購入する店に関しては、アイロテックの商品はスーパースポーツカンパニーでしか販売していないので、迷う必要はなかった。

そして、ベンチはとりあえずリーディングエッジのマルチポジションベンチにした。理由はスペース的にベンチを2台持ちたくないためマルチベンチが良く、口コミから「外れ」が来ない限りは行けそうだと判断したからだ。

 


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買ったのも、このeSPORTS。ここも同じくややこしい注文にきっちり対応してくれた。

後は5kgの28mmプレートを8枚とグロングの45cmのスクリューダンベルバー2本を買った。

 


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5kgプレートがたった8枚では、ダンベル2つに割ると1つ22.5kgにしかならないが、元々持っていたプレートと合わせると総重量120kgぐらいあるので十分なのだ。というか、そんなにいらないのだが、持っていたプレートの中に7.5kgプレートが4枚含まれていたため扱い辛く、それで5kgプレートを補充したわけ。

ダンベルバーを買い直したのは、通常のカラーだと重量変更が面倒だったためと、持っていたのが40cmに満たないものだったため、5kgプレートをたくさんつけるには不都合だと判断したからである。

ホームジムの写真には写っていないが、左側に余ったマットを敷いて、その上に35kgにセットしたダンベルを2つ置いている。

 

 

まず、ボディクラフトのパワーラックに関しては、日本ではあまり使っている人が多くないためか口コミが少なく、情報を得るのに苦労した。支柱のカラーがグレーなためか、商材写真はどれもプラスチックぽくて、バーフック・セーフティーともに弱そうに見えたが、実際にはそんなことはなく当然金属製で、かなりしっかりしたものだと感じた。

 

 

 

上の2枚の写真はバーフック・セーフティーそれぞれに180kgのバーベルを載せて撮ったものだが、以前言っていたポップピンが壊れそうなどという不安感もない。

「なぜ、以前言っていた220kg以上ではないのか?」

と言うと、ずっとサボっていたため、まだその重量を扱えないということと、ラックよりもベンチと家の強度の方に不安があるからである。

家でトレーニングを始めてまだ5回ということもあって、パーシャルベンチで160kgまで、ベントローイングで180kgまでしか扱っていないのだが、現在の自分の状態以上に上記の不安が扱う重量を抑えている。

リーディングエッジのベンチはかなりしっかりしたものだとは思う。が、マルチポジションでおまけに折り畳み式という構造上、どうしても不安感は拭えず、いきなり重いのを持つのは怖い。

デクラインポジションまであるため、200kg近いバーベルを持っている時、いきなりガクッとベンチが下がった場合、自分はどうなってしまうのか? 頸椎がいってしまうのではないか? 杞憂かも知れないが、そういう心配が頭をよぎるのである。

また、ベントローイングでは恵は200kg以上になると幾らか反動を使うので、その場合、恵の両足の下にどれだけの負荷がかかるのかが問題。ジムの下は同じ広さのダイニングという柱もない空間なのである。

嫁には「もう年やし、家のことを考えてもそのぐらい(180kg)にしといて」と言われてしまった。

いや、それって、たった40kgの差。。。

とも思ったが、反動を使う場合と使わない場合では、床にかかる負荷は大きく違うことは確実である。そこで今考えているのは、反動を使わないまま190kg、200kgと上げて行く方法である。恵は反動さえ使わなければ、220kgでも床の耐荷重的には何の問題もないと思っているので。




床の耐荷重に関しては、かなりいろいろ調べた。専門家(建築家など)ほど「補強すべき」という意見を述べる人が多かったが、「じゃあ、ラグビー部員が麻雀したら床が抜けるの?」と言う人もいた。確かにそうである。1人80kgとして4人で320kg。コタツを囲んで1.2m四方前後にその重量だと1m四方に180kgという耐荷重の基準値をはるかに超えている。

恵も経験上、その程度で床が抜けないことはよく知っている。大学の時にクラブに所属している友人に誘われて、何度か宴会に参加したからだ。

ラクビ―部と剣道部の宴会に参加したが、会場はいずれも部員のオンボロ学生アパートや寮だった。どちらも恐らく築30年程度ではない古い建物で、また、今から30年以上前の話なので完全なる旧耐震法の時代のものである。

いずれも間取りは4畳半と6畳ぐらいの部屋だったと記憶しているが、そこに大勢の人間が入ったのだ。

部員全員かどうかは覚えていない。というか元々部員全員を知らない。が、どちらも15人ぐらいはいたと記憶している。もっとだったかもしれない。なんせ、ラグビーはレギュラーだけで15人だから。

ただ、そのラグビー部は弱小チームだったのでそれほど体格の良い者もおらず、平均体重は70kg強ぐらいだと思う。が、それでも恐らく総重量は1トンを超えていたはずである。そして、剣道部の方は総重量や間取りは同じぐらいでも、会場は廊下がきしむようなぼろい寮の2階だったのである。ラグビーの方は確か1階。

つまり、旧耐震構造の古い建物で、尚且つ、15人もの人間がその中で動いたりふざけたりかたまったりしても大丈夫なら、恵を合わせて600kgぐらいで1人がトレーニングする程度なら、新耐震の家の床が抜けるはずはないと考えた(但し、相手が10.5畳なのと比べて、こちらは8畳ではあるが)。

実際、ネット検索していると、恵と同じぐらいの設定(築30年の木造の2階。パワーラックやプレートなどの総重量500kgほど)で、もう何年もトレーニングしている人もいた。

ここで考え見てほしい。少しおデブの家族4人が小さな座卓を囲めば1m四方に400kgである。そして、この程度のことはどんな古い家の2階でも見ることができる光景だと思う。

恵の実家は築50年に迫るバリバリ旧耐震の家で、歩くと床が鳴る部分もある。恐らく根太が折れているのだろうが、そこの2階の6畳間に10人以上が入って食事することはザラである。それでも「床が抜けそうで怖い」などと思ったことは一度もない。女子供もいるのでそれほどでもないかもしれないが、それでも恵と父の2人だけで170kgある。そこそこの総重量だろう。

 

 

だが、それでも実際に器具を揃えてみると、結構怖く感じてしまった。難儀して254kgもの重量を2階に運び込みながら、「俺、勘違いしたかも」と思った。やはり一般家屋にはこのセットは仰々しい。また、実際にトレーニングしてみても、180kgぐらいになると、家でやるようなことではないような気がしてくる。

が、それも慣れだとは思う。初めはそう感じていたが、日を経るに従ってだんだんと普通のことに感じ始めているから、、、って、それって、良いのか悪いのか。。。

ただ、全体の耐荷重は大丈夫だとはいえ、床材が割れるなどの心配はあった。なんせ、パワーラック(86kg)中で90kg前後の恵が220kgを担ぐと、130cm四方の総重量は400kgぐらいになる。そして、そのうちの300kg以上は恵の足裏2点にかかるのである。

先のページではそれに言及していなかったが、そのため、元々コンパネで重量分散することは考えていた。後は防振のためのマット。初めはネットで構造用合板を買うつもりだった。コンパネより強いと知ったからである。

ただ、大型商品なためか、ネットだとF4(ホルムアルデヒド対策最上等級)の構造用合板は送料込みで1枚5000円ぐらいになる。ホームセンターに行くと1枚1500円しない。結局、コーナンで3枚購入し、フィットの後部座席を倒して無理やり詰め込み持ち帰った(軽トラの無料レンタルもあるよ)。

3枚のうち1枚はプレートラック用に、そして、残りの2枚に跨がせる形でパワーラックを設置した。そうしておけば、トレーニング中に総重量400kgとなった場合でも、182cm×91cmの板2枚に分散されるため、1畳当たりの重量は200kgなので。

もう一度ホームジムの写真を見てもらうと気付かれると思うが、トレーニング時以外はプレートをある程度分散して置いている。20kgプレートを2枚ずつパワーラックの横に寝かせているのは重量分散のためなのである。

 

 

本当はアイロテックのプレートラックに254kgセット全部を吊るすことができる。が、そうなるとラック(15kg)と合わせて270kgが1畳(合板1枚)にずっと置いてあることになる。

それはトレーニング時の最大想定荷重400kg(1畳当たり200kg)を優に超えているし、トレーニングしているほんの少しの時間を除いてずっと270kgかかり続けることになる。その方が問題かもしれないと思ったためだ。

で、この分散だと、余りのダンベルバーや合板・マットの重量まで加えても1畳200kg以下となり、ラックが載っている方も1畳当たり150kg以下となる。そして、その横のスペースにダンベル2つ合計70kgが合板なしで置いてあるのだ。

ダンベルの下に合板を敷いていないのは、要らないと思ったから。もし70kg程度で床が割れるというなら、恵はこの家のどこにも立てない。




次に、床の保護のために買ったマットについて。

まず一番下に厚さ2cmのジョイントマット。そして合板。その上に厚さ1cmのジムマットを敷いている。一番上の敷物についてはかなり迷った。ほとんどのジムマット(EVAマット)は滑ると聞いたからだ。

だから本当は一番上にはラバーシートを敷きたかったのだが、結構高価なのがネック。トラックの荷台用のラバーシートを使っている人も多いようだったが、滑るという意見もあり、また、サイズも合わない。

そこでいろいろ探していると、一般のジムでも使われているという下半分がEVAでクッション性があり、上半分がゴム製で滑らないというマットを見つけてそれを買った。

 


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これ、なかなか良い。靴でも裸足でも全然滑らない。当然、ゴム臭は少しあるが、それほど気にならない。それよりアイロのプレートの方がはるかに臭いので。まあ、窓を頻繁に開けているうちにだんだんニオイが弱くなってきているから、それもそのうち気にならなくなるだろう。

一番下の衝撃吸収用に敷いた2cm厚のマットはこれ。

 


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一番下は何でも良かったので安いこれにしたが、問題ないと思う。逆に恵たちが寝ている部屋のフローリングにも1cm厚のこれを敷こうかと今考えているぐらい。




パワーラックとバーベルに話を戻す。

ボディクラフトのパワーラックとアイロテックのオリンピックバーベルとの相性は悪くないと思う。

 

 

この写真では分かり辛いかもしれないが、バーベルの内側のラインが81cmラインで、指1本分ぐらいその外側を握ってもまだ余裕があり、ラックに手を挟まれるようなことはなかった。

また、ラックとバーベルのプレート止めの干渉についても問題なし。最後よれながらギリギリ挙げた時も当たることはなかったので。

アイロテックのバーベルシャフトに関しても、値段の割に良い商品だと思う。ローレットも思ったほど弱くはなく、ベントローの時などもストラップが緩むこともない。但し、シャフトだけでアイロの254kgセットが買えてしまう価格のイバンコほどの食い付きを期待すると?ではあるが。。。

次に、パワーラックの組み立てについて。

素直にモンキースパナ2本を用意して、2人で組み立てられることをお勧めする。そうしなかったため、恵は結構苦労した(遠回りした)ので。

他のパワーラックについての情報はいくらでも得られるのだが、先ほども言ったようにボディクラフトについては情報が極端に少ない。パワーラック組立にはスパナとメガネレンチがあると組み立てやすいと思ったのだが、どのサイズのものが必要なのかが一切分からなかった。そして、購入ページにも「モンキースパナ必要」としか書いていない。

同じボディクラフトの3Dスミスマシンの組み立てに「17cmと14cmのスパナが必要」と書いていた人がいたので、恵は一か八かそれを用意してパワーラック到着を待った。

で、組み立てようとするとまるで合わない。サイズが違っていたのだ。しょうがなく、恵は元々持っていたプライヤー2本で組み立て始めた。

が、仮止めまではできるのだが、本締めは無理だった。このボディクラフトのパワーラックのボルトには脱落防止用にプラスチックのようなものが埋め込まれていて、プライヤーでは全然回らないのである。

また、恵は夜中に1人で組み立てていたのだが、2mほどある支柱を支えながら下方のボルトを閉めたりするのには苦労したし、何より、左右の支柱に渡す「BODYCRFT」のロゴが入っている梁の部分の取り付けがうまくできず、何度か床に落とした。

1人でやるようなことではないということを除いて問題だったのは、全てのパーツが仮止めだったことだと思う。支柱などが本締めされていてシキッとしていればもう少し楽だったのかもしれない。結局、この部分の取り付けだけは、まだ起きていた息子を呼んで手伝ってもらった。

作業後、完成したが全て仮止めでグラグラのパワーラックを置いて階下に降り、すぐにアマゾンプライムでモンキースパナ2本を注文。翌日届いたモンキー2本で締めて行くと、あまりにも楽でびっくりした。

プライヤーであれほど必死になっても回らなかったボルトが簡単に締まる。1箇所などは締めすぎて支柱が少し凹んでしまったぐらいである。全体写真の左手前の支柱・上から二つ目のボルトの部分が少し凹んでいるのが見て分かると思うが、そこである。

初めからモンキー2本を用意して息子か嫁の2人で組み立てればすぐに完成したと思う。だから皆さんは、最低モンキースパナ2本を用意して、できれば2人で組手立てて頂きたいと思う。

申し訳ないが、恵もスパナのサイズは示せない。モンキーを使ったので。ボルトのサイズは2種類だが、いずれも17cmでも14cmでもなかった。とにかくモンキーを使ってもらえば問題ないと思う。かなり大きめのモンキー2本を用意したが、思ったほどやりにくくもなかったので、スパナやメガネレンチを用意する必要もないと思う。

後もう1つだけ、このF430の組み立てでの注意点を挙げる。

全てのF430に入っているのか、この和洋良品館で買った場合だけなのかは分からないが、日本語表記の説明書が組立図や写真と共に入っていたのだが、恵は面倒臭がりなため、初め写真と図だけを元に組み立て始めた。そうすると足らない部品が出てきたのである。

具体的にはワッシャー。そこで改めて説明文の方を読んでみると、同じボルトを締める場合でも、場所によってワッシャーを両側に使う場合と片側だけの場合などがあることが分かった。そして、どちらかというと、図や写真を見るより、説明文を読んで組み立てて行った方が分かりやすいということにも気づいた。

まあ、今挙げたこと全てが恵が間抜けなだけのことなのだが、皆さんには同じミスは犯さないよう注意してもらいたいと思う。

まとめると、

〇 モンキースパナ2本を用意。できれば2人で組み立てる。

〇 図や写真だけでなく、説明文をよく読んで組み立てる。特にワッシャーを使う箇所に注意する。

〇 締め付け過ぎに注意。

これだけなんだ、、、やはり恵が間抜けなだけで、敢えて書くほどのことでもなかったかも。。。

 

最後の最後に、ラックアウトのしやすさについて。これがタフスタッフでもパワーテックでもなく、恵がボディクラフトを選んだ理由なので。

以前のページでも書いたが、パーシャルレップスをする時に、通常のベンチでは挙げられないぐらいの重量をラックアウトする場合、バーフックが斜めで長いとやり辛い。バーベルの位置を頭側にし過ぎると持ち上げられないし、足側にし過ぎると、今度は上げ下げしている時にバーフックにバーベルバーが当たるからである。

で、このボディクラフトの場合はと言うと、「問題ない」という感じか。「最高」と言えない理由は、少しフックが長いから。但し、斜めではないので上げ下げしている時には全く当たらないし、かなり足側に設置できる利点はある。

が、少し上方に長いのである。いや、それほど長いわけではなく、普通なのかもしれないが、それでも高重量になり肩が沈むとラックアウトの時に少し引っ掛かる場合があるのだ。

これはラックを下げれば済むことだが、5cm刻みなため、1つ下げると低すぎるのである。また、フックが斜めではないため、フックが長いと足側に斜めに押し出せず、真上に持ち上げて水平移動で足側にラックアウトし動作するという形となる。

ただ、これはラックとベンチと恵の体型の関係もあるで、パワーラックのせいとも言えないとは思う。たとえばベンチが後1~2cm高ければ、もしくは恵の腕がもう少し長ければちょうど良いからである。

また、単純にバーフックの長さが問題の場合なら、受けの部分にラバーを重ね貼り(元々1枚貼ってある)したりするだけで解消することでもある。

だいたい他のパワーラックは高さ調整が7cm間隔だったりする。中には8cm以上の場合さえある。そして、それほど間隔が広いとバーフック・セーフティーラックの調整が難しくなるのだ。

以前、「【ベンチプレス】セーフィ―の使い方から肩甲骨寄せや傾きの修正まで」に書いたが、セーフティーは動作中、肩甲骨寄せと腰のアーチによってバーベルに当たらず、逆に寄せを解いた時はセーフティーにバーベルが乗って身体に負荷がかからないように設定する必要があるが、その調整が難しくなる。

最安値のバーウィングのパワーラックを候補から外したのは、強度の不安以上にこの調整幅が8.5cmと知ったからである。確かタフやパワーテックも7cmかそこらだったと思う。

つまり、一般的なパワーラックでは、5cmなら一番小刻みとさえ言えるのである。だから、この程度のことは、プレートをベンチ下に敷くなどして調整すべきことだと考えれば、やはりこのパワーラックにして正解だったと言えると思う。

また、ポップピンは非常に楽だ。それを考えればパワーテックより1万ほど高いことはペイすると思うし、調整間隔の違いやバーフックの形状も考え合わせれば文句なしにボディクラフトに軍配。

タフは同じポップピンで確かに頑丈そうだが、5万ほど高いし、調整間隔やバーフックの形状を考えると利点が少ない。使ってみた結果、ボディクラフトに強度の不安がないため、やはりこちらにして良かったと思っている。




アメリカなど海外では結構使われているBODYCRAFTのF430パワーラック。なぜか日本ではあまり使われていないのは、やはり商材写真の貧弱さと口コミの少なさのせいからくる不安感が原因ではないかと思う。

それを払拭したくて今回のレビュー記事を書いた。なぜなら、恵は何年も前からボディクラフトのパワーラックが一番自分に合うのではないかと考えていて、実際、買って使ってみて、やはり自分に一番良さそうなパワーラックだと感じたからである。

とりあえず、過去に自分が知りたかったこと全てに関して書いたつもりではあるが、また忘れていたことで思い出したことや、新しく感じたことなどがあれば追記したいと思う。

 

木造2階のホームジム・その後(1年経過)

 

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