本当に今年、日本から救世主は現れるの?

今年は2018年。日本から救世主が現れると言われていた年である。

恵はおっさんだが、いまだに不思議なものが結構好きだ。「現実逃避」と言われたりもするが、本人はそうは思っていない。恵からすれば「どちらが現実逃避?」と思ったりもする。明白で重要な疑問を見ないようにして、仕事や何かに逃げたりしていないか、と逆に訊きたい時もある。

まあ、その辺りのことについては「宇宙の果て」や「信じたい方を信じる」、また、「意識は年を取らない」などに書いたのでそちらを読んで頂きたい。今回はそこまで大層な話ではなく、もっとファンタジーっぽい話だし。

 

 

日本から救世主が現れるというのは、随分前から言われていたことなのだが、「やりすぎ都市伝説」などの影響で最近話題になり出した。中でも「ホピ族の予言」や「死海文書」により、その現実味は増し、ダニエル書からその期日も2018年と言われ始めた。

ホピ族の予言に関しても死海文書に関しても、ネットで検索すればいくらでも出てくるので、ここで詳細を書くのはやめておく。恵もそれらを読んで知っただけだし。

ただ、その中でいくつか疑問に思ったことがある。



まず、ダニエル書では「2人のメシアが現れる」ということだが、「光の子と闇の子」が対決していて「それぞれにメシアが」ということだと、1人は「悪者」なのかということ。世界を滅ぼそうとする側にも、それを推進する「メシア」が現れるの? 偽キリスト?

まあ、善悪は相対的なものだから、どちらが善とは言い切れないかもしれないが、ただ、対決するそれぞれの側にメシアが現れ、片方は負け、「世界が救われる」なら、負けた側の人は「救世主」とは呼べないのではないかと思う。それをなぜ「メシア」と呼ぶのかなあと。

また、「アロンのメシア」「イスラエルのメシア」と言われているこの2人のメシアは、最近の通説ではアロンの方は死海文書を残したとされるクムラン教団の末裔から、そして、イスラエルの方は失われた10支族の末裔とされる日本人の中から現れると言われている。

が、それじゃあ、クムラン系対日本の対決なわけ? どっちが光でどっちが闇? この2者の対決ではないとしても、この2者がそれぞれの側につくということになるのでは?

一般的に「闇の子」は悪者、サタン側と見ると思うが、隠してまで正確な聖書の教えを残そうとしたクムラン教団が「悪魔側」だとはとても思えないのだが、世界を救うのは日本人とも言われているので、意味が分からない。

まあ、これは勝手に推測している他の人の意見だから、このままでは恵の疑問には答えられないだろう。


で、恵自身でこの話の辻褄を合わせるとしたら、「現在のイスラエル人はイエスの頃のヘブライ人ではないから、いわゆる偽イスラエル人で、本当のイスラエル人は10支族の末裔である日本人である」という見解があるのでそれを利用し、

「世界を牛耳る闇の組織が前者(偽イスラエル人)でそこからアロンのメシアが現れ、後者(10支族の末裔=日本人)からイスラエルのメシアが現れて世界を救う」とするもの。この説ならおかしくはない。

ダニエル書に「聖書を知らない東の国から現れる」という記述があるらしいのだが、「聖書を知らない=聖書の影響のほとんどない」と理解すると上記の説の可能性が増す。

聖書に限らず宗教のほとんどが、その当時の為政者が支配のための道具として生み出したものだと言われている。いや、そう言うと語弊があるか。「支配のために宗教を利用し、広めた」と言えば正しいか。

ただ、イエスはキリスト教を作りはしなかったし、仏陀は仏教を作らなかった。イエスはユダヤ教の、仏陀はバラモン教の当時の歪みを正しただけである。そして、その弟子たちが残した師の言葉を元に、宗教が築かれて行った。

だいたい、思い出して頂きたいのは、イエスは何人で弟子たちは何人だったか。それなのに、キリスト教を広めたのは何人だったか。また、今のキリスト教の中心はどこか。そして、イエスを処刑したのは何人だったかを。

また、イエスは「改ざん・削除したらアカン」と言っているのに、聖書が「都合により」改ざん・削除されていることは宗教会議録などから周知の事実だ。これ、イエスを信じている人間のできることだろうか? だからこそ、改ざん・削除されていない「死海文書」が昨今持て囃されているのではないか。

つまりは、イエスを利用しているだけの偽イスラエル側に偽キリストが現れ、その影響が少なく、本当のイエス(ヘブライ人)の末裔である日本からメシアが現れる、ということ。

どうですか? これなら辻褄は合うでしょう?

 

 

今回は誤解を招くことを多く書いているので、ここで少し断っておくと、これらの意見は、一般的に言われていることを合わせただけで、恵自身が本当に「今のイスラエルはニセモノ」と思っているわけではないし、向こう側が悪で日本が善だとも思っていない。

また、宗教に価値がないとも思ってはいない。信じている人にとっては価値があるものだと思う。それがたとえ本当に支配のために使われているものだとしても。

たとえば、どれだけ改ざん・削除されていたとしても、聖書にはイエスの言葉やその姿が描かれており、十分イエスを感じることはできると思う。これは仏教に関しても同じである。

恵はパーリ語から翻訳された原始仏教に近い経典を読んだことがあるが、そこには、そこいらの坊さんが言うようなことは一切書かれてはいない。日本に伝わった北伝仏教(大乗仏教)よりは、タイやミャンマー、スリランカなどに伝わった南伝仏教(上座部仏教)の方がまだ近いと思う。

「先祖供養して仏さん拝まんと、先祖も困るし、悪いことが起きる」などとは間違っても書いていない。仏陀は弟子たちに自分の葬式にさえかかわるなと言った。遺物を残して拝めとも言っていない。弟子が勝手にしたことである。「師の死後の拠り所は?」と訊かれ、「自分の法に従え」と答えたぐらい。

それでも恵は仏教に価値がないとは思っていない。自分自身で仏陀を思うことは可能だからだ。

まあ、でも、、、あまり「団体」の意義は感じないと言えば感じないのだけどね。スッタニパータという原始仏教に近い経典の中でも、「バカ者とつるむぐらいならサイの角のようにただ独り歩め」と言っているし。

また、語弊のある言い方をしたな。。。

言いたいことは要するに「本人次第」ということ。どんなものでも何のために生み出されたものでも使い方次第ということ。

よく言われることで言うと、原子力でも包丁でも、人の役に立つために生み出されたものだが、それを人を殺す道具にする人間もいるし、また、その逆もあり得るという意味。

今言った団体に関しても、恵にはいらないだけで人によっては必要だったりもするのだと思うし。

なんか、この辺の話になると、うまく書けなくなるなあ。。。

 

 

話を戻す。

で、次の疑問だが、その日本人(メシア)は誰かと言うことで名前が挙がっている人物を知って、恵はとんでもなく驚いた。

羽生君と陽一さん? えっ、本気?

二人とも好きな人物ではあるが、、、みんな、メシアのイメージって、そんなんなの? 恵はやっぱりイエスや仏陀を想像したが。

平和大使あたりの感じ? 確かに戦争を止められたら、彼らであっても「世界の救世主」と呼べるとは思うが。やっぱり人によって言葉のイメージって、全く違うのね。

ただ、予言などを信じていてメシアの存在も信じているのに、そのメシアがめっちゃ「普通」の人って、、、というのが疑問。

そっち側(恵と反対側)の人の方が多いのかなあ。。。まあ、思うことは人それぞれだから。

恵はイエスや仏陀の奇跡についても、弟子たちが見たままのことを書いたと思っているが、人によっては、それがたとえ敬虔なキリスト教徒や仏教徒でも、何かのたとえや誇張であると思っている人もいるので。




大事なことを忘れていた。メシアが現れるのは、「何か悪いこと」が起きるからだった。

ホピ族の方は「空から何かが降ってくる」からだったと思う。ダニエル書の方は恐らく戦争を意味しているのだろう。

どちらもかなわない。それぐらいならメシアなんか現れなくていい。それが羽生君でも陽一さんでもイエスでも仏陀でも。うちは引きこもり犬・アンがいるから避難もできないので。

 

何、父ちゃん。呼んだァ。。。
ああ、眠い。。。

 

そうなってでも(戦争や天災が起こってでも)、救世主を待ち望む人もいるのだろうなあ。。。まあ、人それぞれだから。。。

 

日本から現れるイスラエルのメシア(救世主)は誰?

【陰謀論的】2019年の日本はどうなるの?

 

 

 

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