隣同士(運命的な出会いとは?)

恵が幼い頃、テレビドラマの中で「恋愛結婚」「見合い結婚」などとよく言っているのを聞いて、親に「なあ、お父ちゃんとお母ちゃんは恋愛結婚? 見合い結婚?」と聞いた覚えがある。答えは恋愛結婚だったのだが、よく考えると、こういう話題、我々世代の頃はもう既にあまり言われなくなっていた。そして、今では全く聞かないように思うのだが、実際のところはどうなのだろう。

恵が疎いだけ?

いずれにせよ、恵はこの違いが全く分からない。いや、バカではないので言葉の意味の違いぐらいは分かる。ただ、内容的な違いが分からないのだ。

 

 

恵が大学3・4回生の時、いくつかの授業を受け持って下さっていた若い先生がいた。その先生、元々高校の先生だったらしく、学生と接触するのが好きなのか、学科の親睦会と称して宴会を催したりしてくれる。

これは非常にありがたく、楽しい時を過ごせたし、また、新しい友人ができたりもした。そして、この時知り合った奴らと5ヶ月後旅行に行ったことで、今の嫁と知り合うこともできた。だから恵はこの先生に大変感謝している。

だが、この先生と恵は結構相性がよくない。いや、悪くはないし嫌いでもないのだが、正反対の考え方だったりするのだ。

ある宴会の時、先生が結婚について話していて、「俺の友人で、よりにもよって高校の時隣同士になった女性と結婚した奴がいる。何が悲しくてそんな身近な女性を選ばなくてはならないのか。それじゃあ世間が狭い。この世に女性はたくさんいるのだから……」と言い出したのだ。今なら恐らく「35億」と言ったことだろう。当時は確か「25億」ぐらいだったと思うが。。。

それで恵は何かの小論文の時、そのことについて書いた。何の課題だったかは忘れたが、その先生の授業内の課題だった。書いた詳細ははっきりとは覚えていないが、だいたいこういう内容だった。

「物事の重要度や価値を、単なる物理的な距離や大きさで測る人間がいるが、それは本当に正しいことなのだろうか。例えば、地球の反対側に住む人間と太平洋のど真ん中にある小さな島で出会えばそれは「運命的」な出会いで、高校で同じクラスになり、隣同士に座ったことは「単なる偶然」なのか。いや、私は数多くいる異性の中で同じクラスで隣同士になった女性を好きになった時点で、それも「運命」だと感じる。もしくは太平洋の小島で出会ったことも「単なる偶然」である。そういう人は、この両者にいかほどの差を見いだせると言うのだろうか。いずれにせよ、地球上の全ての異性と出会うことなど不可能なことであり、その全体から見れば出会う数など似たり寄ったりだと言うのに……」

というような趣旨のことを書いたと記憶している。生意気なガキやなあ。。。先生は恐らくそういう意味で言ったのではなく、単に「視野を広く持て」と言いたかっただけなのだろう。が、例が悪かったとは今でも思う。

 

父ちゃん、アタシのお婿さん、まだァ。。。

 

そして、これは単なる一例で、他にも何度か「意見の相違」があり、恵はそのたびに同じような「反論」を書いた。この先生の授業は卒業の単位的には非常に重要で落とすわけには行かなかったのだが、まだその頃の恵には「意味不明な正義感」が残っており、「ままよ」とばかり、全てその調子だった。

結果、その先生の授業、確か2年間で4~5科目あったと思うが全て「優」だった。

今の判定の仕方を知らないので念のため書いておくと、当時の大学のほとんどが「優」「良」「可」「不可」で判定し、「優」が最高位で「不可」は単位不認定だった。

さすが元高校教師と言うか、人間ができてる?と言うか。ただ、この先生、この「意見の相違」が出始める以前から恵の考えを高く評価してくれていた。「彼の視点はなかなか鋭くユニークだ」と、何かに関しての論文を皆の前で発表してくれたりしていたので、、、、でも、あんなこと書かれたら腹立つよな、ほんとは。。。

なぜか、赤っ恥時代の暴露話になってしまったが、ただ、これで恋愛結婚と見合い結婚の違いが分からない、とする恵の意見がご理解いただけるのではないかと思う。

 

現在の日本の結婚率は下がる一方で、それに伴って当然出生率も下がり、このまま行くといずれ日本の経済は破綻をきたすと言われている。が、そんな話をしたいのではない。「日本の将来のために結婚して子供を作れ」などとはとても言えない。皆それぞれ考えや想いがあり、そんなことは個人の自由だ。それに恵は「独身」を全く否定していない。ただそれが「できない」と思っているのではなくて「しない」という場合なら。

つまり、恵が気になるのは、恋愛率や結婚率が低下している原因の方なのだ。

若者に話を聞く機会が結構あり、そういう話になって感じることは「様々な恐怖」だった。「結婚して生活が変わる不安」「子供を育てられるか心配」「果たして自分は他人と一緒に暮らしていけるのかどうか」など。もっと深刻に感じたのは「異性との接触が怖い」と言うものだ。

経済不安・情勢不安、文明の発達や家族形態の変化など、時代のせいにより生み出された恐怖であり、彼らのせいではない。「俺らの若い頃は……」などと言っても状況が違うので全く意味がない。

それは分かっている。だから文句を言う気はない。ただ、、、なぜか寂しい。

 

 

恵は小学校高学年から中一まで、「丸出しスケベ」と呼ばれていて、いわゆる「スカートめくり」などをよくしていた。だが、それでも女子に嫌われていたわけでもなく、女子たちとも頻繁に遊んでいた。女子数人と男は恵一人だけで遊ぶこともよくあった。スカートをめくるその相手の子たちとである。

だがそんな恵も、なぜか中二の時から恥ずかしくて女子と話せなくなり、話すと赤面してしまうようになった。中三の時、相手も恵のことが好きだと友人から聞いて知っていた子に告白できないどころか、恥ずかしくて意味不明に怒鳴って終わらせてしまったこともあった。

そんな自分が情けなくて嫌で、高校からは赤面症を克服する努力をした。いろいろ試していて一番効果があったのは、「恥ずかしくないふりをすれば、その内恥ずかしくなくなる」というものだった。

また、ちょっと過激な方法かもしれないが「相手が恥ずかしがれば、こっちは恥ずかしくなくなる」という意味不明の理論から、わざと女子にいきなり顔を近付けるのだ。鼻がぶつかるぐらいまで。そうすると、大概の女子は恥ずかしがる。それを見るとなぜかこっちは恥ずかしくなくなるのだ。

こんなアナーキーな方法を取れ、などと言う気はない。これは恵のような馬鹿者にしかできない方法だろう。女の人なら尚更のことだ。ただ、このトレーニングのお陰で、恵の赤面症は治り、また女子と普通に話せるようになった。

つまり、「異性と話す恐怖」を克服するのには、やはり「慣れ」が一番ではないかと思うのだ。

今の若者に訊いても、当然のように「異性が好き」「異性と関わりたい」と言う。そのことが我々の時代と変わったわけではない。なのに、恋愛率・結婚率が著しく低下していることが悲しい。

つまり、みんな悲しい想いをしている、ということだから。

スケベなくせに、恥ずかしくて口も利けない悲しい時期を経験しているので、恵にはその辛さが何となく分かるのだ。

ただ、そうは言ってもその方法は昔とは違い、難しいところがあるのは分かる。SNSやゲーム、インターネットが発達して、なかなか異性と接触する機会がなく、それら文明の利器を使った出会いはトラブルに巻き込まれる不安が付きまとう。最近、多くの事件が発生していることでもあるし、あまりお勧めはできない。

そこで、初めから言っていることに戻るが、「見合い」での出逢いも、恋愛での出逢いと何が違うのかということだ。例えば、恋愛結婚した夫婦の中にも「友人の紹介で知り合った」というカップルがいくらでもいると思うが、それと見合いの違いは何なのだろう。見合いでも、口も利かずに結婚するわけではないのだ。付き合ってみて嫌なら断ればよいだけだ。

「付き合ってみたけど合わなかったから別れる」

これも一般的な恋愛と何も変わりはない。

自然な出逢いが少なくなった現代だからこそ、日本に古くからある「見合い」というものが見直されるべきなのだ、と恵は思う。

まずは簡単なところで、パーティーに参加してみたりするのはどうだろう。これなら自然な出逢いとほとんど変わりはないし、最近はどこでも数多く開催されている。ただ、主催者に不安があるところはやめた方が良い。やはり元がしっかりしたところがお勧め。

その点、ここなどは有名。バックはリクルートだし、費用もほぼ飲食代程度。

 

 

ただ、そういう場がかえって苦手だと言う人もいることだと思う。何度か参加したが、話せなくて隅で一人で飲んでいた、とか、好まぬ相手に付きまとわれて目当ての人とあまり話せなかった、など。そういう場合は、やはり本格的なサポートを受けるのが早道。

同じく「ゼクシィ」。

 

 

こちらの場合はしっかりしたサポートを受けられるので、やはり少しは費用がかかる。が、そうは言っても、「ゼクシィ」は想像したほどはかからない。結婚相談所と言えば、「初期費用」「お見合い料」「成婚料」を取られ、何十万何百万もかかるイメージだが、「ゼクシィ」は入会金と月会費のみだ。

また、この「ゼクシィ縁結びカウンター」は、過去5年以内に結婚相談所に入会し現在も利用している人や、紹介された人と結婚・婚約・交際をしている3191人に対する調査で、評価項目全てで1位となり、2018年オリコン顧客満足度調査で結婚相談所第1位を獲得しているので頼りがいがあると思う。

その項目を列挙すると、登録会員・入会時の説明・プライバシー管理・手続きのしやすさ・紹介の充実度・担当者のサポート力・店舗の雰囲気・清潔度・コストパフォーマンスなどであり、相談者としては最も気になるポイント全てで1位を取っているのだから、安心して気軽に行ってみてほしい。

入会するかどうかは別として、とにかく、まず一度、「無料相談会」に行って、いろいろ聞いてみることをお勧めする。ここなら無理な勧誘を受けることもなく、個室なので恥ずかしい想いをすることもないから。

本当に異性を必要としない人はいい。ただ、「恋愛したい」「結婚したい」と思っているのに、そのやり方が分からない人がいたら、一歩踏み出す勇気だけは持ってほしい。

恵が高校の時にした無茶な努力はいらない。ここに行けば、プロがあらゆる面でサポート・アドバイスしてくれるのだから。

 

ゼクシィ縁結びカウンター 

吸う美容液 プラスビューティー

 

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