引越し業者の口コミは当てにならない

 

 

と思う。

ある比較サイトの口コミでは、アート・サカイ・アリさんなど有名どころでも☆1つの悪評ばかりだったからだ。

そして内容もあり得ないものばかり。「金品を盗まれた」「目の前で壁に傷を付けたのに言い逃れした」「営業が数時間遅れて来たのに謝りもしない」などなど。その口コミが全て本当なら、引越業界には人間性を疑われるような者しかいないということになる。

そんなわけはない。

まず、そんな会社ならとっくに潰れているはずである。ここは日本だ。「本当に豊かなのか? 15分に1人が自殺する国・日本」に書いたような国である。いくら何でも、最新の口コミ数十個のほとんどが評価1の会社で業界トップクラスを維持できるわけはない。

また、そんなに無責任で図太い人間ばかりなら、この国が世界1位2位を争う自殺大国になっていることもないだろう。責任感が強いからこそ、気に病み逃げることもできずに自殺する人が多いのだろうから。

 

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恐らくは業界同士で潰し合いをしているのだと思う。そう思う理由の1つは各社それぞれに書かれている悪評の傾向が統一されているからだ。本当に潰し合いの場合で言うと「攻めどころ」を決めているかのように。

大手A社は「営業がクソ」。大手B社は「作業員がダメ」。そして、弱小C社は「物を盗む」という感じに。しかも、どれも結構酷くて、怖くて頼めないと思うようなものばかりである。

「営業が即決を迫って3時間経っても帰ってくれない」

「まともに見積もりもせず、『そんな金額でご希望なら、他をあたれば良いんじゃないですか?』と吐き捨てるように言って5分で帰って行った」

「女性一人住まいで洗濯機は持って行かないと言ったのに、下着の入っている洗濯機の蓋を開けられた」

「作業員がバイトばかり」

「リーダーが大声で作業員を怒鳴るので怖かった」

「養生が片方だけで壁を数十ヶ所傷つけられた」

「新築なのにいきなりトイレを使われた」

「お漏らしをされた」

こんな書き込みが続くのだが、皆さんはこんなことばかりをする会社が、日本で大手として続けて行けると思われるだろうか?

こんな書き込みの応酬をしている業界自体が「クソ」という見方もできるが、ただ、たとえばサカイがアリさんを貶し、それに対してアリさんがサカイを貶し返しているという形とは限らない。どこかの1社2社が自社以外の全てを悪く書いているのかもしれないから。つまり、業界全体がやっていることとは限らないのである。

 

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で、とにかく恵はそんな口コミは無視することにした。信憑性が低いと思ったからである。ただ、あるサイトの覆面座談会だけは参考にさせてもらった。それは複数回様々な業者を利用して引っ越した経験のある人同士でのものだったが、会話の内容的に特に「作為」は見えず、信頼性が高いと判断したからだ。

そして、そこで好評だったのは「サカイ引越センター」である。

最終的に、恵はサカイに頼んだ。が、初めは違う業者を考えていた。「リフォームを知り合いの工務店に依頼することにした」で書いた通り、恵は中古住宅を購入したのだが、前の住人がエアコンは各部屋にある全てを置いて行ってくれたし、ダイニングテーブルやテレビ・洗濯機などは新しく買い直すので、廃棄物が多く出る。そこで、まずは廃棄が得意な引越会社をあたろうと思ったのだ。

見つけたその業者は、有名どころと比べると規模は小さかったが、廃棄業者から引越し業者になったところなので、エアコンの取り外しが無料で、軽トラに乗る分までは格安で廃棄できることが魅力だった。

ただ、まずいことに恵はその業者との交渉前に、「引越しの日がだんだんと迫ってきている」でご紹介した引越侍で一括見積申請してしまったのだ。

その時は「他の各社のだいたいの見積もりが分かるなら」と、見積もりシュミレーションぐらいの感じで申請したのだが、その直後から、恐ろしいほど電話が鳴り続けて結構大変だった。

そして、恵はそれらは全て無視して出なかった。

まずは、その廃棄業者上がりのところからと思っていたことと、そこまですぐに電話が鳴るとも思っていなかったことがその理由だが、いずれにせよ恵のミスなので、各社には本当に申し訳ないことをしたと思っている。

なので、皆さんは交渉を始めるところまでに至ってから見積依頼されることをお勧めする。すぐ後から大量に電話が鳴るはずなので。


 

次回は、今回書いた「廃棄が得意の引越し業者」が訪問見積もりに来た時の話をしたいと思う。

 

引越し業者によって、それぞれ得意分野は違う

値切り交渉についての考え方

サカイ引越センターの見積もり例(サカイに決めた理由)

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