現在のアン♀推定2歳半
なぜ、いつも推定年齢なのかというと、誕生日が分からないため。
仕方がないので勝手に3月3日としている。嫁が「メスだから」と決めた。
大変ベタである。
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彼女は生後4ヶ月頃、某保護施設からうちに来た。
ん? 眠い?
他県からアンを連れてきてくれた保護施設のお兄さんは、
「ちょっと汚れているので、軽く拭いてやってくださいね」
と言ったが、抱っこした途端、
「うわっ、臭っ!」
お兄さん、こんなもん、ちょっと拭いただけで済みまっか?
何やら肌触りもヌメヌメしている。
「こいつ、一度も風呂入っとらんなぁ。。。」
お兄さんが帰った後すぐ嫁と風呂に入れた。
やっぱり眠いのね。。。でもそこトイレなんだけど。。。
この犬、死ぬほど怖がりである。
保護団体の説明文には「虐待」などではなく「多頭飼い」とあったが、アンは何にでも驚く。初めの頃は手袋・ビニール袋・ダンボール・リード・首輪・ただの紐etc。2歳半の今でさえ、風が吹いているだけであたふたウロウロ、来客のインターホンで逃げ惑い、アマゾンの小箱に吠えまくる。某精米チェーン店配送員の無駄に元気な高音ボイスを聞くといつもオシッコを漏らす。
コイツ、どんな目に遭ってきたのか。
ただ、何故かうちの家族にだけは初めから怖がらなかった。それどころか偉そうに噛みついて遊ぶ。獲物に対してのように飛び掛かってくる。
娘の指を噛む・推定5ヶ月時
この姿勢に入ったら注意! 必ずこの後思いっきり飛び掛かってくる。
アンが来てすぐの頃、首輪・リードを付けて抱っこして外に連れ出そうとしたことがある。その時は恐怖で固まっていたようで抵抗はしなかった。が、そこまでだった。玄関を開けた途端、外の騒音に驚き、「きゃひんきゃひん!」と鳴いて腕から飛び降り、ダイニングテーブルの下に逃げ込んでしまった。
その後にはルートを示すかのように下痢便が点在していた。
そんな一瞬でよう下痢できるなぁ。。。
いやだもん!
その日を境に、リードを付けようとすると驚異的な抵抗を示すようになった。噛みつきまくり、それでも付けようとすると「私死にます、そんなことしたら死にます!」と泣き喚く。
結局それ以降、現在まで一度も外に連れ出すことに成功していない。
間違いなく、恵の躾が悪いのだが、、、躾自体、恵は苦手なので。。。
何事もなかったかのように。。。
成長がすこぶる早く、来て3ヶ月ぐらいで本気噛みされると爪が割れるほどになった。基本的にはジャレてしか噛まないが(それでもめっちゃ痛い)、怖い時は本気で噛む。寝ている時撫でていて首輪に手が触れただけで噛まれ、小指の爪が割れ、治るまでに結構かかった。首輪を触られるのは今でもかなり嫌がる。怖いようだ。
やはり虐待されていたのか?
嫁も寝ている時に触って噛まれ、爪が割れて大泣きした。「大人が本気泣きすんの、初めて見たわ」と娘に後で笑われていた。
なんや、首輪付けるっちゅうんか! 噛んだろか!
(これで推定7~8ヶ月時)
こんなに大きなるって言うてましたか? 施設のお兄さん?
動物愛護の観点から、多くのお叱りを受けることは十分わかっている。だが、現状、外に連れ出すのは危険に感じ、できない。あまりにヘチョ(ビビリ)すぎるからだ。
動物病院の先生にも当初から相談していたが、「私が知るワンコの中ではワースト2ですね。様々なレベルの怖がりな子がいますが、家から出られない出せないほどの子はもう一匹と恵さんトコのアンちゃんだけです」という回答。妙案は出してくれなかった。
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ただ、運動不足ということはないと思う。毎日ひたすら恵の手を獲物のように追い掛け回し、その内興奮してくると「がるるるっ」と唸りながら、無意味に走り回り、座っている恵の肩をアジリティの如く飛び越える。
どや、父ちゃん、痛いか? ん? 効かん?
これでどや? まだ余裕?
ほな、これなら? まだ我慢できるのん?
ええいっ! もう、じゃあ、チューしたる!
散々暴れて疲れたら寝る
今まで20年以上賃貸アパート・マンションに住んできて、もうこのまま一生賃貸で過ごすかとも考えていたが、現在、本気で庭付き一戸建てを買うことを検討している。というか、アンが来てからずっと考え続けている(優柔不断なのね、うちら夫婦)。が、なかなか良い家が見つからないのだ。
家を買ったら、まずは十分庭で遊ばせ外を観察させてから、早朝、人がいない時間帯にでも連れ出してみたいと思っている。できるだけ徐々に内外の境を曖昧にしていければと思う。
うちのマンションのベランダはコンクリート塀になっていてアンには外が全く見えない。従ってほとんど外の世界と隔絶されている。そのベランダにでさえ降りられるようになったのは数か月前、彼女が2歳を過ぎてからだ。
今では毎日何度も「窓開けろ。散歩行く」と鳴く。そして窓際に寝そべっては空を行く雲や飛行機を眺めたりしている。友達は時々飛んでくる鳥や虫ぐらいだ。
今日は友達来ぇへんなぁ。。。
恵が実家暮らしだった20代半ばまでは、生まれた時からほぼずっと犬がいた。父親が犬好きだったためだ。複数匹飼っていた時期も何度かあった。恵自身が拾ってきた犬も2匹いた。が、アンほど臆病な子は初めてで初期の頃、恵夫婦も結構悩み、ネットでもいろいろ調べたところ、保護犬の中には割合臆病な子が多いことを知った。
施設のお兄さん、何も言ってませんでしたケド。。。
「YAHOO知恵袋」で「リードが付けられません。どうすれば良いのでしょう」という質問(恵のではない )に対して沢山の回答があったが、その中には、「うちのは来てから2年間、ずっと家ノラ状態です」というものまであった。怖がって家族にも寄り付かず、人がいる間はテーブルの下などに隠れていて、餌も誰もいない間に食べているらしい。当然、2年間風呂にも入れていないそうだ。
それに比べればアンはまだマシな方なのでラッキーだとは思うが、やはりワンコは外を駆け回らなければストレスが溜まる。いくら恵が犬仲間を演じて噛まれ続けたとしても。
元々は外に出られないアンの望むまま犬同士がジャレ合うような形にしたため、恵は現在も噛まれ続けている。遊べる友達が一人はいた方が良いかと思って容認してしまったわけだが、そのため、恵の右腕(特に右腕を狙ってくる)は年がら年中傷だらけだ。恵が相手をしないときは息子が代わりに肘を齧られている。
やはりコイツ、メスや。。。
我々には腕に絡みついてマウンティングもよくするのだが、嫁や娘には全くしない。
チョンチョンチョンっと!
ジャレ噛みを止める方法は既に知っている。母犬が子犬の背中を噛んで「そんなに噛んだら痛い!」というのを教えている映像をテレビで見て「これ、いけるかも」と思って試したところ、一発でやめた。いや、本当に噛むのではなく、手でアンの背中をつかむのだ。ソフトボールを持っているような形からガブッとやる。実際には、乳児にやってもケタケタ笑う程度の強さで5本指で軽くつまむだけなのだが一瞬で大人しくなる。
DNAってすごいな。
恐らくアンには母親とのそのような記憶はないはずだ。
だが、やはり恵はこれもあまりやらない。何時間も腕を齧り続けられて、どうにもこうにも辛抱たまらんようになった時にしか使わない。理由はせっかく楽しそうに遊んでいるのに可哀そうだから。一気に大人しくなってしまうのが悲しいのだ。
これがアカンねんなぁ。。。
この辺のところも、動物を飼う者の義務という観点から多大なお叱りを受けるのは重々承知しているが、、、もう少し猶予をください。家を買って外に出られるようになればアンもあまり噛まなくなると思うし。。。
けど、もしアンが引きこもり犬でなくなったら、このブログの説明文(引きこもり犬と暮らすダメ親父の日常)が、ただの「ダメ親父の日常」になってしまうがな。
それはちょっと困ったなぁ。。。
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