中島翔哉に期待する

父ちゃん、サッカーの時叫ぶから、
アタシも興奮して父ちゃん噛んでしまうやんか。。。

 

こんなことは言うまでもないことかもしれない。ただ、ようやく中島がA代表デビューしたので、とりあえず少し書いておきたいと思った。

 

スポンサーリンク

 

恵が国際戦ならどんなスポーツでも観ることは既に何度も書いたが、格闘技と並んで必ず観るのがサッカーである。夜中でも観られるものは全て観る。仕事中など無理な時以外は生で。

アメリカ大陸で行われる試合の場合、向こうの夜はこちらの朝なので、通勤途中が放映時間だったりする。そういう時は仕方がないので、とりあえず車の中で音だけで観戦?する。そして帰宅してから録画を見るのだ。




サッカーの見方・楽しみ方は人それぞれだと思うが、恵はやはり監督の人選・采配が気になってしまう。それが悪いと勝てないと思うからだ。だから「何で〇〇使えへんねん?」とか「何で〇〇なんか出すねん?」などと、文句を言いながら試合を観ていることが多い。

また、コンセプトが不明瞭な采配だとイラつく。恵はサッカーはド素人なのだが、それでもファン歴はそれなりに長いので、自分勝手にここはこうすれば良いああすれば良いといろいろ思う。それと全く合致しない采配でしかも良くない試合になると「そやから言うたやろ」と思ってしまうのだ。

勝ち負けだけではない。当然、勝つことは非常に大事なことだが、W杯で勝ち上がるという最大目標を考えると、親善試合などは若手を試合に慣れさせたり、新しい戦法を試したりしていくなど、負けてでもやって行かなければならないことはあると思う。

どのスポーツでも物凄い速さで進化して行っていると思うので、同じ選手だけで同じサッカーをやっていては勝てなくなる。それはドイツW杯で優勝したスペインが、同じ監督と同じ顔ぶれの中心選手で臨んだ4年後のブラジルW杯でリーグ敗退したことでも明らかだ。

だから、W杯予選以外の試合で負けてでも新しいことを試していくことは「生みの苦しみ」だと思うのだ。それをできない監督の時などは、恵は4年間イライラすることになる。



早くにサッカー選手としては引退したのになぜかビッグクラブの監督として実績を上げ、初めて日本で代表監督となった「あの監督」の時がそうだった。毎試合勝つことだけを考えて、選手もほとんど固定していた。選んでいる選手は悪くはなかった。が、固定してしまっては、どれほど良い選手たちであっても、やはり緊張感は保てない。

全て完全に恵の主観でしかないが、この監督は「負けたら何を言われるか分からない。自分の責任が問われる」ということを気にして試合に臨んでいるような感じがしてならなかった。逆に、オシム元監督や佐々木元女子監督は負けた試合でもコンセプトがはっきりしていて、監督本人もその試合に納得しているようだった。

ある負けた試合で佐々木監督は「すいません。僕の責任です。選手はよく頑張ってました。次勝てるよう頑張ります」とだけインタビューに答えていたが、本人は予定通りという感じだったし、恵も「これで良い。今必要なことをやっている」と思った。

試合後に「何でこうなったか分からない」とか「向こうの方が強いことは分かっていた(つまり負けて当たり前。初めから勝てるとは思っていなかった)」などと答える監督より、佐々木監督のような人に男子A代表の監督をしてほしいと恵は思う。いや、本当に佐々木監督に男子の監督をやってほしいとも思うが、「彼のようなタイプの人に」という意味で、彼に限定しているわけではない。

 




その場凌ぎにしか見えない試合ばかりしていた「あの監督」の時は、「こんなことばかりやってて、W杯どうなんねん?」と恵はいつも思っていた。そして結果、ふたを開けたら案の定リーグ敗退。しかも良いところなく最下位で。

この監督は海外組を多く使っていた。それは良い。海外組が良いのは間違いない。ただ、その理由の一つは「Jリーグより生き残りが熾烈なところで頑張っているから」ということなのに、それを固定してしまったら意味がない。

恵の好きだったオシム監督などは、海外・国内・実績にはこだわらず、「全て自分で見て」人選していた。そして良いと思ったら試す。また、どの選手でも固定しない。逆に言えば、「J2含めてどの選手にもチャンスはある」となり、当時はJリーグ自体の活気が増したように感じる。



オシム監督と同じ国出身のあの監督は、、、同じようなことをしているようで、恵には違って見えるから、なんか悲しい。「どの選手にもチャンスはあるし、どの選手も固定しない」と同じことは言っている。が、「いやいや、今この選手使わんでどうする?」とか、「いや、この選手、今更試してもしょうがないやろ」とかいう人選だったりもするのだ。実際、一度試して全然ダメで二度と使わなかったりするし。本当に目で探しているのだろうか? 得点数などの数値だけで決めていないか?

それとやはり、試すなら「若手」をメインにしてほしいと思う。いや、当然、試合では根性や気合の部分は非常に大きいから、古株の必要性は間違いなくある。だが、技術やセンスは常に進化していて若い選手たちのするサッカーを取り入れて行かないと世界では通用しないと思うのだ。だから、早い段階で若手を起用して行って、4年かけて徐々に日本のサッカーを新しくするのだ。

ただ、これは「日本のサッカーをリニューアルする」という意味で、どの国もやって行かなければならない普通のことだ。30過ぎた選手を使うかどうかの話ではないし、良い選手の良いプレーは残す必要はある。

たとえば、「あくまで現状では」やはり本田は必要だと思う。彼の球回し、パス出しは途中出場でも流れを変えられる。が、本当はW杯直前の今までに「本田以上のトップ下」を生み出していなければならなかった、とも思うのだ。これをいつまでもできない国は、なかなかW杯本番で良い成績を残すことはできないと思うからだ。

あの脚やせの秘密がついに解禁!

ここで、ずっとアルゼンチンの中心選手であるメッシや、予選敗退しそうだったフランスを復帰してW杯準優勝に導いたジダンを引き合いには出さないでほしい。彼らはスーパースターだし、周りの選手のレベルやメンバーたちとの連携・信頼など様々な要素も絡んでくるので。まず、その国のサッカーがスター中心スタイルか全体サッカーかでも違ってくるし。

まあ、年齢の話はもうやめておこうか。とにかく恵は、コンセプトのはっきりしたサッカーをやってほしい。人選も戦略も試行錯誤のままW杯直前となると、期待感がかなり薄れてしまう。それぞれプレースタイルがあるから人選で当然戦略も変わってくるはずだが、起用の仕方を観ていると、あまり確固たる戦略があるようには思えなかったりすると、ちょっとね。

 

スポンサーリンク

 

いつも以上に前置きが長くなってしまった。

恵は手倉森ジャパンのリオ五輪にはかなり期待していた。結果はリーグ敗退で残念だったが、それほど期待外れ感はなかった。何と言ったら良いのだろうか。五輪の場合、オーバーエイジを除くと選手たちはどの国もほぼ同じぐらいの年齢なわけだが、その中でもとりわけ「若い」という印象があった。「青い」と言い換えても良い。「すごく良い選手たちだが、もう少し場数を踏んで太くなれば」という感じだ。だから、敗退したことはそれほど気にならなかった。それより恵は「今後の日本」を考えて嬉しくなった。

ユースや五輪を観ているといつもそうだが、「新しい質のサッカー」が見られて期待感が増す。それがなかなかA代表にはそのままはつながらないが、その新しい流れをうまくAに取り入れられるかどうかも監督の手腕1つだと思う。

今のA代表監督もリオ五輪代表選手を使ってはきていたが、何故か中島は今月のマリ戦まで使わなかった。怪我など何か理由があったのだろうか? ちょっと恵はその辺の事情が分からないので文句を言う筋合いではないが、気持ちとしてはこんなW杯直前ではなく、もっと早くから中島を使ってほしかった。そうすれば、恐らく彼はW杯メンバー入りを果たしただろうし、また日本のサッカーもリニューアルできたのではないかと思うからだ。




フリーキックもドリブルもうまく、突っ込みもでき、全てで得点につなげることができるほどゴール意識も高い。またアシスト力も抜群だ。恵はこの選手を五輪アジア予選で見た時、質は違うがメッシのように国のサッカーを変えられる、向上させられる選手が現れたと大喜びした。

ただ、リオ五輪直前に中島が大怪我を負って長期戦線離脱。危うく五輪に出られないかもしれない、というところから手倉森ジャパンに暗雲が垂れ込めたように感じた。それがなくても結果は同じだったかもしれない。が、やはり「あれがなければ、もしかしたら……」とは思ってしまう。それほど中島には期待していたし、やはり五輪の時は少しポテンシャルを幾分発揮できていない感があったからだ。この辺は相手が違うこともあるから、恵の勘違いかも知れないが。。。



まあ、済んだことはもうしょうがない。手倉森氏もAのコーチの中にいることだし、何とか中島翔哉にはW杯メンバーに入ってもらって、ロシア杯で活躍してほしいと思う。でも彼は五輪に続き、なぜか大事な一戦直前に急仕上げとなってしまうのね。それだとやはり他のメンバーとの連携がちょっとね。。。

今から彼が活きるプレースタイルまで日本のサッカーが変化するかどうかと言うと、それは難しいだろうと言わざるを得ない。彼を中心にした戦略に変えるほど監督が信頼するには時間がないし、また、この短期間でそこまでスタイルを変えるのは危険でもあるし。

ただ、彼はどういう起用のされ方でも活躍できるぐらいの能力も器用さも持っていると思うので、とにかくW杯のメンバ―に入ってほしいと願う。そして、是非初戦から出場してほしい。たとえ20分だけでも。そうすれば、監督も使えるかどうかわかるだろうから、「行ける」となったら2戦目でも使われるので。これが3戦目の後半25分に初登場とかだと、決勝トーナメントに進出しない限り、後の祭りなので。

恵にとって、是非今W杯の目玉商品としてどんどん使ってみてほしいのが、この中島翔哉である。



目次へ

 

スポンサーリンク