【英語】その画期的な習得方法

恵は中学の時、英語が得意だった。小6の終わりに塾で英語の導入をしてもらったお陰か授業にすんなりついていけ、以後中学の3年間はテスト前日に単語を覚えるだけで高得点を取り続けることができた。

 

父ちゃん、アタシは何語圏なん? それ以前にアタシってほんまに犬?

 

だが、高校に入ってからは話が違った。授業に全くついていけないのだ。グラマーにコンポジション? 何だそれ。。。関係代名詞に仮定法過去? 何で英語を日本語ばかりで説明してるん? 全く面白くない。そのうちリーダーまで嫌いになってきて、テスト前日に単語すら覚えなくなってしまった。中学のベースで何とか3年間乗り切ったが、卒業する頃には恵の中で英語は好きなものではなくなっていた。

 

スポンサーリンク

 

だが、それでもどこかに英語をマスターしたいという思いはあったようで、成人してから何十万もする英会話教材を騙されて、、、いや、お勧めされて買ってしまったほどだ。結局この教材はあまり恵には合っていなかったからか、それほどやらないうちにやめてしまった。

20代の終わりに父親の仕事の関係で台湾・香港・中国に行くことになり、恵はなぜかその時北京語や広東語ではなく英語を勉強しようと「小林克也のアメリカン」というCD教材を買った。これは海外旅行で最低必要になる英会話をあらゆる方法で刷り込むというものだった。当然、この旅行ではあまり役に立たなかった。相手が英語を分からないからだ。

 

 

よく考えれば当たり前のことではあるのだが、中国の奥地にはYes,Noも聞いたことがない人々がいるのにはやはり驚いた。何一つ会話ができない状態を体験したのはこれが初めてだったからだ。「私」も「あなた」も「水」や「トイレ」も何も言葉では表せないのだ。

ちなみに同じ北京語圏の台湾で日本語を多少わかる人と筆談をしたことがあるのだが、日本の漢字は略字ではあるが、理解はできるとのことだった。

 

スポンサーリンク

 

それから3年後ぐらいか、30歳を過ぎてから、よくインドに行くようになった。元々そういうタイプではあったが、ちょうどいろんなことがあり人生に悩んでいたからだろう。一番訳の分からない国に興味を持ったのだ。

インドについてはまた別の機会に書くつもりだが、この時に「小林克也のアメリカン」は役立った。。。のだが、こちらから話せても相手の言葉が聞き取れない。要するに、質問はできるのだが、答えを聞き取れないので意味をなさない。

日本に帰ってすぐ、こんどは「小林克也のヒアリングアメリカン」を買って勉強した。勉強になった。しかし、次にインドに行くと、、、やはりあまり聞き取れない。

やっぱり付け焼刃ではアカンか……

そう思い、本格的に長期戦で英語に取り組むことにした。まずはNHKテレビ英会話から始め、ラジオ英会話に移り、本屋でCD付英会話本を見つける度に買い、英単語記憶術系の本も片っ端から買って勉強した。無料に近い知り合いの英会話サークルにも参加した。

英語をマスターするには「これだけでOK」というものはないとその時は思ったからだ。だから教材に高い金をかける必要はない、と。それより身近なあらゆるものを使っていけば低予算でマスターできると思った。いや、今でもそう思っている。思ってはいるが……その後、ヒアリングに関して画期的な教材を見つけてしまったのだ。

「スーパーエルマー」である。



これが恵にとって一番劇的な変化を与えてくれた英語教材だと今でも思っている。

「スーパーエルマー」は日本語とは語順の違う英語を「そのまま」理解する、理解できる脳に改造する、というもので、言わば同時通訳方式である。テキストは一切使わず、ただ聞くだけで良い。

英語文を程よいところで区切りながら、例えば、「私は昨日、友達と買い物に行きました」を英語の語順、「私は行きました、買い物に」「友達と、昨日」のまま訳を付けてあるのだ。

やってみると、初めのうちは訳ですら理解し辛く「何だこれ?」と思うのだが、慣れてくると英語語順の日本語で分かるようになってくる。そして、知らぬ間に英語を「前から」理解できるようになっているのだ。

これにはびっくりした。それまでは、相手の英語を最後まで聞いて意味を理解していた。しかし、これでは長くなると全ての言葉を一度頭にキープしなければならず限界がある。だが、前から一つ一つ理解できるのなら、どれだけ長くなっても問題ないのだ。しばらく続けてから、このことには本当に驚いた。

 

 

当時働いていたところに、ちょうどその頃カナダ人が来たのだが、彼は日本語が全く話せなかった。で、なんと席が恵の真ん前になった。恵は机にあまり荷物を置く方ではなく、彼は何一つ置かない主義のようだった。黙っていると「お見合い」になり、気まずい。英語が話せる同僚も幾らかはいたのだが、彼らの席は遠い。

遠路遥々やって来た人間に「おもてなし」の国の人間が気まずい思いをさせるわけにはいかない。インドでの経験(質問できるが答えが聞き取れない)が尻込みさせたが、思い切って初対面からいろいろ話しかけてみた。すると、

ええっ? 全部分かるがな。。。

びっくりだった。

面白いように相手の言葉が聞き取れる。理解できる。というか、話し込んでも日本語を聞いているように努力なく理解できるのだ。

その様子を見ていた同僚たちの何人からも「何で分かるん?」「どういう勉強したん?」と訊かれた。

リスニング教材スーパーエルマーで「ネイティブ思考法」が身に付きTOEICリスニング満点獲得

もうお気付きだろうが、インド人の英語はその後もイマイチ聞き取り辛い。これは彼らの話す英語が訛っているからなのだ(ネイティブ並みの人間を除く)。「R」をすごく巻くのだ。「TH」はほとんど「タ」そのものだし。だから「30」は「タルティ」と聞こえる。

また、多くのインド人は日本語と同じように「全母音型」で話す。「マクドナルド」は英語では「マクドォノー」のような感じだが、そのまま「マ・ク・ド・ナ・ル・ド」なのだ。これ(マクドナルド)の場合は分かりやすいが、会話で全母音で話されるとヒアリングの勉強をしたことのある大抵の人間にはかえって分かり辛い。その母音数と長さから、もっと先に話が進んでいると脳が錯覚を起こすのだ。

インド人の恐ろしく聞き辛い英語を聞き取ろうと努力し続けているうちに、カナダ人のように日本人には恐らく一番聞き取りやすい英語は聞き取れるようになっていた、というお話。

上記以外にも、この時期、海外にEメールフレンドを作ったことも役立った、とは思う。が、これは逆に欠点ともなった。話すとき考えてしまうのだ。メールを書く場合、時間に制限がない分、正確なものを書こうと校正してしまうのだが、話すときはこの癖がすごく邪魔になった。長い目で見ればこの方法も良いとは思うが、この欠点を解消したければ、英語チャットに参加する方が良いと思う。

だが、これにも難点があった。早く打つため、皆、省略語ばかり使うのだ。I’ll be right back. は、「brb」、Welcome back.  は「wb」といった具合に。しばらくチャットして覚えたのはこんな省略語ばかりだった。まあ、これも長く続ければまた違っては来るのだろうが。。。



40歳を過ぎてから事情により海外に出なくなり、次第に英語の勉強もやめてしまったが、最近またやろうと思いだしている。なぜか、英語は恵にはずっと気になる種類のものらしい。

当然、再開するのなら「スーパーエルマー」からやり始める。恵は難度の違う2種類(CBSコース・VOAコース)とも持っているため、飽きることなく、また無理なく勉強を再開できる。

結構、落ちてるやろうなぁ。。。

もし恵と同じように、英語のことが気にかかっている人がいたら、たとえ今何歳であっても始めてほしいと思う。いくつであろうと進歩すると思うし、また、いくつになっても気にかかるだろうから。

そして、そんな人には絶対スーパーエルマーを一度試してほしい。

英語と日本語が交互に入っているだけの教材ならいくらでもあるが、それだと知っているフレーズが話せて知っているフレーズが聞き取れるだけである。なかなかその域を脱出できない。

当然、そういう勉強も無駄ではない。役には立つ。だが、そこで足踏みしてしまっている人がすごく多いのではないか、と思うのだ。恵は是非そういう人に「あっ、分かる!」と驚いてほしいと思う。

前から順に言葉を理解できていくので、日本語を聞いている時と全く同じように、力まずにただ聞いているだけで英語が英語のまま理解できる快感。

恵はその状態を、ただひたすらスーパーエルマーを聞き流しているだけで得た。しかも、ほとんど通勤のため車を運転している時にしか聞いていなかったのに。それだけで知らぬ間にネイティブ脳に切り替わっていたのだ。

まずは無料で試聴してみて、購入するかどうかはそれから考えれば良いのではないかと思う。

自分が味わった驚き・喜びを分かち合いたいと思うから、恵はこのスーパーエルマーを自信を持って紹介する。



語学が堪能な人々

ただ聞き流すだけで、本当に英語の語順が身に付くの?

 

目次へ

 

スポンサーリンク