引きこもり犬・アン 推定5ヶ月時
「音楽チャンプ」は恵が最近一番気に入っている番組である。昔、音楽を少し齧っていて、息子がミュージシャンを目指していることは「TOTO」などに書いたが、恵は年甲斐もなく現在もライブに行くほどの音楽好きである。
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最近の日本の音楽は、様々なジャンルを取り入れた曲が多くなっており、それは嬉しい限りなのだが、残念なのは、それらをあまりテレビで観られないことである。
まず昔と比べ、音楽番組が非常に少ない。「Mステ」と「カラオケバトル」、それに年に何度か開催される「のど自慢・ザ・ワールド」ぐらいである。恵としたら、毎日1つは音楽番組を観たいぐらいなのだが。
また、かつては浅井健一やミッシェルガン・エレファント、近年では9mmなども出演していたMステも、最近はジャニーズ・AKBファミリー・エグザイルファミリーばかりでバンドはほとんど出ない。また、本格派のシンガーも出ることはあまりない。ゲスやKANA-BOONあたりは時々出るが、彼らはCSでもどこでも観られるので。。。
民報は視聴率で成り立っているので仕方のないことではあるが、せめて毎回1バンド1シンガーだけでも、所謂「本格派」を出演させてほしいものである。「スペシャ」や「MTV」でさえ、同じような音楽ばかりが流されているので。。。
こういうことを書くと、多くの方にお叱りを受けるのかもしれないが、それでも敢えて書くと、恵は「歌を本当に歌える歌手の歌」「メッセージのある曲」を聞きたいのだ。
ただ、この世は多数決で成り立っているから、また、それによって金が発生するから、ジャニーズやAKB、エグザイルが多く出演するのは構わない。また、彼ら彼女らが歌を歌えないと言っているわけでもない。ジャニーズにも歌のうまい子が多くいるのは知っている。
だが、残念なことに、恵の琴線に触れる曲を歌わせてもらっている子はほとんどいないのだ。元々良い曲をもらっていて最近は自分で作詞作曲をしている長瀬(TOKIO)ぐらいかな。まあ、彼などはあらゆる意味で恵は好きなのだが。「泣くな、はらちゃん」などは最高だった。
また、「カラオケバトル」はその番組のシステムにより、歌がうまい子でも点数が出なければ二度と呼んでもらえず、点数さえ出れば「歌えていなくても」何度でも出演できる。
あくまで恵個人の観点ではあるが、歌は「メッセージ力」だと思っている。だから、極論すれば音が外れていようと抑揚がどうであろうと「伝える力」がすごければ感動するし、そうでなければ、いくら声が良くて技術があっても何も感じない。声や技術はそのメッセージを伝えやすくする道具でしかないと思うからだ。だから、最近のカラオケバトルを観ているといつもイライラする。「歌を歌えていない子」や「歌を分かっていない子」が生き残るから。
初期の頃は良かった。城南海がいたから。彼女の「花」を聴いたために、今もまだ必ずカラオケバトルを観ている。まあ、今でも佐久間彩加ちゃんとか、良い歌を歌う子は時々出てくるので観ないわけには行かないが。。。
ちなみに、城南海の歌が好きな人はもう既に観ていると思うが、まだなら一度youtubeで古謝美佐子さんと一緒に歌っている「童神」のウチナーグチ・バージョンを聴いてみて。すごくいいよ。
「関ジャニの仕分け」でもそうだったが、カラオケの採点機能には限界がある。あれは人が感動した歌のデータをインプットしたりすることでもっと精度を上げることはできないのだろうか。これ以上を望むならAI投入しか方法がない?
恵は小林あさひちゃんの「366日」に感動して、随分長い間録画を残して何度も聴いていたのだが、彼女もMJに負けて一度きりしか出演していない。が、その一度だけで実力を認められ、今はリトグリとして活躍している。ということは、恵だけでなく、当然多くの人が感動したということだから、やはり採点機能が、ねえ。。。
余談だが、恵はあさひちゃんにはグリーはあまり合っていないと思っている。グリーは機微より声を張ることの方が優先されてしまうので。メインボーカルになることは、恐らくいつまで経ってもないだろうし、恵としたら、そんなことはあってほしくない。それよりも、早くソロ歌手としてグリーから離れてほしいとまで思っている。彼女の良さが消えてしまわないうちに。
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いつも通り、前置きがすごく長くなってしまったが、とにかく、こういったフラストレーションを解消してくれる救世主のような番組が現れた。それが「音楽チャンプ」だったのである。この番組には残念ながらバンドは出ないが、元々恵はメッセージ力のある「歌」が好きなので、バンドにこだわる必要はなく、「良い歌」なら何でも良いのだ。
第一回優勝者の海蔵亮太君は彼のお姉さんと共にカラオケバトルで良い歌を歌うと思っていたし、アナリンちゃんの「逢いたくて、いま」には泣きそうになったし、琴音ちゃんは恵がいつも言う「歌を歌うしかない人間」だと、見ただけで思った。
これは「イカ天」でも書いたが、恵にとっては最上級の誉め言葉なのだ。「歌を歌うしかない人間」「格闘技するしかない人間」という表現は。そういう人間を見るとなぜか非常にうれしくて仕方がなく、その人物自体に強く興味を持つ。彼女ほど強くそう思わせた人物は、過去にはブランキーの浅井健一しかいない。格闘技だと辰吉丈一郎とか。
また、審査員の菅井さんがたまらない。イカ天を観ていた頃から今まで、これほど感性の合う審査員は初めてだ。「アメリカンアイドル」のサイモンも近かったが、彼はルックスが好みでないと、それだけで歌を聞かないというところが合わなかった。恵は歌がうまければルックスなどどうでも良いのだ。まあ、冠名に「アイドル」とあるので、サイモンの評価は仕方のないことなのかもしれないけど。
菅井さんは、カラオケバトルなどで恵をイライラさせていた人物たちをばっさり切り捨てていた。それがたとえプロの有名シンガーであろうと。「あなたは何しにここへ来たんですか?」と。また、彼は声楽出身にもかかわらず「歌を歌おうとするな」ともよく言う。声や技術だけの歌を認めない。メッセージ力を重視するのだ。メッセージを伝えるには「内面」「感性」が必要だと。
この辺のことは、嫁は恵に嫌というほど聞かされている。歌番組を観る度にイライラしてそういうことを言い続けてきたからだ。娘と息子はそれを聞かされて育ったと言っても過言ではないくらい。
ここで、「じゃあ、おまえはどれだけ歌がうまいんだ?」という声が聞こえたので、それに答えると、「分からない」と答えるしかない。コンテストに出たことはないし、出て何かを受賞したとしても、それで証明になるわけでもないし。また、既に何度も書いたが、声帯ポリープによってもう随分前から歌は歌っていない。
「そんな状態で批評するな」と言われる人がいらっしゃるのだろうか? そんなことを言ったら、誰も審査員などできないのではないだろうか。歌がうまくても他人の評価ができない人もいれば、その逆も存在する。菅井さんは恐らく歌がうまいと思うが、サイモンなどはどうだか分からない。だが、彼は非常に有名で有能なプロデューサーだ。
「じゃあ、おまえは誰かをプロデュースした実績があるのか」と言われるか? それも関係ない。とにかく批評というのは、プロアマ問わず、それができるかどうかだ。実際、「実績のある」作詞家作曲家の審査員で首を傾げるような批評をする人は結構多いと感じている。
まあ、「恵の実力」に関しては、ここに書いていることや音楽カテゴリーを全て読んで頂いて「見る目」があるかどうか判断してもらいたいと思う。但し、先に断っておくと、その恵の実力をジャッジしたあなたも、恵と同じことをしているだけだし、その判定も恵のと同じように「個人の意見」に過ぎない。
個人攻撃をしたいのではないので、貶している方の個人名は挙げていないし、テレビに出て来ない人たちが歌を楽しむ分にはヘタでも何も言わない。音楽は楽しめば良いと思うし。いや、ヘタクソがテレビに出て来ても良い。ただ、その人物が優勝したり持て囃されたりするとイライラするだけだ。うまい人が負けたり認められなかったりするから。
この感性、おかしいですか?
恐らく、恵に同意してくれる方も多くいらっしゃることだと思う。このタイトルに反応した方なら、その大半が同じ想いをお持ちなのではないか、とさえ。
で、タイトルの「なぜ終わるのか」だが、どうなのだろう? ネットには「視聴率の低迷」とあった。やはり恵は単なる少数派ということか。多数決で負けるからか。だが、「真実」は多数決では決まらない。たとえ世界対1人であっても。「正しいこと」と多数決が全く関係ないことは、ガリレオ・ガリレイの地動説以来、何度も証明されている、、、などと言っても、仕方がないのよねえ。。。
この番組に関しては、嫁が珍しく「陰謀論」を唱えている。それはいつもは恵の十八番なのだが。「有名歌手を切り捨てたから妨害が入ったのでは」と言うのだ。テレビ業界にそういうことが多くあることは噂に聞いているが、ジャニーズが司会をしていても無理なのか?
ネットには恵が気に入っている審査スタイルが現在の日本では嫌われたという意見も多い。視聴者が嫌ったのなら、それは仕方がない。それが本当の理由なら。不快だと感じる人が多くいるなら、しょうがないことなのかもしれない。
だが、恵には歌を分かっていない人間が持て囃されていることの方が不快なのだけどねえ。。。アイドルは日本の文化でそれはそれで良い。それはまた別の話だ。が、歌のコンテストでまで、「本当に歌える人間」を発掘しようとしないでいると、これから先、日本の音楽はどうなってしまうのだろう。。。
皆さんは、どう思われますか?
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